越谷で竜巻、スーパーセルで突風-埼玉・千葉

最終更新■

速報情報 – 随時更新

・9/4速報-栃木県の矢板市や鹿沼市などで竜巻、突風による被害が発生。
・今後も竜巻の発生には注意が必要。
・電力会社などが夜間も休まず復旧作業を急いでいるが、未だ800世帯が停電。
・気象庁が竜巻の強度を「F2」と断定。
・死者は確認されていない。

災害の概要(9/4更新)

9月2日の午後2時過ぎ、埼玉県越谷市(こしがや市)で竜巻とみられる突風がありました。

埼玉県警によると、少なくとも27人の負傷者が出ているといいます。越谷市消防本部は、11人を搬送し、うち3人を救急救命センターへ運んだとしています。

27人の内21人は越谷市立北陽中学校の中学生で、バレーボールなどの部活中に竜巻が直撃、突風などによりケガを負ったとのことです。

千葉県野田市でも突風が発生していますが、千葉県の方では今のところケガ人は確認されていません。

埼玉県危機管理部によると、午後2時すぎに発生した竜巻とみられる突風は、越谷市の小曽川から砂原にかけて東に進んだといいます。

東京電力の発表によると、埼玉県と千葉県で午後3時20分時点で、計3万429軒が停電したとしています。埼玉県は春日部市と越谷市に被害が集中。その後の発表で一時6万7000軒以上もの世帯で停電していたことが判明しました。

東京電力は「突風や雷が原因とみられるが、調査中。復旧を急ぐ」としています。竜巻であることは間違いなさそうですが、一連の出来事の全容はまだ掴めていません。(9/2執筆)

竜巻の規模(9/4執筆)
項目 要件
最大200m
長さ 19km
時速 最大60km
藤田スケール F2

被害状況(9/4更新)

埼玉県越谷市
 ・63人がケガ、うち2人が頭や足の骨が折れる重傷。
 ・住宅全壊13棟、半壊・一部損壊883棟。
 ・車両の横転。
 ・ガラスで顔や足を切る。
 ・屋根や物置が飛ばされる。
 ・電柱が曲がる、電線が切れるなどで停電。
 ・テニスコートの床がめくれ上がり、ネットや周辺の柵が飛ばされる。
 ・屋根の一部や屋根瓦が飛ばされたり、窓ガラスが割れるなどの家屋への被害。

千葉県野田市
 ・1人が軽いケガ。
 ・住宅全壊8棟、半壊145棟。
 ・信号機が点かない。
 ・少なくとも20軒の家の屋根が飛ぶ
 ・道路脇のフェンスが倒れ車道が通れない。
 ・電柱が倒れる・電線が切れるなどの被害。

9/4建物被害情報-6:00時点

 埼玉県越谷市・・・896件
 埼玉県松伏町・・・・68件
 千葉県野田市・・・153件

9/5停電情報-12:04時点

埼玉県
 春日部市・・・復旧済み
 越谷市・・・・復旧済み
 松伏町・・・・復旧済み

千葉県
 九十九里町・・復旧済み
 野田市・・・・復旧済み
 山武市・・・・100軒未満
 東金市・・・・約300軒
 横芝光町・・・復旧済み

その他
 茨城県・・・・約400軒
 神奈川県・・・約2100軒
 静岡県・・・・約1200軒

政府・各官公庁、専門家の発表

気象庁
「スーパーセルが発生した可能性が高い」
管官房長官
「広範囲の停電の発生などがあり、現在調査中だ。政府として現地に調査のための先遣チームを派遣した」
地球海洋学科の教授
「今回の竜巻は全体的なスケールで言うと、去年の5月につくばで起こった竜巻と、積乱雲のスケールとか竜巻のスケールとか寿命とかでいうと、かなり似ている、大体同じであったというのが第一印象ですね」

竜巻に関する様々な解説(9/3執筆)

竜巻の強さを表す指標は「藤田スケール」というものが使われますが、このたび埼玉・千葉で発生した竜巻は、藤田スケールで「F2」程度に該当すると言われています。去年発生した、死者1名・2000棟の住宅が損壊したとされる茨城県つくば市の竜巻は、「F3」でした。

藤田スケール(竜巻の強さ)
ランク 風速 想定される被害
F0 32m未満 根の浅い木が傾く、木の枝が折れる
F1 33~49m 屋根がはがされる、ガレージが破壊される
F2 50~69m 家の壁ごと屋根が飛ぶ、大木も折れる、車は横転する
F3 70~92m 列車は脱線、ダンプカーなどの重い車も浮いて飛んだりする
F4 93~116m 家も飛んでいく、車は大きなミサイルのように飛んでいく
F5 117~141m 強固な建造物も吹き飛ぶ、樹木も根こそぎ宙を舞う
F6 142~169m 未曽有の超壊滅的な被害が予想される

スーパーセルとは?

今回の竜巻に関して気象庁は「スーパーセルが発生した可能性が高い」と発表しましたね。それでは、スーパーセルとは何なのでしょうか?

スーパーセルとは、一言でいうと巨大積乱雲のことを指します。積乱雲自体が通常のものより1.5倍ぐらいの規模まで成長したものを、一般的にスーパーセルと呼んでいます。

竜巻の原因となる巨大な積乱雲で、内部に強い上昇気流や渦があり、通常の積乱雲に比べて消滅するまでの時間が長いことが特徴

アメリカでは積乱雲1000個に1個がスーパーセルとなり、スーパーセル1000個に1個で竜巻が発生すると言われており、竜巻の発生確率自体は非常に低いのです。

そのためか、竜巻の発生を事前に予測するのは非常に難しく、気象庁は「竜巻注意報が出ても、実際に竜巻が発生するのは5%程度」と言っています。

しかし竜巻発生の確率は非常に低くとも、日本では9月~10月が竜巻シーズンのピークとなりますので、今後も注意が必要です。予測できない気象庁を責めても仕方がありませんので、自ら身を守るための知識をつけることも必要です。以下に竜巻発生時の前兆なども紹介しますので是非覚えておいてください。

竜巻が発生しやすい地域・時間帯・条件など

竜巻発生条件の解説
項目 要件
地域 盆地・平野部など。特に関東地方の平野部は発生しやすい。
時期 9月~10月(特に台風シーズンである9月)
時間帯 13時~17時(最も気温が上がる時間帯が危険)
気象条件 暖気の流れ込み・寒冷前線・寒気の流れ込み・台風・気圧の谷

竜巻の前兆

・真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる
・大粒の雨やひょうが降り出す
・耳に異常を感じる(気圧の変化)
・雷鳴が聞こえたり、雷光が見えたりする
・急に涼しい風が吹く(下降気流によるもの)
・「ゴー」というジェット機にような大きな音

竜巻が発生した時の対処方法

・窓とカーテンを閉め、雨戸やシャッターなども可能であれば閉める。
・最下階へ移動し窓から離れて身をかがめる。またはトイレや風呂場へ非難。
・屋外にいる場合は、水路やくぼみに身を伏せる、または頑丈な建物の物陰に入って身を小さくする。
・物置や車庫やプレハブの中、電柱や大木の近くなどは危険。

被害を受けた住民の方々

被害にあった住民
「この片付けどうしようかと思ってね。どうしようもないよね、これだけはね。ほんの1、2分で全部なくなっちゃうんだもんね」
現場近くの幼稚園の職員
「気が付いた時は竜巻になっていた。幼稚園の屋根の上を見たら、すっごい一筋の縄みたいなものが立っていまして、それがもう竜巻だったんですけども。その周りを凄い風が舞ってまして、一目で竜巻だというのが分かって、とにかく職員に『竜巻です』ということを知らせて、とにかく人を中に入れる感じで、声をかけました。もうその時は黒い雲が一面に広がっていたので、雨が来るな、雨と風が来るなというのは感じてたので、とにかく『部屋の窓を閉めて』というのを、声をあげて叫んでた最中に竜巻が発生したみたいで、とにかく風が舞っていたのが印象的でした。物が飛んでるというのは見えたんですが、その周りに鳥がいて、その鳥たちも風に巻き込まれるような感じで、とにかく凄かったですね」
現場近くの住民
「畑の仕事をやってたんですよね。そしたらドンドン黒い雲が出てきて、そしたら近所のおじさんが『竜巻みたいなものが先にあるよ』と言われて、もうみんなで見てたら、黒い雲と、白い帯?のような、上の方が白かったんですけど、上の方が太くてだんだん下の方にいくと細くなっている帯が見えてきたので、『竜巻だ』って言って、そしたらもう巻き上げられている状況がよく見えたんですね、それで危ないと思って、小さい子もいたので、急いで帰ってきたんですよ。家に入ってすぐに雨戸を閉めて、そしたら近所の人に聞いたら、すぐ近くのお寺さんの方から大町の方にそれていったって言うんですよ。だから、もし直撃してたら、本当に怖かったというか、恐ろしかったですね。

この記事について

2013年9月2日

編集部


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