川渡り神幸祭で11人重軽傷の事故-田川市伊田

事故車両の画像福岡県田川市伊田の県道交差点(新橋交差点)で5月18日夜、運転手がいないままの状態の軽ワゴン車が走り出し、歩行者を次々とはね11人が重軽傷を負う事故が起きました。

同日午後9時8分ころ、「歩行者に車が突っ込んで、ケガ人が出ている」などと110番通報があったことで事故が発覚。

福岡県警田川署および田川地区消防本部などの発表によると、川崎町に住む露天商の男性(77)が午後9時ころ、駐車していた軽ワゴン車の外に立った状態で運転席の窓の外からエンジンをかけたところ、急に車が動き出したとのこと。

男性は車を止めようと運転席にしがみつきましたが止めることが出来ず、軽ワゴン車は電柱に衝突。その勢いで男性は振り落とされましたが、車はそのまま20メートル~30メートルにわたり走り続け、人込みに突っ込んで歩行者を次々と巻き込んでいきました。

当時近くの彦山川では県指定無形民俗文化財の「川渡り神幸祭」が開かれており、多くの人が現場周辺に訪れていたといいます。

この祭りは今年5月17日・18日の両日で開かれ、例年では2日間で延べ約15万人が訪れるということです。

この事故で、田川市に住む女子中学生(14)・北九州市に住む男性(59)の2人が重傷、女児(4)・男子中学生(12)・女子中学生(13)などの7人が軽傷を負いました。

また、エンジンをかけた露天商の男性も車を止めようとした際に電信柱と車の間に挟まれ重傷を負い、車の助手席に乗っていた男性の知人女性(79)も軽傷を負ったとのこと。

軽ワゴン車はマニュアル車で、田川署は、ギアがニュートラルではない状態でエンジンをかけてしまい、その勢いで車が走り出した可能性が高いとみています。道路の路面はほぼ平坦だったといいます。

男性は川渡り神幸祭に露店を出店しており、事故が起きた時は片付けの最中でした。警察に対しては「祭りに出していた露店を片づけて帰るため、妻を助手席に乗せ、外からエンジンをかけたら突然車が動き出した」などと話しています。

田川署は、自動車運転過失傷害の疑いもあるとみて、男性らから事情を聴くなど捜査を進めています。

事故現場は、JR日田彦山線・田川伊田駅から北方向に約300メートルほどの位置にある交差点。

関連する犯罪の法定刑
自動車運転過失致傷罪…7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金

川渡り神幸祭とは

福岡県田川市の「風治八幡宮 川渡り神幸祭(かわわたりじんこうさい)」は、福岡県五大祭の一つに数えられる、筑豊地区を代表するまつりです。

このまつりは、昭和45年福岡県無形民俗文化財第1号に指定されており、毎年5月の第3土曜日とその翌日の日曜日に行われます。

平成26年の川渡り神幸祭は5月17日(土)と18日(日)です。

まつりの由来は、永禄年間(1558年~1570年)、地域に疫病が流行した際、氏神である風治八幡宮にその終息を祈願し、成就のお礼として奉納されたことに始まるもので、以来今日まで450年近くも続く、歴史と伝統を誇る祭礼です。

川渡り青年友志会一同

出展:福岡県無形民俗文化財指定 風治八幡宮 川渡り神幸祭(かわわたりじんこうさい)

事故現場付近(田川市伊田の新橋交差点)場所の地図

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  1. 匿名

    私、この時現場にいましたからね・・・
    そりゃーもう大惨事でしたよ。
    友達が怪我してて、病院に運ばれてもうビックリですばい↓↓

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