日亜化学工業の元社員 中村教授がノーベル賞-日亜化学との過去と訴訟

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米カリフォルニア大学の中村修二教授など3人の日本人が2014年のノーベル物理学賞を受賞することが決まり、日本中が歓喜の渦に包まれています。

このうち、日亜化学工業の元社員である中村教授のノーベル賞受賞について、日亜化学工業が「日本人が受賞したことは大変喜ばしいことです。とりわけ受賞理由が、中村氏を含む多くの日亜化学社員と企業努力によって実現した青色LEDであることは、誇らしいことです」とコメントしたことについて、インターネット上で話題になっている模様。

中村教授は日亜化学工業に勤めていたころ、20世紀中の開発は無理であると言われていた、高輝度のLEDを発明。

これにより1200億円もの利益をもたらしたと言われていますが、中村教授が日亜化学工業から受け取った直接的報酬はわずか2万円だったといいます(双方の主張は下記)

待遇の悪さから、中村教授は海外の研究者から「スレイブ中村」と呼ばれました。スレイブ=奴隷

中村教授と日亜化学工業の訴訟について

中村教授は日亜化学工業に200億円の支払いを求める訴訟を起こしています。その結果2004年1月、東京地裁が総利益約1200億円の半分を中村教授の貢献であると認めるとともに、約604億円の発明対価を認定しました。

これにより東京地裁は、日亜化学工業に中村教授が求めていた200億円の請求の全額支払いを命じています。

しかし日亜化学工業が控訴したことで訴訟が東京高裁へ移り、高裁では6億円(利息含め8億4000万円余り)の和解勧告を受けました。

訴訟が長引くことを懸念した中村教授は、この8億4000万円余りの支払いにて和解に応じ、訴訟は終結。

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日亜化学工業

日亜化学工業株式会社(にちあかがくこうぎょう)は徳島県阿南市に本社を持つ化学会社。略称として、日亜・日亜化学等と言われる。
発光ダイオードなどの電子デバイスや蛍光灯などに使われる蛍光体を扱う。以前はストレプトマイシンの製造にも携わっていた。

出典:日亜化学工業 – Wikipedia

日亜化学工業の概要
会社名 日亜化学工業株式会社
本社所在地 徳島県阿南市上中町岡491番地
電話番号 TEL:0884-22-2311 FAX:0884-21-0148
設立 1956年12月
代表 代表取締役社長 小川英治
資本金 467億4,144万1千円
従業員数 8,300名(2014年8月時点)
事業内容 蛍光体
発光ダイオード “LED”
レーザーダイオード
光半導体材料
ファインケミカル
遷移金属触媒
真空蒸着材料
電池材料
磁性材料
Webサイト 日亜化学工業株式会社

日亜化学工業本社の地図

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日亜化学工業の主張の一部抜粋

以下、日亜化学工業の主張の一部を抜粋したものです。全文は出典元サイトを参照ください。

アニールが鍵

 まず主張したいのは,青色LEDの開発の経緯です。日亜化学工業では,1989年から青色LEDの開発をスタートさせました。そのとき先行していた,当時名古屋大学教授だった赤崎勇氏などの論文を検証する実験から始めました。サファイアの下地の上にGaN(窒化ガリウム)の良質な単結晶膜を世界で初めて作ったのが赤崎氏。これが高輝度青色LEDを作る際の基本的な結晶膜になるのです。ここに応用化技術を加えて,青色LEDの量産にこぎ着けることが,当社にとっての目標でした。
 つまり当社は,先行する「公知の技術」を学習して,これを基点に開発をスタートさせることにしました。既に存在する技術とはいえ,日亜化学工業にはそのリソースがなかったからです。そこに着手したのが中村氏でした。赤崎氏の成膜の方法は開示されていませんでしたが,結果として中村氏が2年ぐらいで赤崎氏が完成させた結晶膜のレベルに追い付いたのです。
 そのために中村氏が開発したのが,「ツーフローMOCVD(有機金属を使う化学的気相成長法)」を使ったGaNの成膜装置でした。要は,当社の社員だった中村氏が1990年に出願した特許第2628404号(404特許)の装置です。これにより,赤崎氏と同水準のGaNの良質な結晶膜を作製することができました。
 これをもって中村氏は「同装置がなければ(404特許を使わなければ),低コストかつ高輝度な青色LEDが作れない」と主張するのですが,それは大きな間違いです。
 当社から言わせれば,中村氏は実用化に向かう研究のための下地を作っただけ。既に世の中に存在していた,赤崎氏が生み出したものと同じ水準の試料を,違う方法で作ることができただけなのです。
 量産までこぎ着けるには,この試料を基にさまざまな応用技術を投入することが必要でした。中でも,量産化に一番貢献した技術が「アニール」です。アニールとは「焼きなます」という意味で,こうしないと工業的に青色LEDは作れないのです。
 LEDではpn接合の半導体を作るために,n型の半導体(膜)とp型の膜とを組み合わせる必要があります。ところが,GaNはそのままではn型の膜にしかなりません。そのため,p型の膜をどうやって作るかが世界中の研究者の目標になっていました。一般の半導体はMg(マグネシウム)を不純物としてドーピング*2するとp型になります。しかし,GaNはMgをドーピングしてもp型にはならず,絶縁体になってしまいます。Mgに付いている水素がp型になることを妨げるからです。
 それをアニール,つまり600℃前後で加熱するとp型に変わること(アニールp型化現象)を世界で初めて発見しました。この温度で熱すると水素が除去され,Mgの活性を取り除いてp型になるのです。
 これを発見したのは,中村氏ではありません。中村氏とともに働いていた若手の研究員が,幸運にも偶然発見したものでした。この研究員がアニールp型化現象を中村氏に報告しましたが,当初中村氏は「そんなはずがない。間違っているだろう」と否定していたくらいです。
 既に青色LEDや,それを基にした白色LEDの市場には世界でざっと50社が参入していますが,アニールの工程なくして商品化している会社は1社もありません。世の中に全く存在しなかった技術を発明したという意味で,アニールp型化現象の発見の方が,既に存在していた平滑なGaNの膜を得ることよりも重要度や貢献度は高いのです。

「報奨」は11年間で6195万円

 もちろん,アニールだけではありません。ほかにも性能向上のための技術や量産のための技術など,当社が青色LEDや白色LEDを商品化するまでには,大勢の技術者や研究者たちの努力がありました。
 もちろん,中村氏の貢献も認めています。青色LEDを研究テーマに選んだのは彼です。公知の技術とはいえ,当社になかったリソースにもかかわらず,文献の助けや外部の研究者の方などに教えてもらいながら,2年ほどで世界のトップ水準の結晶膜を日亜化学工業にもたらしたわけですから。それで将来の量産化に向かう「たたき台」になったのは事実なのです。
 この貢献に対し,当社は中村氏にボーナスや昇給という形で報いてきたつもりです。1989年から11年間の合計で,同世代の一般社員よりも6195万円ほど上乗せして支給しました。45歳で中村氏が退職する際の給与所得は2000万円弱。決して少ない額ではないと思うのです。中村氏は404特許の発明で得た報奨は,特許出願時と成立時の合計で2万円しかないなどと言っているようですが,そんなことは決してありません。

出典:中村裁判 – Tech-On!

中村教授の主張の一部抜粋

以下、中村教授の主張の一部を抜粋したものです。全文は出典元サイトを参照ください。

結局は会社ももうかる

 日亜化学工業は,終身雇用の下で安定収入を得ながら,巨額の報酬を手に入れるという「2重取り」は許せないなどと言っているようです。これも争点がズレています。対価は特許のライセンス料,つまり,他社との間の特許の売買で決まるものであって,終身雇用うんぬんとは全く関係がありません。
 私が何よりも言いたいのは,そうした発明者の努力で,実は企業が潤っていることを見落とさないでほしいということです。日亜化学工業はかつて,ほぼ蛍光体だけを製造・販売する企業でした。そこに青色LEDによる新しい事業を提案したのは私です。つまり,私が発明した特許によって,日亜化学工業は50%の配分率を手にできました。
 蛍光体メーカーだったころの売上高は180億円程度で,営業利益は6億円程度でした。それが,2002年度は売上高が1800億円に達し,465億円の営業利益を計上したと聞いています。うち,半導体事業の売り上げは900億円以上。もちろん,そのすべてが青色LEDの発明のおかげとは言いませんが,日亜化学工業に相当貢献していると自負しています。私の発明で恩恵を被っているのは,日亜化学工業の方でしょう。

出典:中村裁判 – Tech-On!

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日亜化学工業と中村教授に関するTwitter関連投稿

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2014年10月8日

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  1. koriann

    利益6億の会社が中村さんが入社して世界トップになる。通産利益は1兆円超えているじゃないの。1000億払って感謝しなきゃ。中村さんが入社しなかったら倒産したんじゃない。蛍光体だけじゃ。ケチナ坊ちゃん社長さん。自分いくら盗ってるの。何もしないで。金を出したくない言い訳ばかり。日本企業の典型だね。政府も特許は会社へなんて馬鹿な事言ってる。優秀な科学者は日本を出た方がいい様だね。前に江崎さんが言ってたね。今も変わらず。馬鹿日本。アメリカンドリーム日本に無し年金もインチキ。

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