DOWAハイテックで硝酸の爆発事故-メッキ工場、4人が死傷 本庄市仁手

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埼玉県本庄市仁手にあるメッキ工場で1月3日、化学薬品の入ったタンクが爆発する事故が起きました。この爆発事故で作業員1人が死亡。

発表によると1月3日午前0時55分ころ、本庄市仁手にある化学製品製造会社「DOWAハイテック」のメッキ工場内で、4人の作業員らが硝酸を使ってタンクを洗浄していたところ、突然爆発が起きたということです。

DOWAハイテックの従業員から「作業員が硝酸をかぶってヤケドを負っている」と119番通報があり発覚。

これを受けて救急隊員らが現場に駆けつけ、4人を病院へ緊急搬送しましたが、搬送先の病院で1人の死亡が確認されました。亡くなったのは、埼玉県上里町嘉美に住む派遣社員・関根真一さん(22)。

なお、そのほか3人の作業員(埼玉県秩父市の33歳男性、埼玉県上里町の42歳男性、群馬県伊勢崎市の42歳男性)が重軽傷を負ったとみられていますが、現在も治療中で詳しい容態はわかっていません。集中治療室に入っているとの情報もありますが、幸い意識はある模様。

作業員らはタンクの洗浄に化学薬品を使っており、爆発した際に有毒ガスが発生したということですが、関根真一さんの死因はこのガスを吸ったことが原因とみられています。

埼玉県警本庄署は有毒ガスを吸ったことにより4人が死傷したものとみて、DOWAハイテック関係者から話を聴くとともに、現場検証を行うなど事故が起きた原因について詳しく捜査を進めています。

タンクが爆発した原因は不明、一時通行規制も

現場の工場はソーラーパネルの電子基板を作る際に使用する銀粉を製造しており、作業員らはタンク内に付着した銀を硝酸で溶かして洗浄する作業を行っていました。

現時点で爆発が起きた原因はわかっていませんが、当時タンク内の温度が通常よりも高かったとのこと。

有毒ガスが発生したことを受けて、現場周辺では一時通行規制が行われるなどしましたが、現在は解除されているということです。

しかし救出にあたった救急隊員も目や喉に違和感を訴えており、工場内への立ち入りが禁止されるなど一部の規制は現在も続けられているとみられています。

メッキ工場で有毒ガス発生か 作業員1人死亡2人重症

2015/1/3 19:00頃にANNnewsCHがYoutubeにアップロードした動画

関連法定刑

関連する犯罪の法定刑
業務上過失致死傷罪…5年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金

DOWAハイテックで硝酸の爆発事故、4人が死傷…Twitterでの反応

本庄市仁手にあるDOWAハイテックの工場で発生した硝酸の爆発事故に関して、Twitter上でも大変な話題となっていました。

事故現場(埼玉県本庄市仁手)場所の地図

以下、硝酸の爆発により作業員4人が死傷した事故現場・埼玉県本庄市仁手1781「DOWAハイテック株式会社」の地図(Googleマップ)。

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