東京品川で強盗殺人事件か-植木電工業
■ 最終更新■
12月13日更新の最新情報!
・12/13速報-警察は防犯カメラの解析等から、第三者の関与は無いと判断。自殺として処理。
・10/20速報-事件か自殺か未だ判明せず。
・9/19速報-警察は自殺の可能性が高いとみている。
・9/19速報-犯人に関する情報は未だゼロ。
・9/19速報-男性社長は、事件前に悩んでいた様子だった。
・9/19速報-男性社長は、月末にある会合へ出席する意思のハガキを送っていた。
事件の詳細
9月18日の午前7時25分ころ、東京都品川区西大井1丁目16-17のメッキ加工会社「(有)植木電工業」の事務所で、同社の男性社長(50)とみられる男性が血を流し死亡しているのが見つかりました。
男性の体には首・腹・腕など複数の切り傷があり、近くには包丁が落ちていたといいます。警視庁大井署は男性の死因を調べています。
同社の事務所では今年の6月にも、男性社長が腹から血を流して倒れているのが見つかる事件がありました。
その際、警視庁は部屋に物色されたような跡があったこと、男性社長が「知らない男がいて腹を刺された」と話したことなどから、強盗殺人未遂事件として捜査していました。
今回発見された男性の遺体は、この男性社長の可能性が高いとみて、身元の確認を急ぐとともに、今年6月の事件との関連を調べています。
大井署によると、男性社長は事務所内の玄関先で仰向けに倒れ、玄関は内側から鍵がかけられていたといいます。室内に荒らされたような形跡はなかったそうですが、遺書なども見つかっていません。
同署は、自殺と事件の両面で調べを進めています。
同社は社員7人の会社で、メッキ加工などに高い技術を持ちます。現場はJR西大井駅の東約500メートルの位置。住宅街の一角にあります。
2013年6月の強盗殺人未遂事件
今年6月10日の午前7時30分ころ、出勤してきた(有)植木電工業の男性従業員から「社内で社長が腹を刺されたようだ」と110番通報がありました。
警視庁大井署の署員らが現場の事務所に駆けつけると、同社の男性社長(50)が腹から血を流して倒れていました。男性社長は病院に運ばれ、重傷を負ったものの命に別状はなかったといいます。
男性社長には腹を刺された傷の外に、殴られたような痕もあったといいます。男性社長は柔道5段で、柔道教室の代表も務めていたといいます。
事務所の引き出しを物色した形跡があったことから、大井署は犯人が盗み目的で侵入していたところ、男性社長と鉢合わせし、刃物で刺した可能性があるとみていました。
男性社長は「知らない男に刺された」と話しており、大井署が強盗殺人未遂事件として捜査を進めていましたが、凶器は見つかっておらず、犯人特定に至る情報はほとんどありませんでした。
前回の事件と今回の事件の比較(9/19更新)
前回(6/10) | 今回(9/18) |
---|---|
午前7時28分(従業員が通報) | 午前7時27分(従業員が通報) |
腹など刺し傷(大ケガ) | 腹など刺し傷(死亡) |
凶器は見つからず | 現場に包丁 |
物色の痕跡あり | 不明 |
事件の可能性を思わせる情報(9/19執筆)
・9月末ころの柔道有段者会合に出席の意思があった。
・知人などの証言から、「誠実で約束は守る人間」である。
・前回も殺人未遂に遭っており、深い恨みを持つ人物が存在しているかもしれない。
自殺の可能性を思わせる情報(9/19執筆)
・密室状態だった。
・右手(利き腕)で自傷可能。
・落ち込んでいるようだった。
残された謎(9/18執筆)
・凶器が現場にのこされていた。
・事務所は物色されたような形跡が無い。
・事務所には内側から鍵がかけられ密室状態だった。
・遺書は残されていない。
・切り傷は腕や首、腹など複数箇所にあった。
自殺の可能性はあるのか?(9/18執筆)
警視庁大井署は自殺と事件の両面で調べを進めているといいますが、事件のような気がしてなりません。
つい3ヶ月前にも襲われていますし、まず第一に刃物で自分を切りつけるという自殺方法を取る意味が分かりません。かなり勇気がいると思いますし、自殺方法として効率的では無いですよね。
しかし、仮に事件だとした場合、おそらく現場に犯人に結びつく情報はほとんど残っていないでしょうね。凶器を現場に置いていることや密室状態を作っていることから、かなり慎重にことを運んでいるはずです。
どこまでやっているかわかりませんが、髪の毛1本すら残していないと思います。または社内の人の犯行か、ですよね。おそらくそれは無いかと思いますが。
何となく、大した捜査もせずに自殺として処理されそうな気がしていけません。警察には、真相解明に全力を注いでいただきたいと思います。
知人や専門家などのコメント
- 男性の親族
- 「ワシも救急車が来た時すぐに飛んで行ったんですけどね。もうその時、救急車の人が早かったために入れてもらえなかった」
- 男性の知人
- 「1ヶ月かからなかった。20日くらいで退院したんやなかったかな。(切られた傷も)見ました。2ヵ所。おなかも。結局(事務所の)中で彼は寝てて、起きて自宅に着替えに行こうとした時に鉢合わせして、『お前何やってんだ!ちょっとそこで待ってろ』で警察に電話している、その時にやられた」
- 近所の人
- 「自分は(犯人を)捕まえられるような感じだったということは言ってましたね、やっぱり柔道やってたから」
- 「あの事件の後しばらくは休んでましたけど、また仕事始められたから良かったなとは思ってたんですよ。でも犯人も捕まらないし、いつになったら解決するのかなって」
- 「僕なんかも見てて異常なくらいの(警察から)取り調べ受けてたからね。お酒飲みに来てはね、かなり落ち込んでたからね。武闘家だけども、やはり繊細な神経の持ち主だったから。結構悩んでたんじゃないんかなと思う」(近所の居酒屋店主)
- 犯罪ジャーナリスト
- 「当然、警察としては6月の強盗殺人未遂事件と今回の犯人が同じかなと、事件とすればそういうことを考えると思いますね。前回なにがしかの理由があって本人とのトラブルからここに来て、そういう事件に巻き込まれた。ただそれだけじゃ収まらずに、また今回現れて、同じようなことをし、今回は亡くなった。まぁ亡くなった、ということで今回は強盗殺人事件ですね」
- 「曲がった見方をして申し訳ないんですけども、これが本当に強盗殺人事件だとしたら、警察官の数も圧倒的に少ないです。現場に入った警察官がですね、見て、これは事件性が薄いのかなというふうに考えた、ということも考えられます。当然ですけど、事件性と自殺と、両面を考えます」
現場付近の地図
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いつも有益な情報をありがとうございます。
今日は主さまの感想をお聞かせいただきたく、メッセさしあげました。
私はこの会社社長をめぐる一連の事件について、どうも警察の動きを鈍く感じるのですが、主さまのご意見はいかがしょうか?
考えますに、警察自体の動きが鈍いのではなく、プレス発表がなされていないのではないかと。
科学的な根拠となる情報がまったく出ていないというのが理由なのですが。
主さまにはお忙しいところ恐縮ですが、この点も含め、お考えをご披瀝いただけたらと思う次第です。
黒い天使(BlackAngel)より
お世話様です。
まったくおっしゃるとおりで、私も主さまとまったく同じ感想を持っております。
私の感想だけが突出したものでないことがわかり、安心したところです。
即答しかねるような質問をしてしまったにもかかわらず、丁寧なご回答、ありがとうございました。
主さまの検証を今後も楽しみに拝見したいと思います。
ありがとうございました。
黒い天使(BlackAngel)より