京都で長男の足首切断・殺人事件-綾部梅迫

10月3日の午後4時45分ころ、「男が空き家の窓ガラスを割って、子供を連れて入った」と近所の住民から110番通報がありました。

警察官が現場の京都府綾部市梅迫町上町に駆けつけましたが空き家内には誰もおらず、近くを捜索していたところ、八田川の川原で幼い男の子の両足を持ち、頭を何度も川底へ叩きつけている男を発見。

警察は逃げようとした男を、殺人未遂の容疑で緊急逮捕しました。男の子は、搬送先の病院で死亡が確認されたということです。

逮捕されたのは、京都府城陽市寺田に住む、職業不詳の男(34)。

男は逮捕された当初、奇声や意味不明な発言を繰り返していましたが、落ち着きを取り戻し「息子を川原にたたきつけた」と容疑を認める供述をしました。殺害されたのは、男の実の子供である2歳の長男だったのです。

また、落ち着きを取り戻した一方で、「霊が見えて子供と車が呪われている」などという供述もしているといいます。

警察は妻からも事情聴取を行ない、男は6年ほど前から通院歴があり、人格障害があるということも判明しました。

男は15年ほど前から、父親が経営するカラオケ店で働いていたといいますが、最近は「人間関係が嫌で辞めたい」と話していたということです。

警察は、容疑者に精神科への通院歴があることから、刑事責任能力を問えるかどうかについても慎重に調べるとともに、長男を司法解剖し死因などを調べています。

---追記---
その後の捜査関係者への取材で、男の子の右足首が刃物のような物で切断されていたことも新たに判明しました。切断された足首は、別の場所(八田川)で発見されたということです。

容疑者の不可解な行動と事故

通報の5分ほど前に、男が逮捕された川から200mほど離れた国道で、男の運転する車がトラックと接触する事故が起きていました。

事故後、男は住民らの制止を振り切り、長男を抱いて逃げたということです。

そして男は空き家の窓ガラスを割って侵入。その後、男は空き家を出て隣の民家へ侵入。そこには人が住んでおり、住人が「あんた誰や」と言うと「あ、間違った」などと言い、再び空き家へ戻ったといいます。

住人によると、そこの空き家でも長男に暴行を加えていたとのことです。

事件の数時間前の出来事

男は事件が起きた10月3日の昼ころ、京都府城陽市の自宅近くに住む親戚女性を話を交わしていました。

親戚女性は飲食店を営んでおり、男は正午ころにその店を訪れ「おばちゃん、僕、心の病気やねん」などと言い、さらに「息子を連れて遊びに来ていいか」と言ってきたといいます。

親戚女性はカボチャの煮物を渡し「あんた、頑張りや」と励ますと、男は深々と頭を下げて帰っていったとのことです。

目撃者などの証言

目撃者
「(男の子の)額がね、こう切れてましたね」
「(容疑者が)パトカーに乗るときには、暴れて乗るのを拒否していた」
「捕まる前から、橋の下におる頃から、意味不明な大きな声を出していた。凄く、大変暴れてました。大声も出して」
「(空き家の)布団の上に、子供と思われる人が横たわっとってね、口に向かって踏みつけるようなことをしていた」
容疑者が入り込んだ民家の住民
『あんた誰や』いうて声をかけたら、『あ、間違った』とか『違った』とか、いうことを一言言って、出て行った」

現場付近の地図


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