岐阜の笠松競馬場で馬が逃走し事故-男性死亡
10月28日の午前3時5分ころ、岐阜県の笠松競馬場から競走馬が逃げ出し、岐阜県岐南町薬師寺5丁目の町道で軽乗用車と衝突する事故が起きました。
軽乗用車は馬と衝突したはずみで対向車線にはみ出し、さらに乗用車と正面衝突しました。
その事故で、競走馬と衝突した軽乗用車を運転していた、岐阜県山県市に住むトラック運転手、恩田義雄さん(64)が頭などを強く打ち死亡しました。
一方、恩田さんの車と衝突した乗用車を運転していた岐阜県岐阜市の男性(67)にケガはありませんでした。
衝突した競走馬は、笠松競馬場で職員が調教していたところを突然暴れて逃げ出したということで、恩田さんの運転する車と衝突した後に死亡したということです。
笠松競馬を運営する県地方競馬組合や岐阜羽島署の発表によると、逃走した競走馬は笠松競馬に所属するサラブレッド、コスモビジョン(2歳のメス、約430kg)。
調教のため厩務員(きゅうむいん)が厩舎(きゅうしゃ)から競馬場まで連れて行きましたが、コスモビジョンが本馬場に入ってから暴れ出し、男性騎手(33)を振り落として出入り口から場外へ逃げたといいます。
コスモビジョンは競馬場から東へ200~300メートル走り、恩田さんの運転する軽乗用車にぶつかりました。笠松競馬場の出入り口には警備員がいましたが、馬に気付くのが遅く、扉を閉めるのが間に合わなかったということです。
笠松競馬場の実態
警察によると、笠松競馬場では今年だけで4回にわたり競走馬が逃走しているということです。
さらに、今年の2月に逃走した際には、車と衝突する事故が起きていたといいます。
警察は、管理体制が適切だったかどうか、捜査を進める方針です。
調教していた騎手のコメント
「(車と)ぶつかった音も聞こえてきたので、ここにいて、ちょっと心配でした」
競馬組合の尾藤良博事務局長のコメント
「対策をとってきたつもりだったが、原点に立ち返って対策を見直さないといけない」
笠松競馬場とは
笠松競馬場(かさまつけいばじょう)は岐阜県羽島郡笠松町(一部施設は岐南町にまたがる)にある地方競馬のための競馬場である。
1931年、恵那郡中津町(現・中津川市)に存在した中津競馬場を笠松町に移転したのが前身である。戦前、岐阜県には各務原競馬場、養老競馬場が存在していたが1938年に笠松競馬場に統合されている。
出典:Wikipedia
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