神戸大学の王柯教授が中国で行方不明
神戸大学大学院の男性教授が中国に訪問後、行方不明になっていることが分かりました。
神戸大学の発表によると、行方不明になっているのは国際文化学研究科の王柯教授(57)。王柯教授=おうか教授
1996年に神戸大学の国際文化学部の助教授となり、2001年には同学部の教授となりました。
王柯教授は中国出身で、新疆ウイグル自治区のウイグル族など中国の少数民族問題を研究していたということです。
今年3月1日に研究のため中国に出発し、3月10日に帰国する予定でした。
しかし帰国予定日だった3月10日、王柯教授が突然「中国の西安にいる母親の体調が悪いので、様子を見に行く。さらに10日ほど滞在する」などと日本にいる家族へ電話があったきり、音信不通になったといいます。
その後、家族が王柯教授の母親に電話して確認したところ、王柯教授の母親は元気にしていて、王柯教授が母親のもとへ訪ねることは無かったということです。
また、王柯教授が3月21日に出席する予定だったシンガポールの大学でのシンポジウムの主催者には、王柯教授自身の名前で欠席を伝える旨のメールが届いていました。
王柯教授の妻が3月19日になり、神戸大学へ「夫と連絡が取れない」などと相談し、事件が発覚。
神戸大学は外務省に連絡するなどして情報収集に当たるとともに、王柯教授の所在の確認を急いでいます。
この一連の出来事に関して神戸大学は、「王柯教授と連絡がつかずに心配している。情報収集に努めたい」と話しています。
王柯教授とは
王 柯(WANG Ke)
略歴:
1982年 中央民族学院卒業
1994年 東京大学博士課程修了(学術博士)
1996年 神戸大学国際文化学部 助教授
2001年 神戸大学国際文化学部 教授専攻:
中国近現代思想史、歴史人類学主な著書:
『東突厥斯坦独立運動,1930年代至40年代』(香港中文大学出版社)
『走向民族国家——中国近代民族国家思想誕生的国際因素』(商务印書館)
『走向“天下”』(日本農山文化協会)
『二〇世紀中国の国家建設と「民族」』(東京大学出版会)
『多民族国家中国』(岩波新書 2011年第6版)
『民族与国家』(中国社会科学出版社)
『東トルキスタン共和国研究』(東京大学出版会 2010年第3版) 第十八届サントリー学芸賞受賞出展:神戸大学中国事務所 / スタッフ / 所長
王柯教授の母親が住む場所(陝西省 西安市)の地図
記事をシェアする
コメント掲示板
コメントが投稿されてから表示されるまでタイムラグが発生する可能性があります。なお、誹謗中傷・煽り・過激的・差別的なコメント、荒らし行為、短い内容や重複コメント、そのほか不適切と判断されたコメントなどは掲載が許可されない場合があります。
訪中後に行方不明になる事件は年間数十件も起きてる。別に驚くことではない。ただ、今回は大学院の教授で有名な人間が行方不明になったというだけ。
そういえば中国に逮捕されたっていう市議会議員はどうなったんだろう…
中国出身なんだから、ただ帰国しただけですよね。