袴田事件の再審請求を認める-静岡地裁
■ 最終更新■
速報情報 – 随時更新
・17:21速報-袴田元被告が釈放され、車に乗り込む
・17:20速報-拘置所に車が到着。これから何らかの動きがあるとみられる
・16:50速報-静岡地裁が、袴田元被告の釈放を決定。3/27夜にも釈放される見込み
再審決定に関する詳細
1966年に静岡県清水市(旧地名)で起きた袴田事件に関して、静岡地方裁判所が再審開始の決定を言い渡しました。
袴田事件は今から48年前に起きた事件で、清水市にある味噌製造会社の専務一家4人が殺害された上、住宅が放火されたとされる事件。
この事件で死亡したのは、味噌製造会社の専務(当時42)、その妻(当時39)、長男(当時14)、次女(当時17)の4人です。
犯人であるとされた袴田巌死刑囚(78)は、当時から一貫して無罪を主張し続けていますが、強盗殺人罪などの罪で1980年に死刑が確定しています。袴田巌=はかまだ いわお
袴田死刑囚は、味噌製造会社の住み込み従業員で、元プロボクサーでした。
これまで袴田死刑囚は無罪を主張するとともに、裁判のやり直しを求め、再審請求を繰り返し行なっていましたが、裁判所はこれを認めていませんでした。
2008年からは2度目の再審請求が行われていたということですが、静岡地裁は本日3月27日、この2度目の再審請求を認める決定が下されました。
これまで争点となっていたのは、犯行当時に袴田死刑囚が着ていたとされる、血に染まった衣類。
弁護側・検察側の両方の鑑定人は、「この衣類に付着していた血痕は、袴田死刑囚のDNA型とは一致しない」と結論づけていました。
しかし検察はこれに対し、「衣類の劣化により、DNAが分解されている可能性がある。弁護側の主張に信用性はない」と反論。
最終的に静岡地裁は「重要な証拠が、捜査機関によりねつ造された可能性がある」とまで踏み込んだ言及をし再審請求を認める決定をしたため、これから袴田死刑囚が本当に無実であるのかどうか、裁判によって明らかにされていくことになります。
袴田事件とは
袴田事件(はかまだじけん)は、1966年に静岡県清水市(現静岡市清水区)で発生した強盗殺人放火事件、およびその裁判で死刑が確定した袴田 巖(はかまだ いわお、1936年3月10日-)死刑囚が冤罪を訴え再審を請求している事件である。日本弁護士連合会が支援する再審事件である。
袴田への取調べは過酷をきわめ、炎天下で平均12時間、最長17時間にも及んだ。さらに取調べ室に便器を持ち込み、取調官の前で垂れ流しにさせる等した。
睡眠時も酒浸りの泥酔者の隣の部屋にわざと収容させ、その泥酔者にわざと大声を上げさせる等して一切の安眠もさせなかった。そして勾留期限がせまってくると取調べはさらに過酷をきわめ、朝、昼、深夜問わず、2、3人がかりで棍棒で殴る蹴るの取調べになっていき、袴田は勾留期限3日前に自供した。取調担当の刑事達も当初は3、4人だったのが後に10人近くになっている。
これらの違法行為については次々と冤罪を作り上げた紅林麻雄警部人脈の関与があったとされている。
事件現場となった町(旧・静岡県清水市、現在・静岡市清水区)
袴田事件の再審開始決定 死刑確定から33年、静岡地裁:朝日新聞デジタル |
袴田事件、再審開始を決定 静岡地裁 :日本経済新聞 |
記事をシェアする
Facebookページ
コメント掲示板
コメントが投稿されてから表示されるまでタイムラグが発生する可能性があります。なお、誹謗中傷・煽り・過激的・差別的なコメント、荒らし行為、短い内容や重複コメント、そのほか不適切と判断されたコメントなどは掲載が許可されない場合があります。
袴田事件は、素人の俺から見ても明らかに冤罪であることがはっきりと分かる伝説の冤罪事件。
裁判所は無罪を認めざるを得ないから、また国から数億円単位の賠償金が支払われることになる。
しかし本来は、当時の取り調べ等を行った刑事らを処罰するべきである。
検察はまだ駄々こねてるんですか
果たして今まで再審請求を断り続けてきた裁判所や、拷問をしてきた警察はどう責任を取るんだ?
冤罪で逮捕とか補償金もらえるし最高じゃんって思ってたけど、50年はあり得んな…。もう人生終わり迎えようとしてるのに大金入っても仕方がない。