福山市で5年前に知人殺害-殺人罪で2人逮捕

■2014/3/31　13：18 最終更新■

速報情報 – 随時更新

・遺体の身元はまだ特定できていない
・２人は警察の取り調べに対し「態度が偉そうで腹が立っていた」などと供述

殺人事件の詳細

広島県警は３月３０日、広島県福山市寺町に住む飲食店店長・江草賢容疑者（２４）と、福山市に住む造船工の男（２４）を殺人容疑で逮捕しました。

２人は２００９年５月２日ころ、造船工の男が所有する乗用車で走行中に、車内で知人の首を絞めるなどして殺害した疑いが持たれています。

広島県警によると、福山市内に住む当時１８歳の少年が２００９年５月から行方不明になっており、両親から広島県警東署に捜索願が出されていたということです。

東署は失踪事件として捜査していましたが、有力な情報はなく月日だけが流れていました。

しかし今年３月１０日、大麻を隠し持っていたとして江草賢容疑者が大麻取締法違反（所持）で逮捕されたことで急展開。

警察の取り調べに対し「５年前、友人と一緒に知人を殺害して、尾道市に遺体を遺棄した」などと供述したということです。

警察が江草賢容疑者の供述をもとに、広島県尾道市平原４丁目の遺体遺棄現場を捜索したところ、３月２９日に住宅地の裏にある空き地の土の中から白骨化した遺体の一部が見つかりました。

また造船工の男から任意で事情を聴いたところ容疑を認めたため、３月３０日に江草賢容疑者を殺人容疑で再逮捕、造船工の男を殺人容疑で逮捕したということです。

造船工の男は当時１９歳だったということで、名前は公表されていません。

東署は、発見された遺体の身元特定を急ぐとともに、犯行動機や事件の経緯など２人をさらに追及し、事件の詳細を明らかにしていく方針です。

事件発生から現在までの流れ・法定刑など

事件発生～捜査～逮捕～現在までの流れ

時期	内容
2009/5/2	江草賢容疑者と造船工の男が少年を殺害
2009/5	被害者少年の両親が警察に捜索願を提出
～	有力な情報つかめず、捜査に進展なし
2014/3/10	江草賢容疑者を大麻取締法違反容疑で逮捕
～	江草賢容疑者が「５年前に首を絞めて知人を殺した」と過去の事件を自供
2014/3/29	尾道市平原4丁目から殺害された少年とみられる遺体が発見される
2014/3/30
	江草賢容疑者を殺人罪で再逮捕、造船工の男を殺人罪で逮捕
	広島県警が引き続き死体遺棄現場を捜索

なぜ江草賢容疑者は名前が公表される？

造船工の男は、事件当時１９歳だったということで少年法が適用され、名前が公表されていません。

しかし、江草賢容疑者は名前が公表されています。

これは、以下２点のどちらかが理由と考えられます。

第一に、事件当時既に20歳を迎えていたという可能性があります。

生年月日を1990年3月31日～5月2日とした理由は、もし1990年3月30日以前であれば本日（2014/3/30）時点で警察は江草賢容疑者の年齢を25歳と公表するはずですが、24歳として公表されています。

また1990年5月3日以降であれば、事件当時19歳だったということになります。

そのため、事件当時20歳を迎えていたということであれば、生年月日が1990年3月31日～5月2日のあいだということになります。

なお、仮に生年月日が1990年5月3日以降で江草賢容疑者が事件当時19歳だった場合、本来なら造船工の男と同じように少年法が適用され、実名が公表されることはありません。

しかし、少年時代に犯した事件とはいえ、既に大麻取締法違反で１度逮捕され実名が公表されているため、今回の再逮捕時にも名前が公表されたのかもしれません。

知人男性を殺害した疑い 飲食店店長ら2人逮捕　広島・福山市 – FNNニュース

遺体発見現場付近（広島県尾道市平原４丁目）場所の地図

大きな地図で見る

殺害現場付近（広島県福山市）場所の地図

大きな地図で見る