松江北堀町で女子大生が男性殺害-承諾殺人

■2014/5/20　21：33 最終更新■

【5/20追記】
・名古屋家庭裁判所は５月１９日、少女を少年院送致とすることを決定

島根県松江市北堀町３５－４の空き家で４月２日、インターネットで知り合った男性を殺害したとして、名古屋市に住む１８歳の女子大学生が承諾殺人の容疑で逮捕されました。

女子大生が自分の母親に対して「男性と心中しようとしたが、男性だけが亡くなった」などと電話をかけたことで事件が発覚。

母親が現場に駆け付けたところ、建物２階の１室で倒れている男性と女子大生を見つけ、警察に「娘と無理心中しようとした男性が死んでいる」と１１０番通報しました。

島根県警松江署によると２日午前７時ころ、通報を受けて松江市北堀町にある空き家へ警察官が駆け付けたところ、男性が倒れており、その後病院に搬送されたものの死亡が確認されたといいます。

死亡したのは、現場近くで松江市北堀町に住む無職・岡田湖樹さん（３１）。岡田湖樹＝おかだ みずき

事件現場となった空き家は、岡田湖樹さんの祖父が所有している元アパートでした。

松江署員が現場に駆け付けた際に部屋の中に一緒にいた女子大生から事情を聴いたところ、容疑を認めたため承諾殺人の疑いで現行犯逮捕したということです。

女子大生は警察の取り調べに対し「男性とはインターネットで知り合った。男性に頼まれて、首を絞めた。一緒に心中しようと思っていたが男性だけが亡くなった」などと供述。

現場の室内には、燃えた練炭が入った七輪５個が残っており、女子大生が男性を殺害した後に練炭自殺を図ったものとみられています。

女子大生は母親に「インターネットで知り合った男性に会いに行く」と言った後、連絡が取れなくなっていたといいます。

女子大生は１８歳で、この春入学したばかりの大学１年生でした。

松江署は岡田湖樹さんの司法解剖をして死因の特定を急ぐとともに、女子大生からさらに話を聞くなどして、事件に至った経緯や動機についてなどを詳しく調べていく方針です。

承諾殺人罪の法定刑
承諾殺人罪…６月以上７年以下の懲役または禁錮

女子大生の今後

女子大生は１８歳で未成年のため、成人とは違い少年法に基づき今後の処分が決められていきます。

まず逮捕された後は、４８時間以内に検察へ身柄を送致（これを送検という）されます。

送検された後は、検察官が容疑者を勾留する必要があるかどうかを判断し、２４時間以内に裁判所に対して勾留請求を行わなければなりません。

裁判所が容疑者を勾留する必要があると認めた場合、その日からまず１０日間にわたり警察署の留置場へ勾留されることになります。

最初の１０日間で捜査が終わらない場合などは、勾留延長をすることで最大２０日間まで勾留することができます。

今回の事件は比較的重大な事件で、２人がインターネット経由で知り合い心中未遂に至ったという特異な事情などを考慮すると、２０日間にわたり勾留される可能性が高いと思われます。

警察と検察の捜査が終わると、勾留期間の最終日までに家庭裁判所にて裁判官と面会し、観護措置（鑑別所装置）をとるか否かの決定を言い渡されます。

観護措置が決定すると、平均４週間（最短２週間～最大８週間）にわたり少年鑑別所へ収容され、容疑者の非行性や性格など様々なことを鑑別します。

そして全ての準備が整い次第、少年審判（成人でいう刑事裁判）が開かれます。

そこで少年院送致を言い渡されれば少年院へ収容されることになり、保護観察処分や試験観察などを言い渡されれば釈放されることになります。

事件発生現場（島根県松江市北堀町３５−４）場所の地図

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事件発生現場の空き家のストリートビュー

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