宮崎県えびの市でバスジャック-ハサミ男逮捕

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・「えびの市にいる育ての親のところへ会いに行くためにバスジャックした」などと供述
・住所職業不詳の佐藤成一容疑者(45)を監禁罪で逮捕

バスジャック事件の詳細

宮崎県えびの市で5月11日午後9時過ぎころ、ハサミを持った男によるバスジャック事件が起きました。

午後10時ころ、バスに乗っていた女性客から「バスジャックに遭っている」などと110番通報があり、直後に犯人の男が電話を代わり「バスをジャックした」などと話し事件が発覚。

被害に遭ったのは、宮崎交通の宮崎駅発宮崎空港経由JR西都城駅行きの特急路線バスです。

路線バスは宮崎ICから宮崎自動車道を走っていましたが、本来なら都城ICで下りるところを犯人の男からえびのICまで行くように要求され、運転手の男性(37)はえびのICまで運転を続けました。

その後えびのICから国道に下り、えびの市にあるコンビニエンスストア「セブンイレブンえびのインター店」の駐車場に停車。犯人の男は運転手や乗客など計4人を人質にし、セブンイレブンの駐車場で路線バス車内に立てこもりました。

それから日をまたぎ12日午前1時過ぎ、宮崎県警が男の身柄を確保することに成功し、監禁の容疑で現行犯逮捕しました。

逮捕されたのは、住所・職業不詳の佐藤成一容疑者(45)。佐藤成一=さとう せいいち

長さ20cmほどのハサミを持っていましたが、乗客乗員や警察官らなど含め、ケガ人は出ませんでした。

警察での取り調べに対し佐藤成一容疑者は、「えびの市にいる育ての親に会いに行くためだった」などと話し、容疑も認めているということです。

西日本高速道路は宮崎県警の要請で、えびのインター入り口を一時封鎖するなど、事件現場付近は緊迫した状況でした。

宮崎県警は、佐藤成一容疑者からさらに事情を聴くとともに、犯行に至った詳しい経緯などについて捜査を進めていく方針です。

監禁罪の法定刑
監禁罪…3月以上7年以下の懲役

犯人逮捕に至るまでの経緯と逮捕時の様子

セブンイレブンに路線バスを停車させたあと、佐藤成一容疑者は捜査員に親族(育ての親)らとの面会を要求していました。

交渉が続いていた中、バスジャックされてから約3時間後の12日午前1時ころ、路線バスの運転手が「トイレに行きたい」と言い、佐藤成一容疑者の許可を取った上でバスから降りることに。

そしてバスの扉が開いて運転手が降りた直後、現場に待機していた宮崎県警の捜査員らが一斉に突入。

乗降口にいた佐藤成一容疑者を、その場で現行犯逮捕したということです。

現場のセブンイレブンには宮崎県警の捜査員らが午後11時ころまでには到着しており、午後11時20分ころには従業員に対し「バスジャック事件が起きているので、コンビニ店内に客は入店させません。従業員の方も、外には出ないでください。今から犯人の説得作業を行ないます」などと話し、待機していました。

当初は乗客10人くらいが乗車していたようですが、佐藤成一容疑者確保時には車内に乗客3人しか乗っていなかったとのこと。途中で、乗客6人を降ろした(開放していた)とみられています。

バスジャック事件の経緯

バスジャック事件発生前~現在までの経緯
時期 内容
2014/5/11
PM9:00頃、路線バスが宮崎駅を出発
PM9:00過ぎ頃、バス停から佐藤成一容疑者が乗り込む
佐藤成一容疑者がバスを乗っ取る
PM10:00頃、110番通報があり事件が発覚
PM10:50頃、路線バスがセブンイレブンえびのインター店に停車
PM11:20頃、捜査員がセブンイレブンの従業員に事情を説明
PM11:20頃~西日本高速道路会社がえびのIC入り口を一時閉鎖
2014/5/12
AM1:00頃、運転手が降りるためにドアを開けた直後、待機していた捜査員ら30~40人が一斉に佐藤成一容疑者を取り押さえる
佐藤成一容疑者を監禁罪で現行犯逮捕
宮崎県警が佐藤成一容疑者への取り調べを進めている

事件現場などの画像

バスジャックされたバスの画像

バスと捜査員の画像

バスジャック事件現場と経路の地図

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