西成区の准看護師 岡田里香さん殺人・死体遺棄事件

■2014/6/7　12：34 最終更新■

速報情報 – 随時更新

・死体遺棄容疑で逮捕状をとられたのは、ブラジル国籍の大石ゆり容疑者（２９）
・大阪府警が死体遺棄の容疑で日系ブラジル人の女の逮捕状をとる（外交ルートで女の身柄の引き渡しを求める手続きが本格化するとみられる）
・日系ブラジル人の女は、便利屋を使って岡田里香さんの遺体を運んだとみられる
・女の国籍はブラジルで、今後中国当局と身柄の引き渡しについて交渉を進めていく方針
・岡田里香さんの遺体は宅配便で八王子に運ばれたとみられており、伝票には「人形」と書かれていた

もくじ

西成区・准看護師行方不明事件の詳細（5/22執筆）

大阪府大阪市西成区に住む２０代女性が、自宅に血痕を残し行方不明になる事件が起きました。行方不明になったのは、西成区の市営集合住宅で１人暮らしをしていた准看護師の女性（２９）。

発表によると、この准看護師の女性は約２ヶ月前くらいから行方不明になっているとのこと。

女性は近くの病院に勤務していて、西成区の自宅集合住宅から毎日出勤していましたが、今年３月頃から病院に来なくなり、家族・病院ともに女性と音信不通になりました。

心配した女性の母親は、今月上旬に女性の自宅を訪問。すると、室内のベッド近くで血痕が見つかったため、大阪府警に届け出たということです。

通報を受けた大阪府警は女性宅の室内を調べましたが、金品を奪われるなど荒らされたような形跡はなかったとのこと。しかし室内に残されていた血痕についてDNA鑑定を実施したところ、鑑定結果について「女性のDNA型と矛盾しない」ことが分かりました。

自宅には血痕を拭き取ったような場所もあり、ベッド脇の１ヵ所については大量の血があったとみられています。

女性は何らかの事件に巻き込まれた可能性があり、何者かに危害を加えられ負傷したうえ、自宅から連れ去られた恐れがあります。

大阪府警は女性の交友関係や関係先、付近に設置された防犯カメラの映像解析を進めるなど、捜査を進めています。

なお、現時点で大阪府警は、女性の氏名など公表していません。
※その後、岡田里香さん（２９）と判明。岡田里香＝おかだ りか

追記 – 八王子で遺体発見、知人が海外に出国（5/23執筆）

大阪府警が岡田里香さんを捜索していたところ、東京都八王子市内のトランクルームで５月２１日、岡田里香さんとみられる遺体が見つかりました。大阪府警が５月２２日になり発表。

捜査関係者によると、岡田里香さんの部屋に荒らされた痕はありませんでしたが、室内からはパスポートがなくなっていたといい、大阪府警が照会したところ知人の日系ブラジル人の女（２９）がこのパスポートを使って岡田里香さんになりすまし、海外（中国・上海）に出国していたことが明らかになったといいます。

この女は、岡田里香さんと中学の同級生でした。

その後、なぜか岡田里香さんの名義で契約されていた八王子市内にあるトランクルームを調べたところ、岡田里香さんとみられる遺体がビニールシートのようなものにくるまれた状態で見つかりました。

大阪府警は、この遺体が岡田里香さんであるとみて、身元の特定を急いでいます。

岡田里香さんは何らかのトラブルに巻き込まれたとみられ、日系ブラジル人の女（もしくはその周辺の何者か）が岡田里香さんを殺害・トランクルームに死体を遺棄。そして女は盗んだパスポートで岡田里香さんになりすまし、海外に逃亡したものと思われます。

なお、その際の航空券や、トランクルームのレンタル料などは全て、岡田里香さんのクレジットカードで支払われていたとのこと。

さらに八王子のトランクルームから見つかった遺体には、数十ヵ所の刺し傷があり内蔵が激しく損傷しているにも関わらず、腹腔内の出血が少ないことから、死亡後に刃物で何度も傷つけられた可能性があるといいます。

大阪府警は、岡田里香さんが周辺でトラブルを抱えていなかったかなど、交友関係を中心に捜査を進めるとともに、中国に渡航した女の行方を追っています。

追記 – 日系ブラジル人との関係（5/25追記）

犯人とみられている日系ブラジル人の女は、西成区の小・中学校出身で、岡田里香さんと同級生でした。さらに２人は、Facebook上で友達でもありました。

女と岡田里香さんは約１０年間にわたり会っていませんでしたが、今年２月に再会。Facebookで岡田里香さんはこの時の心境について「今日は夕方から小学校の同級生と会うよー。今は東京に住んでてなかなか会えないお友達」「わくわく」などとつづっていました。

そしてこの日の夜、岡田里香さん・日系ブラジル人の女・他の同級生の女性２人、合計４人で大阪市内の居酒屋で飲食をしています。この時の様子について、Facebookでは４人で撮影した記念写真も投稿していました。

しかしそれから約１ヶ月後の３月１９日、岡田里香さんはSNSのmixi（ミクシィ）にて「怒りで体が震えるくらい、非常に不愉快な出来事があった」といった旨の内容を投稿。その直後に、岡田里香さんは行方不明となりました。

ミクシーに投稿されたものが日系ブラジル人の女に関連しているかは不明ですが、行方不明になる直前ということなどから、何かしら関連があるものと思われます。

そして５月の上旬になり、女は岡田里香さんのパスポートを使い、中国籍の女性と２人で羽田空港から中国・上海に出国しました。

なお、八王子のトランクルームのレンタル代以外にも、岡田里香さん名義のクレジットカードが総額100万円以上も使われており、そのうち一部は中国国内でも使われています。

追記 – 日系ブラジル人の女の身柄を確保（5/27追記）

大阪府警の捜査幹部の発表によると、岡田里香さんの元同級生で中国・上海に渡航していた日系ブラジル人の女（２９）の身柄が、上海で確保されたということです。

大阪府警は旅券法違反および有印私文書偽造・同行使の容疑で女の逮捕状を取っており、今後外交ルートを通じて中国当局に女の身柄の引き渡しを求める方針ですが、今後の見通しは今のところ立っていません。

５月２５日～２７日の３日間にわたり独自取材をしていたFNNによると、日系ブラジル人の女は、共に出国した中国人の女と一緒に上海の住宅街で過ごしていたとのこと。

外出する際にもほとんど中国人の女が同行していたといい、２人は共に行動する際に手をつなぎあっていたといいます。

３日目の２７日朝には、ピンク色のパジャマ姿で集合住宅から出てきた２人は敷地内にある公園のベンチに腰掛け、深刻そうな顔で何か話していたといい、それから数時間後に自ら上海の日本総領事館に出頭しました。

女の身柄は日本総領事館から中国の公安当局に引き渡されており、不法入国の疑いで拘束されています。

女の国籍はブラジルとのことで、中国側としては女をブラジルに強制送還する、あるいは日本の要請に応じて身柄を日本に引き渡すという２択となります。大阪府警は、今後の中国当局との交渉で女の身柄が日本に引き渡され次第、旅券法違反などの容疑で逮捕する方針です。

追記 – 大石ゆり容疑者に死体遺棄で逮捕状（6/7執筆）

大阪府警は、岡田里香さんが入っていた荷物の中から日系ブラジル人の女の指紋が検出されたことから、既に旅券法違反容疑で逮捕状を取っていましたが、追加で死体遺棄容疑での逮捕状も取りました。

大阪府警が逮捕状を取ったのは、ブラジル国籍・大石ゆり容疑者（２９）。

大石ゆり容疑者は事件当時仕事をしておらず、貯金や所持金もほとんど無い状態でした。

中国人留学生とレズ関係にあった大石ゆり容疑者は、今年３月に留学生が就職のために中国に帰ると、離れることが辛すぎたのか偽造パスポート入手の準備を始めたといいます。その標的になったのが、岡田里香さんとみられています。

専門家によると、レズビアン同士の恋愛は、一度破局するとなかなか次の相手を見つけることが難しいことから、相手に対して凄まじく執着してしまうことが多いようです。

今回の事件の背景には、そういった性に関する複雑な事情があった模様。事件の内容から共犯者がいる可能性が高いとみられていますが、今のところ大石ゆり容疑者以外にこの事件に関係している人物がいるのか不明です。

大石ゆり容疑者の情報

名前	大石ゆり（おおいしゆり）
年齢	２９歳（2014年5月27日時点）
職業	無職
血液型	Ａ型
国籍	ブラジル
家族構成	母親（ブラジル人）、父親（日系人）
Facebook	大石 ゆり
【その他】 レズビアン、中国人の女と交際関係のような関係、岡田里香さんと小中学校の同級生、昔は大人しかったが中国人の女とレズ関係になって以降は性格がガラリと変わった

岡田里香さん失踪～現在までの流れ、法定刑など（6/7更新）

岡田里香さん行方不明～家族が警察に届け出～現在までの流れ

時期	内容
2012/2	岡田里香さんが大阪市西成区の市営集合住宅に住み始める
2014/2	小・中学校で同級生だった日系ブラジル人の女と岡田里香さんが再会
2014/3/19	岡田里香さんがmixiに「非常に不愉快なことがあった」と投稿
2014/3下旬
	岡田里香さんが行方不明になる
	遺体の死亡推定時期
	何者かが岡田里香さんを名乗って大阪市阿倍野区のパスポートセンター阿倍野分室で申請を行う
2014/4
	日系ブラジル人にパスポートを発給
	携帯電話は電源が切れた状態で、音信不通だったが、母親がメールを送ると返信が届くこともあった（事件発覚を遅らせるためのなりすましの可能性も？）
2014/4中旬	岡田里香さんの名義で八王子のトランクルームが契約される
2014/5/1頃	心配した母親が岡田里香さん宅を訪問、血痕が見つかる
2014/5/3	知人の日系ブラジル人の女が岡田里香さんのパスポートを使って、中国籍の女と２人で中国・上海に出国
2014/5/4	母親が大阪府警西成署に通報
～	部屋に残っていた血液のDNA鑑定を行なったところ、岡田里香さんのものとほぼ一致
2014/5/21	八王子市のトランクルームから遺体が見つかる
2014/5/22	大阪府警への取材で、岡田里香さんが行方不明になったことが判明・公表される
2014/5/23	大阪府警への取材で、２１日に八王子で岡田里香さんとみられる遺体が見つかっていたことが判明し、さらに知人の日系ブラジル人の女が岡田里香さんのパスポートを使って出国していたことが明らかになる
2014/5/25
	DNA鑑定の結果、遺体が岡田里香さんであると正式に特定
	大阪府警が西成署に死体遺棄事件として捜査本部を設置
2014/5/27	日系ブラジル人の女が自ら日本総領事館に出頭し、身柄が確保される
2014/5下旬	日系ブラジル人と中国籍の女が帰国する予定だった
2014/6/7	大阪府警が死体遺棄の容疑でブラジル国籍・大石ゆり容疑者（２９）の逮捕状をとったことが明らかになる（外交ルートで大石ゆり容疑者の身柄の引き渡しを求める手続きが本格化するとみられる）

西成区では過去にも女医の女性が行方不明に

西成区では、2009年にも女医の女性が行方不明になる事件が起きています。

行方不明になったのは、西成区の釜ヶ崎地区で労働者たちへ献身的に治療などを行なっていた矢島祥子さん（当時３４）。しかし、その後矢島祥子さんは千本松渡船場の河で水死体となって発見されてしまいました。

最初は自殺として処理されましたが、遺体には不自然な痕跡が多く残っており、矢島祥子さんの遺族が警察に「殺人・死体遺棄事件」として捜査を求める告訴状を提出。これを警察は受理し捜査を開始しましたが、未だ犯人は捕まっていません。

西成女医変死事件　事件の概要

大阪西成区の釜ヶ崎地区で献身的な活動を続ける女医・矢島祥子さんが千本松渡船場の河で水死体で昨年の2009年の11月に発見された事件。釜ヶ崎の労働者達を献身的に介護、治療し、住民に愛されていた矢島さんが不可解な死を遂げた事件。不可解な点が多くあるにも関わらず、西成署は自殺とした。

その後、しかし、遺族は女医の首に残されていたアザや頭のコブに強い疑問を持った。警察は首のアザや頭のコブは遺体を引き揚げるときにできた傷と説明していたが、アザやコブは生体反応がある時にしかできない。遺族の追及に警察も｢誤りでした｣と連絡してきたという。

近くの病院に勤めながら、勤務時間の後は、個人としてホームレスの方々に無償で医療行為をおこなっていた。自分の給料をはたいて、ホームレスの方々に寝袋も与えていたという。日本のマザーテレサと呼ばれ、敬虔なクリスチャンであったという。

出展：ネットの力で風化STOP　未解決事件を追う 貧困ビジネスに巣食う組織の犯行か？西成女医変死事件　脅迫されていた支援者が焼死

西成区とは

西成区＝治安が悪い、とういようなイメージが先行していますが、実際には治安が悪いところもあれば良いところもあります。目立って治安が悪いのは、あいりん地区です。

以下はあくまでもYahoo!知恵袋に投稿されたものですが、１人の方の意見が回答されています

Q.大阪の西成区って危険なのですか？
そういうふうに聞いたもので。また、何故ですか？

A.西成といっても普通の地区もあります。
治安の悪いのは、愛燐（あいりん）地区です。
日本で唯一暴動の起こる町です。
ここは、警察署があるのですが、全く機能していません。
警察の隣の公園で、昼間から博打や、薬の売買は堂々と行われています。
日曜の昼間には、裏ビデオや、ブランド品のコピーが、数多く路上で売買され、夜には、飛田新地（売春）でにぎわいます。
住んでいるのは、やくざ（事務所が、20件以上ある）か、浮浪者、日雇い労働者、犯罪者ぐらいで、普通のファミリーは、全く見かけません。
これからの季節、寒くなるので、当たりやに注意しなければなりません。といっても、一般車は、まず通りませんが・・・
大阪のタクシーは、愛燐地区に行ってくれというと断ります。
一度行ってご覧になられては？

出展：大阪の西成区って危険なのですか? そういうふうに聞いたもので。また、何故で… – Yahoo!知恵袋

岡田里香さんの自宅と八王子のトランクルームの場所の地図