千葉の小中学校で集団食中毒?古谷乳業成田工場

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千葉県で小中学生および教職員など合計1102人が体調不良を訴える集団食中毒とみられる出来事が起きました。千葉県が5月29日に発表。

県の発表によると、29日朝までに学校の給食として出された牛乳を飲んだ小中学生や教職員らが、腹痛や下痢などの体調不良を訴えているということです。

なお、この件による重症者の報告はありません。

問題となっている牛乳は、千葉県香取郡多古町水戸1−16にある古谷乳業成田工場が5月27日に製造した紙パック牛乳(200ml)で、千葉市など県内18市町にある小中学校343校に供給していました。

そのうち千葉県内の9つの小学校や中学校で5月28日、学校給食で牛乳を飲んだ児童や学生・教職員ら合計3463人から「牛乳が苦い」「いつもと味が違う」などと訴え、その後体調不良者が相次いで発生。

28日中に836人が、29日朝までには266人が腹痛や下痢などの体調不良を訴えたということです。

この影響を受け、29日は152校で牛乳の提供を中止し、千葉県では古谷乳業成田工場に対して同じ製造ラインで作られた牛乳の出荷を自粛するよう要請するとともに、工場に立ち入り検査して原因を調べる方針。

なお、同じ日に出荷された牛乳のうち200本が市場に出回っているとのことですが、現時点で消費者からの問い合わせはないといいます。

また小中学校から指摘を受けた古谷乳業は、その日のうちに飲みかけの牛乳や未開封の牛乳などを回収して成分等を調べたようですが、異常は見当たらなかったとのこと。

去年はアクリフーズ群馬工場で農薬のマラチオンが混入する事件が起きたばかり。

今のところ異常はないということですが、何かしらの異物混入など人的な事件ではないことを信じたいところです。

古谷乳業生産管理課・間宮和広次長の話
「昨日、千葉県内の小中学校から牛乳の味や臭いについて問い合わせを受けたため、その日の内に飲みかけの牛乳を回収して成分を調べたが異常は見当たらなかった。現在保健所の立ち入り調査を受けており、全面的に協力している」

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千葉県からのお知らせ

今回の一件を受け、千葉県はWebサイトで文書を公開しました。

学校給食用牛乳の異味に係る情報提供について(一部抜粋)

調査状況及び今後の対応
・本日、古谷乳業株式会社成田工場(多古町)を所管している香取保健所が現地調査を行ったところ、現時点、異味の原因については特定できていない。
 今後、同保健所及び衛生研究所において回収品等の成分規格、食中毒菌及び異味の原因について検査を行う予定。
 また、古谷乳業株式会社に対して同一ロット品の自主回収及び同一製造ラインでの製品について出荷自粛を要請。
・市町村に情報提供をして、注意喚起を行うとともにホームページに掲載した。
・児童生徒の健康状況を継続して把握するとともに、適切な対応について指導した。

出典:学校給食用牛乳の異味に係る情報提供について(平成26年5月)/千葉県

全文は上記出典先のURL、もしくは以下のPDFファイルから確認することが出来ます(画像をクリックするとPDFファイルが開かれます)。既に千葉県がWebサーバー上から削除。

学校給食用牛乳の異味に係る情報提供について

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古谷乳業からの「重要なお知らせ」

今回の一件を受け、古谷乳業もWeb上にPDFファイルで「重要なお知らせ」として以下のような文書を公開しました。内容(一部抜粋)は以下の通り。

弊社学校給食用牛乳に関しての異味のお申し出について(一部抜粋)

 この度は、弊社成田工場製造によります『フルヤ牛乳200ml』(学校給食用牛乳)の異味のお申し出につきまして、多くの皆様方にご迷惑とご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます。
 5月28日のお申し出を頂いた直後より、関係機関にも報告のもと、原因の究明を進めておりますが、現時点でのご報告を下記の通り、お知らせ申し上げます。
 今回のお申し出に関しましては、弊社といたしましても真摯に受け止め、更なる品質管理体制の強化を取り組んでまいりますので、今後ともよろしくご愛顧の程お願い申し上げます。

対象商品の検査結果について
 当該商品を弊社品質管理課におきまして検査した結果異常は認められませんでした。
 弊社の当該ロット出荷時検査並びに保存商品検査におきましても異常は認められませんでした。

現在の対応について
 5月29日弊社成田工場におきまして、管轄の香取保健所が現地調査に入り、工程等のチェックを実施致しております。
 現時点の段階では問題は認められておりません。
 同一ラインでの商品(200ml、180ml、100ml紙パック)につきましては、念のため30日の製造は自粛し、ラインの点検を実施致します。
 弊社の自主検査においては問題がないことから、給食用牛乳のライン以外の商品を供給することに問題はないと判断しております。

全文は以下のPDFファイルから確認することが出来ます(画像をクリックするとPDFファイルが開かれます)。

重要なお知らせ

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古谷乳業(フルヤ乳業)とは

古谷乳業株式会社の概要
会社名 古谷乳業株式会社
設立 昭和26年9月3日
代表 代表取締役社長 古谷健一
本社所在地 千葉市美浜区新港14番
事業内容 牛乳/加工乳/乳飲料/乳酸菌飲料/発酵乳/
果汁飲料/清涼飲料/プリン/ゼリーの処理製造販売
卸販売店 300店
販売地域 千葉県/茨城県/東京都/埼玉県/神奈川県など
Webサイト 牛乳と乳製品の製造・販売・宅配/フルヤ牛乳

会社案内

フルヤ乳業は昭和20年、千葉県山武郡成東町にて創業以来、60年に渡って、安全で美味しい牛乳にこだわり続けて参りました。
その培ってきたノウハウと未来を見据えた研究開発にたゆまぬ努力を続け、お客様一人一人に健康な毎日をお届けする「食の基幹産業」として、これからも発展を続けて参ります。

出典:牛乳と乳製品の製造・販売・宅配/フルヤ牛乳

古谷乳業 成田工場がある場所の地図

アクリフーズ農薬混入事件

アクリフーズ農薬混入事件

アクリフーズ農薬混入事件(アクリフーズのうやくこんにゅうじけん)は、アクリフーズ(現・マルハニチロ)群馬工場製造の冷凍食品に農薬のマラチオンが混入された事件。2013年12月の発覚後に自主回収が実施され、2014年1月に同社で勤務していた契約社員の男が逮捕された。

出典:アクリフーズ農薬混入事件 – Wikipedia

アクリフーズ

株式会社アクリフーズ(英:AQLI Foods Corporation)は、かつて存在した、東京都江東区に本社(登記上の本店は、群馬県邑楽郡大泉町)を有する冷凍食品の製造販売を手がける会社。

沿革
2014年4月1日 – マルハニチロホールディングス、マルハニチロ食品、マルハニチロ畜産、マルハニチロマネジメントとともに、株式会社マルハニチロ水産へ吸収合併され、解散。存続会社となる同社は、社名をマルハニチロ株式会社に改称した[1]。

出典:アクリフーズ – Wikipedia

コメント掲示板

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  1. もし故意に何かしらを混入させたのだとしたら、小学校に配送される牛乳を狙うなんて絶対に許せない。一刻も早い全容解明を。

  2. 中学生

    牛乳好きなのに。
    私の学校も提供中止になっちゃった。
    朝にニュース見た時はびっくりしたけど、
    こんなに酷いなんて。
    早く、原因を見つけて欲しい。
    このままじゃフルヤ牛乳なくなっちゃうね。
    早く飲みたい。

  3. 中学生

    味おかしくてそのあと気持ち悪くなったんだけど、早く解決してまた牛乳飲みたいな

  4. 匿名

    牛乳があるのは幸せです

  5. 匿名

    瓶牛乳は大丈夫なのですか?

  6. 匿名

    先日も雪印メグミルクで異臭騒ぎがあったばかり。
    他に記憶に新しい事件、アクリフーズ(マルハニチロ)のような従業員による毒物(農薬)混入事件でない事を祈る。
    これから暑くなるので、食品の管理の徹底をしてほしい。子供たちが口にする、安心であるはずの給食からこのような事があり、他人事とは思えない。ノロウィルス、ロタウィルスも毎年ニュースで話題になる。

  7. 匿名

    学校側は給食を調べないの?
    牛乳のせいにしちゃうんだぁ。こわ~い

  8. 匿名

    モチを食った後に水を飲むと苦く感じるように、別のものが原因で牛乳の味が変に感じたんじゃないかね

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