あけぼの第二クリニックで殺人未遂事件-人工透析中
■ 最終更新■
東京都町田市中町1丁目23−3にある「あけぼの第二クリニック」で6月11日、医師が患者の透析チューブを引き抜く殺人未遂事件が起きました。
逮捕されたのは、東京都町田市小川に住む腎臓内科医師で、あけぼの第二クリニック所長の橋爪健次郎容疑者(49)。橋爪健次郎=はしもと けんじろう
発表によると橋爪健次郎容疑者は11日午後8時20分ころ、あけぼの第二クリニック3階の人工透析室において、人工透析をしていた男性患者(50代)の透析チューブを引き抜き、殺害しようとした疑いが持たれているということです。
男性患者がこのことに気付いて声をあげたことで、その場にいた他の医療スタッフが気付き早急に処置し、男性患者の命に別状はありませんでした。
その後、橋爪健次郎容疑者は血液が付着した服のまま、自分で車を運転して警視庁町田署に出頭。「人を刺した」などと話したということです。
橋爪健次郎容疑者は被害者の男性患者の担当医で、事件が起きた人工透析室には当時約10人の患者が透析治療を受けていました。
「チューブ」とは、透析用監視装置と体をつなぐもので、機械と人体の間で血液を循環させるもの。
なお、あけぼの第二クリニックでは2010年6月にも、人工透析の治療中の女性(当時73歳)のチューブが抜け、大量出血により死亡する事故が起きています。
この事故に関しては、女性の担当医だった男性看護師が今年2月に業務上過失致死の疑いで書類送検されているとのこと。この時の責任者は、橋爪健次郎容疑者でした。
橋爪健次郎容疑者は現在、警察での取り調べに対し「誰かを殺して、死刑になりたかった。誰でも良かった。数日前に自殺を試みたが、死にきれなかった」「半年前くらいから眠れない日々が続き、最近は睡眠薬も服用するようになった。この2週間は特に精神的に参っていて、仕事が手につかなかった」などと供述し、容疑を認めているということです。
また、橋爪健次郎容疑者は仕事を終えて帰宅途中にコンビニエンスストアへ立ち寄り、そこでタバコを吸っていたところ今回の犯行を思いついて、病院に引き返し行為に及んだとみられています。
町田署は、事件に至った詳しい経緯について、さらに調べていく方針です。
事件の流れや法定刑など
時期 | 内容 |
---|---|
1999 | あけぼの第二クリニックを開設 |
2010/6 | 当時73歳の女性が、人工透析の治療中にチューブが抜け死亡する事故が発生 |
2014/2 | 2010年の事故の担当医だった男性看護師(当時30代)が書類送検 |
2014/4 | 橋爪健次郎容疑者があけぼの第二クリニックの所長となる |
2014/6/上旬 | 橋爪健次郎容疑者が自殺を試みるが失敗 |
2014/6/11 | |
PM8:20頃、橋爪健次郎容疑者が50代の男性患者のチューブを抜いて治療室を立ち去る | |
男性患者が気付き、助けを求めたことで他の医療スタッフが処置 | |
PM8:40頃、橋爪健次郎容疑者が警視庁町田署に出頭「人を刺した」 | |
その後の事情聴取で橋爪健次郎容疑者は「誰かを殺して死刑にしてもらおうと思った」などと供述 | |
2014/6/12 | 橋爪健次郎容疑者を殺人未遂容疑で逮捕 |
殺人未遂罪の法定刑
殺人未遂罪…死刑または無期もしくは5年以上の懲役
人工透析とは
人工透析とは、人工的に血液の浄化を行うこと。人体から持続的に血液を取り出して、持続的に綺麗にしながら、持続的に体の中に返すというものです。
人工透析とは
腎臓の働きが10%以下になると、血液のろ過が充分に行えず、水分や老廃物のコントロールができなくなってしまいます。そのような場合に、人工的に血液の浄化を行うのが、透析療法なのです。
あけぼの第二クリニック
あけぼの第二クリニックは、外来で血液透析を専門に行う施設です。
名称 | 医療法人社団三友会あけぼの第二クリニック |
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所在地 | 〒194-0021 東京都町田市中町1丁目23−3 |
開設 | 1999年 |
所長 | 橋爪健次郎(49) |
電話番号 | 042-728-1112 |
その他 | 血液透析専門 |
あけぼの病院
名称 | 医療法人社団三友会 あけぼの病院 |
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所在地 | 〒194-0021 東京都町田市中町1-11-11 |
運営 | 医療法人 三友会 |
病院長 | 茂在 省一 |
電話番号 | 042-728-1111(大代表) |
診療科目 | 内科、循環器内科、腎臓内科、人工透析内科、糖尿病・内分泌内科、 整形外科、リハビリテーション科、外科、消化器外科、放射線科 |
関連施設 | あけぼの第二クリニック/あけぼのクリニック/あけぼの健診クリニック |
Webサイト | 医療法人社団三友会 あけぼの病院 ホームページ |
事件現場(あけぼの第二クリニック)場所の地図
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鬱で頭おかしかったんだろう。点滴に何か混ぜた方が確実だもの。ほかの医療者がいるところでチューブ抜いたって死なないでしょ。
お医者様も、悩める人種、てことですか?
患者さんの、ケアを、ちゃんとして上げないと
なんせ、全面的に、信頼していた、お医者様ですから。
この事件の事知らないで系列のあけぼの病院に行ってきた。
土曜なのに過疎ってたのはこのせいだったんだろうか。
人工透析患者殺害未遂 男性医師を起訴猶予処分に
07/17
自分の死に人を巻き込まないで欲しいですね。
それで患者さん亡くなって自分が死刑じゃなかったら、冗談もいいところですよ。
医者なのに命の貴さも分からないんでしょうか。
やりきれない。
悲しすぎる。
医師が患者に手をかけるなんて。
犯罪に走るまでに医師を追い詰めた理由が知りたい。