大阪府警ワースト1返上と嘘-犯罪件数を不正報告

大阪府内にある全ての警察署(全65署)で、街頭犯罪ワースト1を脱するために、実際に発生した事件の件数よりも少ない件数で不正に報告していたことが発覚しました。

大阪府は長年にわたり街頭犯罪件数が全国最多の状態が続いていましたが、「2010年に東京都を下回りワースト1を返上して2位になった」と堂々としていました。しかしそれは嘘で、実際にはワースト1を脱したことは1度もなかったのです。

発表によると、大阪府警の全65署が2008年~2012年に警察庁へ報告していた刑法犯の認知件数は85万621件。

しかし、実際に認知されていた件数は93万1928件件で、合計8万1307件もの事件を不正に操作し計上していませんでした。

大阪府警では2013年6月に、堺署の巡査長が5年間で約6500件の犯罪件数を不正に計上していなかったことが発覚したことから、対象を全署に広げて調査を進めていたところ、今回の大規模不正が発覚したということです。

大阪府警は、歴代の刑事総務課長や署長ら計89人を本部長注意などの処分とし、担当者ら179人を業務指導したと発表しました。

警察庁によると、犯罪統計の不正の規模としては過去最大とのこと。

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大阪府警は検挙率も飛び抜けている

大阪府の犯罪件数がワースト1なのも有名ですが、検挙率が他の都道府県に比べて著しく悪いことでも有名です。

大阪府警の平成23年、平成24年の刑法犯の検挙率は以下のとおり。

大阪府警の検挙率の表

上記の表は、47都道府県警の検挙率を低い順に並べた表になります。他の2位以降の都府県に比べ、大阪府警だけ飛び抜けていることが分かります。

なお上記の表は2年分のみとなっていますが、平成22年以前の検挙率も大阪府警が他都道府県に大差をつけてワースト1位が続いており、最新の平成25年では検挙率16.9%という衝撃的な数字となっています。

大阪府警の組織的問題であるのか、それとも大阪府の地域的問題など他の要因が大きいのか、原因は分かりません。

ただし、大阪府警では不祥事が次から次へと相次いでおり、組織としての問題が関連しているのではないかと考えさせられるのはやむを得ないかもしれません。

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大阪府警へのご意見、大阪府警察本部の地図など

大阪府警では、皆様からお寄せ頂きましたご意見やご要望を関係部署へ通知するとともに、警察活動に反映させて頂きます。
出典:大阪府警察|ご意見・ご要望・苦情


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