白津佳奈さん死体遺棄事件-栗林亨・岩崎春敏らの関係や詳細

■2014/8/27　15：06 最終更新■

栃木県佐野市仙波町の県道脇の斜面から、ダンボールに入れられた白津佳奈さん（１６）の遺体が見つかった死体遺棄事件（佐野市仙波町で死体遺棄事件-段ボールに女性遺体、殺人か）。白津佳奈＝しらつ かな

事件発覚後の翌日、住所不定の無職・岩崎春敏容疑者（４５）が死体遺棄容疑で逮捕され、さらに全国指名手配されていた栗林亨容疑者（３０）も８月１２日になり逮捕されました。

岩崎春敏＝いわさき はるゆき
栗林亨＝くりばやし とおる

この２人は闇サイトを通じて知り合ったことが分かっており、岩崎春敏容疑者が白津佳奈さんの遺体を梱包し、栗林亨容疑者が報酬を支払っていたとのこと。

また栗林亨容疑者と白津佳奈さんは、飲食店で知り合ったといいます。一部では白津佳奈さんが務めていたキャバクラ店との情報もありますが、詳細は不明。

なお栗林亨容疑者は白津佳奈さん以外にも、複数の少女と遊ぶ姿がさいたま市内で目撃されていました。

一緒に遊んでいた少女らについて、栗林亨容疑者は知人に「家出した少女らとインターネットで知り合った」などと話していたということです。

現時点で、栗林亨容疑者と白津佳奈さんの関係性について、詳細は分かっていません。

栗林亨容疑者と知人のメールのやり取り

栗林亨容疑者は事件後、知人と以下のようなメールのやり取りをしていたといいます。

栗林亨容疑者の身柄確保までの経緯

上記メールのやり取りをしていた栗林亨容疑者の知人男性が、「このままでは出頭しない」と思い、警察に通報した上で、さいたま市の大宮公園駅に栗林亨容疑者を呼び出したとのこと。

警察に通報されていると知らない栗林亨容疑者はその後、約束通りタクシーに乗って待ち合わせ場所の大宮公園駅に現れ、そこで２人の知人がタクシーに乗り込みました。

そして、タクシーに乗って現れた男が栗林亨容疑者と確認されたため、岐阜県警の捜査員ら約１０人がタクシーを取り囲み、中に入った知人２人を車外に出した上で栗林亨容疑者の身柄を確保したということです。

白津佳奈さんについて

白津佳奈さんは埼玉県北本市出身で、中学生時代に埼玉県上尾市の児童自立支援施設に入所していました。

しかし２０１２年９月、児童自立支援施設を脱走し、行方不明になりました。

その後も消息不明の状態が続いたことから、２０１３年２月になり家族らが捜索願を提出しましたが、消息不明の状態が続いていたといいます。

児童自立支援施設とは

児童自立支援施設は一般的に、「少年院に入院させるほどではないが、社会で生活させるわけにはいかない」というような非行傾向が一定程度進んでいる少年少女が入所する施設。本人ではなく家庭に問題があるケースもあります。

ただ児童自立支援施設は鑑別所や少年院とは違い、より社会に近い空間で更生等を目指す施設で、鍵のかかる施設ではなく敷地内が塀やフェンスに囲まれているわけでもありません。

そのため、脱走しようと思えばいとも簡単に脱走できてしまう設備になっており、また児童自立支援施設からの脱走は珍しいことでもないようです。

なお、白津佳奈さんがどのような経緯で児童自立支援施設に入所することになったのかは明らかにされていません。

白津佳奈さんの死因

現時点で、白津佳奈さんが死亡した理由は明らかになっていません。

今後、栗林亨容疑者の供述内容や警察による司法解剖の結果など総合的な捜査のもと、明らかになっていくものと思われます。

少なくとも、白津佳奈さんの遺体から目立った外傷は確認されておらず、現時点で殺人事件とは断定されていません。

8/27追記-遺体から高濃度の向精神薬

その後の捜査で、白津佳奈さんの死体から高濃度の向精神薬の成分が検出されたことが分かりました。

栃木県警によると、死体に目立った外傷はなく、また向精神薬を無理やり服用させられたような形跡もないことから、白津佳奈さんが自ら向精神薬を大量摂取するなどして死亡した可能性が高いということです。

岩崎春敏の供述内容や栗林亨容疑者の知人などの話