裁判官が寝坊し審判を延期-名古屋家裁岡崎支部の佐川真也裁判官
■ 最終更新■
愛知県岡崎市明大寺町奈良井3にある名古屋家庭裁判所 岡崎支部の男性裁判官が、寝坊して審判の期日を延期する不祥事を起こしていたことが分かりました。
発表によると10月23日、名古屋家裁岡崎支部の佐川真也裁判官(31)は、審判が始まる午前10時を過ぎても姿を見せず、連絡も取れない状態だったということです。
これを受けて裁判所の書記官は、審判のために名古屋家裁を訪れていた当事者や代理人弁護士に対して「佐川裁判官は今、別の裁判が長引いている」などと嘘の説明をしたといいます。
その約30分後、佐川真也裁判官から「体調不良で起きられなかった」などと連絡がありましたが、書記官はこの事実を伏せたまま「佐川裁判官は来られなくなった」とだけ説明し、この日の審判を取り消して期日が延期されました。
この日、名古屋家裁では親族間のトラブルに関する家事審判の3回目を開く予定でした。
佐川真也裁判官はその後、審判に参加する予定だった双方の代理人弁護士に事実を説明した上で謝罪。
虚偽の説明をした書記官は「裁判官が来ていないという事実を伝えるのに躊躇した。その後、寝坊したという事実が明らかになったが、当初と異なる説明をすれば当事者が混乱すると思い、伝えなかった」などと弁明しているということです。
裁判官の寝坊に弁護士は憤慨
裁判官が寝坊した上、担当書記官が嘘の説明をした一連の騒動に関して、家事審判の当事者の代理人弁護士は「前代未聞の許しがたい失態」として激しく非難しました。
また代理人弁護士は10月24日、寝坊した佐川真也裁判官への事情聴取と処分、および裁判所としての謝罪や経緯の説明などを求める上申書を、名古屋家庭裁判所の上級庁に位置する名古屋高等裁判所に郵送したということです。
今回は家事審判ということで大きな影響は無かったものとみられますが、家庭裁判所では犯罪(非行)を犯した少年の処分を決める「少年審判」というものも行われており、もし少年審判に寝坊していれば、少年の身柄をどのような扱いにするのかなど大きな影響が出ていた可能性もあります。
名古屋家裁岡崎支部の藤山雅行所長は「当事者の方々に大変な迷惑をかけてしまい、誠に遺憾。今後はこのようなことがないよう、指導を徹底する」とコメントしました。
裁判官の寝坊に関するTwitterでの反応
Twitter上では、裁判官の寝坊騒動に関して様々な声が投稿されていました。避難する声もある一方、誰にでも寝坊することはあるという比較的擁護的なコメントが多くみられました。
日本の裁判官が
体調不良の寝坊で遅刻したそうだ。
ニュースに載っていました。
っんなもん
人間だもの、
と
おもわざるを得ませんでした。
一方で、
プロらしからぬ、という辛口な考えもあり。
でも、やっぱり人間だもん、しょんないら♬
なんてのがあたし流。
— 優しさ配達人♪ (@aikonamainiti) 2014, 10月 25
今にゅーすで
裁判官寝坊 裁判期日延期
・・・・え!?まじでww
ぉぃぉぃ
— ねこかぶり (@nekokaburuboku) 2014, 10月 25
裁判官が寝坊 審判開けず延期 – 先日の東京メトロ南阿佐ヶ谷駅の駅員どうように裁判官の人の子です。ハイ
— Kazuyuki Endo (@mit19681225) 2014, 10月 25
メトロの駅員だって寝坊するし裁判官も寝坊する。人間だもの。
— あきな (@akinavgk) 2014, 10月 25
名古屋家庭裁判所
名古屋家庭裁判所(なごやかていさいばんしょ)は、愛知県名古屋市にある日本の家庭裁判所の一つで、愛知県を管轄している。略称は、名古屋家裁(なごやかさい)。一宮市、半田市、岡崎市、豊橋市に支部を置いている。
本庁は名古屋市中区に置かれている。また、4つの支部は名古屋地方裁判所の支部に併設されている。
名古屋家庭裁判所 岡崎支部の地図
名古屋家裁岡崎支部の建物外観(ストリートビュー)
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