九州の上空に謎の光る物体…火球(明るい流れ星)か

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九州地方の福岡を中心に11月3日夕方、西日本の各地で「謎の光る物体を見た!隕石(いんせき)ではないか?」「燃えるような、非常に明るい光が流れていった」などという目撃情報が、天文台や気象台に相次ぎました。

専門家によると、今回目撃された謎の光る物体は、通称「火球(かきゅう)」と呼ばれるものだということです。

目撃当初、Twitter上では隕石ではないかという投稿が相次ぎ、全国的に大変な話題となりました。

火球が発生したのは11月3日午後5時53分ころ。少なくとも、福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島の九州全域、広島・岡山・山口・島根・鳥取の中国全域、愛媛・高知の四国2県、大阪・兵庫・和歌山・奈良・三重の近畿1府4県などで目撃情報が寄せられています。

以下、Youtubeに投稿されたドライブレコーダーの映像です。

流れ星?隕石?2014年11月3日福岡県にて

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九州など西日本各地で目撃された謎の光る物体「火球」

専門家の方によると、今回目撃された火球は、地球の軌道に接するような軌道を持っている小惑星のかけらの小さな破片が、地球の大気圏に突入してきたものとみられているようです。

火球とは、小惑星のかけらが大気圏に突入することで、空気の摩擦で燃えて光ったもののことをいいます。

火球の多くは地上に到達する前に燃え尽きてしまいますが、これが燃え尽きずに地上に落下したものを「隕石(いんせき)」と呼ぶとのこと。

最近では去年の2月、ロシアで巨大な隕石が落下して大きな被害が出ました。

このたび九州をはじめ西日本の各地で目撃された火球については、現時点で隕石が落下したという目撃情報やケガ人の情報などもなく、上空で燃え尽き、「隕石」にはならなかったとみられています。

専門家は、上空40kmあたりの成層圏で燃え尽きた可能性が高いのではないかと話しています。

流星・火球

夜空を眺めていると、時々星がスーっと流れることがあります。実際には恒星が動くのではなく、砂粒ほどの小さな天体が地球の大気圏に飛び込み、大気との摩擦熱によって高温になり発光する現象です。これを一般に「流星」と呼んでいます。なお、特に明るいものは「火球」と呼ばれます。また、流星の中には消滅後に経路に沿って淡い痕跡を残すものがあります。これを「痕」といいます。短いもの(短命痕)では一瞬ですが、長いもの(永続痕)では数秒から数分におよぶことがあります。

さらに、大気中で燃え尽きることなく、地上に落下したものを「隕石」「隕鉄」などと呼んでいます。

出典:基礎知識 – 12.流星・火球

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Youtube上に投稿された火球の映像まとめ

Youtube上には、ドライブレコーダーに映ったものなど、火球をとらえた動画映像が多数投稿されていました。

大火球(2014年11月03日17時50分すぎ)

2014年11月3日火球(和歌山県)

火球 2014年11月03日17時54分37秒頃

2014年11月03日 西日本上空で光る物体、正体は「火球」

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Twitterに投稿された火球の目撃情報

Twitter上にも、火球の目撃情報は大量に投稿されていました。

コメント掲示板

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  1. 隕石欲しい

    意外と火球って知られてないんだなぁ。
    今回のは比較的明るかったけど、日本でもわりと見れるんだよ。
    宇宙に興味ない人は知らないのかな?
    あと落下した時のことをとても心配している方がいるけど、(たぶん、ロシアのやつがあったから、それでかな?)、ロシアの隕石と比べたら全く規模が違うから、全然だいじょうぶ。
    むしろ隕石になってほしかったなぁ…。もちろん、市街地に落ちたり人に当たったりするのはNGだけど。

  2. ミリオタ

    UFOの可能性もあるって、その筋の専門家の男性が言ってましたよ!

  3. どうでもいいけど

    遊戯王のファイヤーボールって火球をそのまま直訳してたのか…

  4. 埼玉県民

    4日の1:48頃に南東方向(スカイツリーが見える方向)で目撃しました。
    二回くらい爆ぜて火花が散って流れていくところを見て怖くなったです。

  5. マム

    福島県でも見えましたょ★会社から出て車に乗ろうとしたら上空に流れ星より大きくてゆっくりでした。5秒くらいかな?かなりはっきり見えましたょ★☆

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