ワニの胆汁に毒性はない-昔からの言い伝え・神話か
■ 最終更新■
アフリカのモザンビークでビールの中に「ワニの胆汁」が混入されていた騒動(詳細:アフリカ モザンビークでワニの胆汁がビールに混入か)で、ワニの胆汁の毒性に関して様々な意見がネット上に投稿されています。
ジンバブエの大学教授が医療系ジャーナルに載せた昔からの言い伝えによると、ワニの胆汁は毒性が非常に強いということです。
指や爪で数滴たらすだけで24時間以内に亡くなってしまう場合もあるといい、ビールや食べ物に混入させ、毒殺するために使われることがあるという言い伝えも。
ワニの胆汁は簡単に手に入るものではないようですが、ジンバブエの部族の治療を行う立場にある人物に頼めば、手に入れることも出来るといいます。
しかし、これらは全て”言い伝え”で、大学教授が実際にワニの胆汁について実験などを通じて検査したところ、そこまでの毒性はなかったということです。
そのため、ワニの胆汁に小さな毒性はある可能性がありますが、死者が出るほどの危険物であるというのは、昔から伝わる言い伝え・神話であるとみられます。
ワニの胆汁の毒性に関するTwitterでの投稿
Twitter上には、「クロコダイル専門の野生動物研究者」の方を含め、多くの方がワニの胆汁に関する見解を投稿していました。
ワニは誰でも簡単にさばけて、しかも美味いので人間に食用にされていた歴史がある。そこで内臓に毒があるとは聞いたことがないし、もしあるのであれば、アボリジニなどに狩猟で利用されていたと思うが、もちろんそんな事実もない。というわけで、ワニの胆汁というのはただのデマではないかと予測。
— 福田雄介 (@FukudaWildcroc4) 2015, 1月 12
ワニ毒続報 いくつかの文献だとタンザニアなどではワニの胆汁は猛毒という信仰があり、狩猟につかったり、お酒に混ぜて飲ましたりなどあったようですが、その後の動物実験でワニの胆汁に毒性はないと立証されたとのことです。というわけで、土着の迷信かと思われます。
— 福田雄介 (@FukudaWildcroc4) 2015, 1月 12
この記事の最後に“Dried Crocodile Bile Powder is the Most Lethal Poison”とあるんですが、やはり神話のようですね。 / “World’s Biggest Crocodile – …” http://t.co/7VrQXp36vz
— KokyuHatuden (@breathingpower) 2015, 1月 12
タイトルしか見れませんが“Crocodile bile, a poison: myth or reality?”こんな報告があるのですが。世界レベルでマスコミが引っかかってるかも。 / “Crocodile bile, a poi…” http://t.co/W9bkA745No
— KokyuHatuden (@breathingpower) 2015, 1月 12
ワニの胆汁に毒はないはず。地元の言い伝えでは? しかし、そのままニュースに流したら誤解してしまう人もでてくるのでは…
— asadafarm (@asadafarm) 2015, 1月 13
胆汁って苦くね?食べたらすぐわかるんでない?
苦味は毒の味だから、苦い→毒だ!っていうのもわからんではないけどワニだけじゃないし。
ワニは免疫力強いっていうから人間が免疫でやられたとかw
肉食獣ってあんまり毒ってないよね…毒は植物性の事が多い気が。いろいろとナゾ。
— エリー (@ellie_witch) 2015, 1月 12
しかし!さっきのCentral African Journal of Medicineの論文らしきものには、出だしからいきなり「ワニの胆汁が毒ではないことが証明されたにもかかわらず〜」って書いてあり、ええ?どういうことーー!?
— 春巻@東京 (@harumaki_r) 2015, 1月 12
胆汁って苦そうなイメージなんだけど、苦味添加したんやろか?毒なのか寄生虫とかなのかぐぐる元気ない( ノД`)…だれかあたしに美味しい日本酒を補充して~
— 三毛猫 (@EnterFree) 2015, 1月 12
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現地の当局までもがこれを信じてるんだもんな~
ここまで世界的にデマが一斉に報じられるなんてテレビも怖いですね
あんな獰猛な動物が猛毒まで持ってたらチートでしょ