埼玉県警の警察官が容疑者を相手取り民事訴訟-ロレックス壊れた

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埼玉県警の警察官が、公然わいせつ事件の容疑者の逃走を阻止しようとした際に高級腕時計が壊れたとして、容疑者の男を相手取り民事訴訟を起こしていることが分かりました。

発表によると、民事訴訟を起こしているのは埼玉県警の男性警察官(50代)。

訴状などによると男性警察官は2013年11月、埼玉県蓮田市内で公然わいせつ事件の張り込み捜査を行っていたところ、事件を起こした男を発見。追跡したところ車で逃走しようとしたため、車のワイパーを手で掴んで阻止したということです。

しかし、この際に男性警察官は数十メートルにわたり引きずられ、腕に装着していたロレックスの高級腕時計が壊れたとのこと。また、手や膝などにはケガを負いました。

男はその後公務執行妨害の容疑で逮捕され、傷害罪で略式起訴されましたが、男性警察官は自身が被った損害が許せないためか訴訟へ。

男性警察官は「ケガの痕が残って精神的ダメージを受けた」などという言い分で慰謝料250万円、さらにロレックスの修理費として73万6,560円、その他の項目も含め合計357万1,330円の損害賠償を求め、さいたま地裁に民事訴訟を起こしました。

男側の代理人は「捜査中に高級腕時計を着けていたこと自体、警察官に落ち度がある」「張り込み捜査では容疑者との身体的接触を伴うトラブルは十分予見できた」「警察官はケガのリスクを承知して職務を行っている。一般人と比べて精神的ダメージも少ない」などとしています。

一方で男性警察官側の代理人は「警察官でも一般人と異なることは無い」としています。

埼玉県警は困惑

公務中の損害で警察官が容疑者に対して損害賠償を求めることは、極めて稀。

この民事訴訟を受けて埼玉県警の警察官らは「こんな訴訟聞いたことがない」などと困惑している模様。

県警は「個人の問題。コメントできない」としています。

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埼玉県警の警察官がロレックスの損害賠償求め訴訟…Twitterでの反応

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