イーサイト高崎とアピタ高崎店で硫酸-連続通り魔傷害事件で捜査

■2015/4/7　15：51 最終更新■

群馬県高崎市で、女性が薬品をかけられ軽傷を負うという傷害事件が相次ぎましたが、かけられた薬品が硫酸であることが分かりました。無差別に狙われた通り魔事件とみられています。

この事件は、４月２日午後６時ころにJR高崎駅の駅ビル「イーサイト高崎」で、午後７時ころには高崎市矢中町の「アピタ高崎店」で、それぞれ買い物中の女性が硫酸をかけられ、軽傷を負ったもの。

被害者の女性らは皮膚が赤くなるなど軽いケガを負ったほか、カバンやストッキングが溶けるなどしたということです。

群馬県警高崎署は同一犯による連続通り魔事件として捜査を進めるとともに、薬品の鑑定を進めていましたが、その後この薬品を硫酸と特定。また防犯カメラには不審者が映っていました。

事件が起きたイーサイト高崎は高崎市八島町222、アピタ高崎店は高崎市矢中町668-1にあり、直線距離で約4kmほどの距離となっています。

高崎署は引き続き、同じ人物が犯行に及んだ可能性が高いとみて、防犯カメラの映像解析を行うなど、犯人の特定に向けて捜査を進めています。

「硫酸」は、酸性の強い無色の化学薬品。

追記 – 重要参考人の防犯カメラ画像を公開、女子大生も硫酸被害に

その後の発表によると、アピタ高崎店で硫酸をかけられていた女性会社員（２３）の他にも、同じ店内で同じ日に女子大生（２１）が同様の被害に遭っていたことが分かりました。これにより、被害者は３人となります。

群馬県警は防犯カメラの映像解析から、１件目の事件に関わった疑いのある重要参考人の画像を公開し、情報提供を呼びかけています。

当時の男の特徴は、年齢20代～30代くらい・身長約170cm・黒色のジャケット・ベージュ色のズボン・黒色のバッグを持っていたということです。

情報提供は群馬県警高崎署（027-328-0110）まで。

追記 – 北村宣晃容疑者を逮捕

その後、４月６日には高崎駅でも女性が硫酸とみられる液体をかけられる事件が起きました。またアピタ高崎店では４月２日、さらに別の女子大生（２０）も被害に遭っていたことが分かっています。

警察は無職の北村宣晃容疑者（３０）を逮捕し、一連の事件に関わった疑いがあるとして捜査を進めています。

第一報：高崎市八島町と高崎市矢中町で連続通り魔事件-イーサイト高崎 アピタ
第二報：現在の記事
第三報：高崎駅で硫酸事件-女性が液体をかけられる通り魔傷害事件 NewDays
第四報：北村宣晃容疑者、高崎連続硫酸事件のほか前科多数か-体液や尿

女性が相次いで硫酸かけられストッキングなど溶ける 群馬

2015/4/3 17:00頃にFNNnewsCHがYoutubeにアップロードした動画

何者かが“液体”を…ストッキング溶け、女性やけど

2015/4/3 13:00頃にANNnewsCHがYoutubeにアップロードした動画

関連法定刑

関連する犯罪の法定刑
傷害罪…15年以下の懲役または50万円以下の罰金

高崎市で硫酸かけられる連続通り魔傷害事件…Twitterでの反応

わずか１日の間に高崎市内で硫酸がかけられる通り魔傷害事件が３件相次いだということで、Twitter上では心配の声が多くみられました。

事件現場①（イーサイト高崎）場所の地図

事件現場②（アピタ高崎店）場所の地図