au店員が女性の携帯メール自動転送しのぞき見-埼玉の中村淳一容疑者

■2016/1/14　12：08 最終更新■

女性客のメールをのぞき見したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は１月１４日までに、携帯電話大手KDDI（au）の元店員を逮捕したと発表しました。

私電磁的記録不正作出・同供用容疑などで逮捕されたのは、さいたま市南区文蔵に住む携帯ショップ元店員・中村淳一容疑者（３１）です。中村淳一＝なかむら じゅんいち

発表によると中村淳一容疑者は２０１５年８月～９月頃、派遣社員として働いていた携帯電話販売店「au」で、店の顧客情報管理システムを不正に操作し、携帯電話の新規契約に訪れた女性客２人のメールを自分の携帯アドレスに転送されるよう設定するなどした疑いが持たれています。

こうして女性客の携帯に届くメールをのぞき見していたほか、Facebookに不正アクセスした疑いも持たれており、さらに複数の女性の私的な画像約６０００枚の画像が見つかったということです。

警察での取り調べに対して中村淳一容疑者は「好みの女性だった。メールを転送しプライベートをのぞき見して、性的欲求を満たしたかった」「計４人の女性のメールを見ていた」などと供述し、容疑を認めています。

被害者の女性ら２人は少なくとも１０００通以上ものメールを覗き見されていたとみられていますが、２人ともそのことには気付いていなかったとのこと。

中村淳一容疑者はau販売店内で顧客情報管理システムを操作できる立場にあったということで、警視庁は事件に至った経緯や当時の状況などについて、さらに詳しく捜査を進めています。

中村淳一容疑者が行ったメールの自動転送

警察によるとauの顧客情報管理システムには契約者の個人情報や利用状況などが登録されているということです。これを不正に操作したうえ、別の端末を使い女性の携帯のメール転送設定を無断で改変していた模様。

この事件は２０１５年８月、被害者のうちの１人の２０代女性から「使用しているメールサービスに知らない連絡先が登録されている」などと警視庁に相談があったことから発覚しました。

その後の捜査により中村淳一容疑者が関わった疑いが強まったということです。現場は埼玉県内にあるauショップだということですが、詳細な店名は発表されていません。

au店員が女性客のメール転送しのぞき見…Twitterでの反応

au店員の中村淳一容疑者が女性客の携帯電話に届くメールを自分の携帯電話に転送されるよう設定し、のぞき見していた事件を受けて、Twitter上では不安の声が広がっていました。

事件現場周辺（さいたま市南区文蔵）場所の地図

以下、中村淳一容疑者が住んでいる埼玉県さいたま市南区文蔵の地図（Googleマップ）。