アメリカ飛行機内で微分方程式、准教授をテロリスト扱いし事情聴取
■ 最終更新■
アメリカ合衆国ペンシルベニア州のフィラデルフィア国際空港で5月5日、離陸前の機中でメモ帳に微分方程式を書いていた男性が、テロリストと間違われ事情聴取を受けていたことが分かりました。
発表によると5月5日、イタリア出身で米ペンシルベニア大学の経済学者・グイド・メンジオ准教授が飛行機内で微分方程式を解いていたところ、隣の席に乗り合わせた女性が、その数式をみてテロリストであると勘違いしたということです。
この女性は「気分が悪い」と客室乗務員を呼んで飛行機を降り、「隣席に奇妙な落書きをする不審な男性がいた」と申したてました。
その報告を受けた客室乗務員は捜査員を呼び、メンジオ准教授は機内から降ろされ、捜査当局による事情聴取を受けたということです。メンジオ准教授が数式を見せて説明した後、一連の出来事が「女性客の勘違い」と理解され、飛行機は予定より約2時間遅れで出発しました。
メンジオ准教授はFacebookに「珍しい経験で、笑えると同時に、少し気がかりだ」と投稿しました。
さらにメンジオ准教授は、「出発を遅らせる前に客室乗務員たちはさらに事実関係を確認するべきだった」と話しました。
アメリカン航空は取材に対し、「客室乗務員たちは体調不良を訴える女性客にマニュアル通り対応し、女性客の報告通り内容を調査し、事実ではないと確認したのだ」と説明しました。
空港で微分方程式を書いていた准教授がテロリスト扱い受ける…Twitterでの反応
アメリカ国内線フィラデルフィア国際空港で、微分方程式を書いている准教授が、隣に乗り合わせた女性客にテロリストと間違われ事情聴取を受けたことについて、Twitter上でも大変な話題となっていました。
え
微分方程式解くだけで不審者なるの?
それならペーパープログラミングなんてもっての他だね— ハルミン/*環境?電気じゃなくて?*/ (@harumy0321) 2016年5月9日
微分方程式を解くと通報されるらしいので、数学者は人権がないことが証明された
— 佐野 (@sano192) 2016年5月9日
機内で微分方程式解いて怪しまれた准教授、実は書いた微分方程式のせいじゃなくて、字が汚かったからじゃない?
ほら大学の先生で汚くて暗号のようなの字書く人よくいる……おっと何でもない— Nao OKAZAKI (@nao_arcoiris) 2016年5月9日
微分方程式で謎の暗号と勘違いされるなら、古文書読んでたら何と勘違いされるのだろう。
— 佐蔵 (@rakujitsu86) 2016年5月9日
燃焼系だと、火炎伝搬シミュレーションなんかに微分方程式使うよね。
テロリストは其処まで周到にシミュレーションを行う・・・だろうな笑— ベルモット卿 (@vermouth1129) 2016年5月9日
なんで、トレンドに微分方程式があるんだって思ったら
微分方程式解いてるだけでテロリスト扱いされるとか書いてあって衝撃が走ってた
— 16²@μ'sic Forever固ツイ (@kotomisinaka) 2016年5月9日
微分方程式解いたらテロリストになっちゃうから解きません
— 山さん (@yamasanndayoo) 2016年5月9日
「微分方程式を解いていたら隣席の人に怪しまれて通報された」っていうニュースの不思議な点。(1)数式以外にもわけのわからんものなどいくらもあり、その程度でいちいち通報するとは思えない。(2)微分方程式はめったに解けるものではなく、解けるようなものが今どき研究対象になるんだろうか。
— 四一郎 (@yon_ichiro) 2016年5月9日
フィラデルフィア国際空港の地図
以下、アメリカ合衆国ペンシルベニア州「フィラデルフィア国際空港」の地図(Googleマップ)。
記事をシェアする
コメント掲示板
コメントが投稿されてから表示されるまでタイムラグが発生する可能性があります。なお、誹謗中傷・煽り・過激的・差別的なコメント、荒らし行為、短い内容や重複コメント、そのほか不適切と判断されたコメントなどは掲載が許可されない場合があります。