一宮市立浅井中学校で担任教師いじめ男子中学生が自殺 不適切な指導

■2017/2/13　20：11 最終更新■

愛知県一宮市の浅井中学校に通う男子生徒が自殺した問題で２月１２日、学校側は「担任教師によるいじめがあった」と説明していましたが、翌１３日になり発言を撤回しました。「不適切な指導」とコメント。

この騒動は今年２月６日、一宮市浅井町前野郷西にある一宮市立浅井中学校の中学３年生の男子生徒（１５）が、大阪市のＪＲ大阪駅前にある商業施設ビルから飛び降り自殺をしたものです。

男子中学生は「担任に私の人生すべてを壊された」などという遺書を残しており、担任教師がどのような指導を行っていたのかという点について注目が集まっていました。

浅井中学校ではこの騒動を受けて、２月１２日夜に臨時のPTA総会が開かれました。

そこで学校側は「担任の教諭が男子生徒をいじめるなど、問題があった」といじめを一時認めたということです。

しかし２月１３日になって一転、浅井中学校はいじめという認識であることを撤去し、「不適切な指導だった」と見解を訂正しました。

画像出典：ANN

浅井中学校が一転いじめ発言を撤回した経緯と理由

浅井中学校は、いじめと認めた理由について「PTA総会でそういう発言をしたのは、保護者の意向をくみとって、その表現をしただけだ」といった説明をしました。

一方で、「担任の先生による不適切な対応があった」と話し、問題があったことは認めています。

いじめについては「あったかどうかわからない」とのこと。

浅井市教育委員会は第三者委員会を設置するとともに、今後いじめがあったかどうかについて判断するとしています。

男子中学生は担任の先生から度重なる不適切な指導を受けていた可能性がありますが、現時点でわかっているのは以下のようなものです。

担任の先生による「不適切な指導」とは

男子中学生は２０１６年９月、体育祭で行った組み体操中に転倒し、両手の親指を骨折しました。母親はこのことを担任の先生に相談しましたが、担任は教頭への報告もせず、具体的な対応を行わなかったということです。

担任は母親から連絡を受けた際に職場での飲み会があったことから、「用があるので明日にしてくれ」などと述べた模様。

また、「頼みやすいから」という理由で自殺した男子中学生に何度もプリントの配布をさせるなど、ほかの生徒らと比較して異なる対応を取っていたことがわかっています。

浅井中学校に通う生徒らは「性格は悪いと思う」「好きな生徒と嫌いな生徒で態度が全然違う」などと話しており、日頃から担任教師には問題が多くあったものとみられています。

「担任のいじめ」有無分からない　学校側が説明一転

2017/2/13 19:00頃にANNnewsCHがYoutubeにアップロードした動画

関連法定刑

男子中学生が自殺、一宮市立浅井中学校の担任教師がイジメか…Twitterでの反応

一宮市立浅井中学校に通っていた男子中学生が自殺した問題で、生徒同士によるイジメではなく担任教師がイジメをしていたということから、Twitter上では衝撃の声が広がっていました。

自殺生徒の所属中学校がある場所（愛知県一宮市浅井町前野郷西）の地図

以下、自殺した男子生徒が通っていた問題の中学校・愛知県一宮市浅井町前野郷西１４５「一宮市立浅井中学校」の地図（Googleマップ）。