男性カップルの里親を認定 同性愛者が10代男児育てる ネットで賛否両論

最終更新■

大阪府大阪市が、里親として男性カップルを認定していたことがわかりました。同性愛カップルが養育里親に認定されたのは全国初です。

発表によりますと2016年9月ころ、大阪市内に住む30代と40代の男性カップルが、保護者がいなかったり虐待を受けた子供を一定期間預かり育てる「養育里親」になりたいと申請を申し出ていたということです。

この申請を受け、大阪市は男性カップルに対して、児童相談所による調査や研修を行い、審議会で審査を行ったうえで、2016年12月から、男性カップルらを養育里親に認定したということです。

この認定を受けたことで、男性カップルらは2月から10代の男の子1人を養育里親として預かり、育てています。

大阪市は養育里親の認定理由として「社会的養護への理解があり、経済的にも安定している。」「調査や実習でも子供との関わり方に問題はなかった」などと説明しました。

厚生労働省によりますと、国内では現在、虐待を受けた子供や保護者がいない子供など約4万5000人の子供が社会的養護のもとで生活しているということです。

そのうち、大半の子供は児童養護施設などで生活しており、里親に預けられているのは約5000人と全体の1割程度です。同性カップルから里親を希望する声は以前から一部であった模様。

男性カップルを里親として認定、ネットでの反応

この男性カップルが養育里親に認定されたことに対してTwitter上では「なんていいニュースなんだ」「同性愛の偏見がなくなるといいな」「男性カップルが里親?めっちゃ素敵」などと、賛成の声や応援する声が多数見られました。

また一方で、「子供が学校でイジメにあいそう」「お父さんが2人ってどうなの?」「同性愛の偏見は簡単になくならないと思う」などと、心配の声も多数見られました。

アメリカなどでは、同性愛の両親とともに約1万4000人の里子が一緒に生活しているということです。

また、同性愛者が里親として子供を育てているポスターなどが作成されるなど、偏見を無くす活動も積極的に行われています。

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里親になるまでの流れ・要件

里親になるための要件

1,心身ともに健全であること

2,子どもの養育についての理解及び熱意並びに子どもに対する豊かな愛情をもっていること

3,経済的に困窮していないこと

4,子どもの養育に関し、虐待等の問題がないと認められること

5,児童福祉法及び児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の規定
により、罰金以上の刑に処せられたことがないことなど、児童福祉法で定める欠格事由に該当しない
こと

出典:大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]

里親になるための流れの画像

画像出典:大阪府(おおさかふ)ホームページ

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同性愛者の養育里親を大阪市が認定…Twitterでの反応

大阪市で、男性カップルが養育里親と認定され、今年2月から10代の男の子を育てていることなどから、Twitter上でも大変な話題となっていました。

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同性愛者の里親が認定さた場所付近(大阪府大阪市)場所の地図

以下、男性カップルが里親として男の子を育てている場所付近・大阪府大阪市の地図(Googleマップ)。

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