花王和歌山工場で硫酸浴びる事故 全身に硫酸浴びた作業員3人が重軽症
■ 最終更新■
和歌山県和歌山市湊の花王工場で9月7日、作業員3人が硫酸を浴びる事故が起きました。男性作業員2人が重症。
発表によりますと9月7日午前9時55分ころ、和歌山市湊にある花王和歌山工場で、60代の男性作業員3人が硫酸を浴びたということです。
画像出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180907-00000075-asahi-soci.view-000
関係者から「作業員3人の体に硫酸がかかった」などと消防局に119番通報があったことで発覚。
この通報を受け救急隊や消防隊らが現場に駆けつけたところ、男性作業員3人のうち2人が全身に硫酸を浴びており、のこりの1人が足に浴びていました。
男性作業員3人は病院に救急搬送され、搬送先の病院で治療を受けたところ、全身に硫酸を浴びていた2人が重症で、もう1人は比較的症状は軽いということです。
当時、男性作業員3人は配管の修理作業をしており、管内に残っていた硫酸が噴き出し体に浴びたとみられています。
現時点では、修理作業において安全面に問題は無かったのかなどの詳しい情報は不明。
インターネット上では「硫酸を浴びるとか想像するだけでエグい」「硫酸って皮膚とか溶けるやつだよね?大丈夫か?」「硫酸の事故は一番恐い!!後遺症がヤバそう」などと様々な声が多数みられました。
和歌山県警や消防は花王の関係者から事情を聴くとともに、当時の現場の状況などについて詳しく調べています。
関連する犯罪の法定刑
業務上過失致傷罪…5年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金
花王和歌山工場で硫酸浴びる事故…Twitterでの反応
和歌山市湊の花王工場で、男性作業員3人が修理工事中に硫酸を浴びる事故が起き、2人が重症という情報があることなどから、Twitter上でも大変な話題となっていました。
花王株式会社和歌山工場
硫酸はどのような用途で使用しているのか?
それにしてもこのような劇物を化学分解した、環境に悪い化学物質に変え製造・販売しているのを考えると恐ろしい#kao #花王 #和歌山— 快速こざくら(小桜舞子推しとルールー推し) (@RapidKozakura) 2018年9月7日
ぐぇぇぇー花王の工場で作業員3人が硫酸を浴びる事故だってぇぇーーー
— 雛山ひな子 (@hina_cat) 2018年9月7日
和歌山の花王の工場で硫酸浴びる事故って…怖すぎるしめちゃくちゃ痛いやろ…
— あさみ*.○° (@asa4611) 2018年9月7日
「花王工場 硫酸浴び3人重軽症」を流し読んで花陽浴がどうこうと空目したので #もう帰りたい
— みつあみ (@amika32) 2018年9月7日
花王のどの製品に硫酸何て、劇物を使用して居るのだろう
安心して花王製品は、買おうと思えなくなった😆— 無常迅速 (@ehime7112) 2018年9月7日
何やってるんでしょうね💦
花王ってクリームみたいな石鹸のあそこですよね?
そこで硫酸って何に使ったんだろうか?
やっぱ洗剤か何かかな?— 猫かめら📷📻 (@jjyeos) 2018年9月7日
ねぇ………台風と地震のニュースばかりの中で、茨城で爆発、九州大学で爆発、花王工場で硫酸浴びてとかえぐいレベルのニュースがガンガン流れてきてるんだけど、大丈夫なの……?
— ちょ@次はさくはな (@cho_tyo) 2018年9月7日
むかし小学生の社会科見学で花王和歌山工場に行ったことある。
— haru 🐬 (@natsusoora) 2018年9月7日
硫酸事故怖すぎるやん。
自分らも気をつけやなあかんな
— しまお (@siimmann) 2018年9月7日
大阪は台風だし
北海道は地震と液状化に土砂災害
九州では大学で爆発音がして
和歌山の花王の工場で硫酸浴びる事故
さらには吉澤ひとみさんの逮捕…ニュースが大変ですが、大阪なおみさんのグランドスラム決勝進出もたくさん取り上げてほしいな
— chica (@65cky) 2018年9月7日
硫酸事故現場(和歌山県和歌山市湊)場所の地図
以下、作業員らが硫酸を浴びた事故現場・和歌山県和歌山市湊1334「花王(株) 和歌山工場」の地図(Googleマップ)。
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硫酸は非常にポピュラーな化成品で、少し大きな工場なら普通に使われてます。花王さんということは化成品工場ですから、あって当たり前の薬品です。もちろん濃度10%以上だと劇薬となり毒物及び劇物取扱法の制限を受けますし、取扱責任者もいます。作業前には作業内容の確認も行われているはずです。なのに事故は起きた。何故?
情報が少ないので何とも言えませんが、硫酸の配管を修理するような場合は、当然ながら防護服・防護メガネ等を着用して万一の飛散に備えているはずなのですが、どうもそうではなかったようです。
本来は違う配管(例えば水)を修理するはずだったのに、間違えて硫酸の配管をバラしてしまった、と言うような場合は防護服は着ていませんからエラいことになります。何故間違ったか?図面が間違っていた、現場の配管に何も記載が無く取り違えを起こしやすかった、等が考えられます。
一番問題なのは、防護服・防護メガネ等は着用すると非常に暑苦しいので、硫酸は配管から抜かれているから問題ない、と防護装備無しで修理作業に取りかかったような場合です。これは危険予知が全く出来ていない、安全軽視のやり方です。
あと、ありそうなのは、被災した人達は孫請け・ひ孫請け等で、彼らには危険な薬品の配管工事であることが全く伝わっていなかった可能性もあります。
発注の花王は元請にはきちんと説明し、元請けも了解した。そして元請けが次の下請に伝え、そしてその下請けが孫請けに……と何段階もあることで注意がおろそかになり危険度合が薄れてしまった → 作業者には何の説明も無し、
こういう可能性も考えられます。
安全担当者としては他山の石にしたい事例です。