今治タオル工場でベトナム人実習生を奴隷扱い ノーナレ放送で発覚し炎上

最終更新■

NHKのドキュメンタリー番組「ノーナレ」で、今治タオルを製造しているベトナム人実習生の実態が放送され大変な問題となっています。

問題となっているのは、ベトナム人技能実習生を雇い今治タオルを製造している工場の業務形態で、残業180時間を超える労働をさせ正しい給料を払っておらず、労働基準法に違反しているというものです。

この会社ではベトナム人技能実習生を含む28人が働いており、このうちのベトナム人実習生の女性1人から動画付きのSOSメールが届いたことで発覚。

その動画には、今治タオルを製造している工場の実態が映されていました。

奴隷のような扱いをされ一日中怒られながら毎日12時間以上の労働。ベトナム人技能実習生は「私たちの生活は刑務所の中みたいです」などと話しています。

ベトナム人実習生がノーテレにSOSメールで送った動画のキャプチャ画像

会社からは正しい給料を支払ってもらえず酷い待遇ですが、ベトナム人実習生たちは来日した時に支払った75万円の借金を返すためと自分に言い聞かせ働いるということです。

社長からは「朝から深夜まで働かないと帰国させる」などと脅されていた模様。

今治タオル製造工場で働くベトナム人技能実習生のインタビューの画像

ベトナム人技能実習生がブラック企業を告発するインタビューの画像

社長は毎日、ベトナム人技能実習生たちに厳しいノルマを出していました。

今治タオル製造工場の社長がベトナム人技能実習生に過酷なノルマを言い渡す画像

ベトナム人実習生たちは婦人子供服の製造の契約で今治タオルを製造させられており、一ヶ月の残業は180時間(過労死ラインの約2倍)を超えていたということですが、残業代は40時間分しか支払われていませんでした。

社長からは「「何を作っているのか?」と質問されたら「婦人服や子供服」」と答えるよう指示されていました。

ベトナム人実習生が過労死の倍近く働いていた証拠の画像

ベトナム人技能実習生らは寮に住んでおり家賃は3万円、大勢のベトナム人実習生が住んでおり窓もなく、刑務所のような空間。

今治タオル製造工場で働くベトナム人実習生の寮の画像

社長はベトナム人実習生がSOSメールを送り取材を受けたことを知り激怒、ベトナム人実習生から「怒って帰国させられそうになっている」などというメールが届き、神戸大学の準教授とともに社長と話し合いをした結果、ベトナム人実習生4人は佐賀県にあるシェルターで保護することとなりました。

ベトナム人実習生とブラック工場の社長が話し合いをしている画像

その後も、今治タオルの製造工場で働く別のベトナム人技能実習生からSOSメールが届き、NHKが会社に質問状を送りましたが、期日までに返信はありませんでした。

ベトナム人実習生4人が保護されてからは作業報告書がなくなり、これまで記録されていた書類はすべて破棄されたということです。

また、ほかの実習生より高い給料をもらっている2人が監視役となり、ほかのベトナム人実習生が動画などを撮影しメールを送っていないかなどを監視。

これらの実態を知り役所が立ち入り調査したところ、会社側は今治タオル製造の資料を隠して、ベトナム人技能実習生らには、婦人服や子供服を製造するふりをして今治タオルを隠すよう指示していました。

今治タオル製造工場の社長が指示したことを告発するノーテレのキャプチャ画像

ノーテレでベトナム人実習生がブラック企業を告発するキャプチャ画像

その後、新たにベトナム人技能実習生4人が保護されましたが、この今治タオルの製造工場に残っていた1人のベトナム人技能実習生が6月初旬に脳出血で倒れ、病院に救急搬送されましたが、現在も意識不明の状態が続いているということです。

役所などは、この今治タオルの製造工場を労働基準法の違反で調べています。

インターネット上には「今治タオルは有名だけど、裏にこんな事実があってショック過ぎる」「確実にブランド毀損するレベルだと思う」「ベトナム人実習生がこんな奴隷扱いされて製造されてたとは知らなかった…本当に申し訳なく恥ずかしい」「今すぐにでも社長を逮捕してほしい」などという声が殺到し大変な問題となっています。

無関係のオルネット・森清タオルに非難殺到

ノーナレでは、この今治タオルを製造している工場の会社名や場所は隠されていましたが、愛媛県今治市内の工場と特定。

ベトナム人技能実習生らが働く工場の看板には「森清タオル」と書かれており、当初、ブラック工場は森清タオルだとネット上で拡散されていまた。

しかし、問題の会社は森清タオルから工場を借りてコソコソと今治タオルを製造していることが判明。森清タオルはベトナム人技能実習生の業務形態などに関しては無関係だということです。

また、今治タオルの製造・販売をしている「オルネット・森清タオル」には批判する声が殺到しており、公式サイトで否定を声明。

ノーナレの今治タオル製造問題でオルネットが否定声明した画像

画像出典:http://orunet.com/jp/

そのほかにも無関係の複数の会社が批判の的になっているとみられます。

この今治タオルの問題で、ベトナム人技能実習生らを雇用していた会社が特定され次第、随時更新していきます。

今治タオル製造でベトナム人実習生を奴隷扱い…Twitterでの反応

今治市内のブラック工場でベトナム人実習生が奴隷のような扱いを受け、今治タオルを製造していたことが明らかになったことなどから、Twitter上でも大変な話題となっていました。

今治タオル製造工場付近(愛媛県今治市八町西)場所の地図

以下、ベトナム人実習生に過酷な労働をさせている工場がある現場付近・愛媛県今治市八町西の地図(Googleマップ)。

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  1. 今治出身者

    今回槍玉に上がっている悪徳タオル会社はオルネットではありません。
    地図を削除してください。
    勘違いした絶対正義マン達が殺到しない前に。

  2. 匿名

    何だかとっくの昔の女工哀史みたい?

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