無職の息子を逮捕-愛媛のスーツケース遺体

つい数日前に愛媛でスーツケースに死体遺棄-西条市福成寺という記事を書きましたが、容疑者が逮捕されるとともに遺体女性の身元が判明しました。

逮捕されたのは、愛媛県西条市丹原町今井に住む、無職男性、河原和幸容疑者(48)です。

被害者女性は容疑者の母親で、同じく愛媛県西条市丹原町今井に住む、河原照子さん(76)だと判明しました。

警察は、8月21日午前、河原さんの息子である和幸容疑者から任意で事情を聴いていました。その結果、容疑が固まったとして午前9時30分過ぎころ、死体遺棄の疑いで和幸容疑者を逮捕しました。

警察の取り調べに対して河原和幸容疑者は、「私がやったことに間違いはありません」「旅行カバンに入れて山に捨てた」などと供述し、容疑を認めているということです。

警察では、和幸容疑者の自宅を家宅捜索するなどして、容疑の裏付けを進めています。

死体遺棄罪の量刑

死体遺棄罪の法定刑は「3年以下の懲役」と定められており、その罪は他の罪と比べてもかなり軽い部類に入ります。

窃盗・詐欺・恐喝は全て「10年以下の懲役」と定められていますので、そういったものよりも法定刑は軽いのです。

ただし一般的には、死体遺棄で逮捕された容疑者の場合、殺人や傷害致死、保護責任者遺棄等の罪が絡んでくるケースが多いです。

今回の場合、和幸容疑者がなぜ母親を遺棄したのか・母親はなぜ死亡したのかなど、事件の背景が全く判明していないので何とも言えませんが、個人的な予想ではおそらく保護責任者遺棄等が適用されるのでは無いでしょうか。

保護責任者遺棄等の法定刑は「3ヶ月以上5年以下の懲役」と定められていますので、死体遺棄よりも重くなっています。

もしも故意に殺害したのであれば殺人罪が適用され罪の重さは格段に上がりますが、今のところ故意による殺害行為が行なわれた訳ではないと感じます。

8/21 PM7:30追記情報

和幸容疑者は、母の照子さんと約10年ほど前から2人で暮らしていたそうです。

また、近所の住民の方々によると、照子さんは1ヶ月ほど前から姿が見られなくなったといいます。

和幸容疑者は照子さん死亡の経緯に関しては、「今月14日に死んでいることに気付き、15日に捨てた。殺してはいない」などと供述しているようです。

遺体発見2日前、和幸容疑者がリサイクルショップでスーツケースを購入したことが判明しており、警察は和幸容疑者が死体の処理に困り遺体を捨てたとみて、照子さんが死亡した原因に関しても詳しく捜査していく方針です。

和幸容疑者や照子さんの知人は

和幸容疑者を知る人
「(和幸容疑者は)普通の人。仲の悪い親子でもないですし。『おはようございます』とも言うし。めったに会わないけど、(不審なことは)なかったと思う」

『松山の病院に入院している。お腹がふくれて点滴してご飯食べない』と。お気の毒だからよく見てあげてよ、言ったら、『ありがとうございます』と。それで別れて。平静というか、普通どおりに話していたから、まさかこういうことが起きたとは」→(既に照子さんは死亡した後の会話なので、和幸容疑者は嘘をついていた)

和幸容疑者の元同僚と元上司
「道路の舗装の仕事なんですけど、仕事は真面目で、いつも1番早く仕事に毎朝来てくれて、無遅刻無欠勤の本当に真面目な方でした」

「ちょっと変わったところはあったが、大人しいけど真面目に仕事はしていましたね」

照子さんを知る人
「畑も手伝ってくれたり草むしりを手伝ってくれたり、あんなにいい人はいない」

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