佐竹和美・須三代さんの虐待行為が犯行動機？南幌殺人事件-姉も共犯か

■2014/10/2　19：23 最終更新■

北海道南幌町西町の住宅で、高校２年生の女子高生（１７）が祖母の佐竹須三代さん（７１）と母親の佐竹和美さん（４７）を殺害した殺人事件で、過去に虐待行為があり一時保護されていたことが分かりました。

発表によると2004年、女子高生がまだ幼稚園児だったころ、母親の佐竹和美さんから虐待を受けているという通報があったといいます。

児童福祉司が、女子高生の身体に身体的虐待の痕があることも確認し、暴力などの肉体的な虐待行為があったことを確認。この件を受けて北海道岩見沢児童相談所では、2004年の２月頃から女子高生を一時保護していました。

その後、2004年11月頃まで自宅への訪問や面談等を重ね、「虐待が再発する恐れはない」と判断して、女子高生は佐竹和美さんの元への戻されたとのこと。

警察での取り調べに対して女子高生は「しつけが厳しかった。今の状況から逃れたくて、殺害した」などと供述しており、最近の家庭状況においても強い不満を抱いていたことが分かっています。

近所の住民の話によると、女子高生は子供の頃から自宅敷地内にある離れで暮らしており、庭の雪かきや草むしりなどをさせられていたということです。

近所の住民は一度、”手伝いの度を超えている”として、祖母の佐竹須三代さんに女子高生の扱いについて話をしたことがあるといいますが、それに対して佐竹須三代さんは「厳しくしないと教育にならない。これがうちの教育方針だ」などと話し、聞く耳を持たなかったとのこと。

女子高生の姉も事件に一部加担か

事件発覚当初、第一発見者とされた姉（２３）は事件に無関係とみられていましたが、一部関与していた疑いがあることが分かりました。

女子高生は佐竹須三代さんと佐竹和美さんを殺害後、自宅から約4km離れた川に、凶器となった刃物を捨てています。

このことについて、警察での取り調べに対し「姉の運転する車で刃物を捨てに行った」などと供述しているということです。

日々の虐待行為とも言える祖母や母親の行為を見ていて、妹の心情を理解していたのかもしれません。

姉がどのように話しているかは現時点で発表されていませんが、警察では姉の車を押収するとともに、裏付け捜査を進めています。

なお、殺害行為について関わっていたのかは不明。今のところ、凶器の遺棄にのみ関わっていたものとみられています。

近所の人の佐竹さん一家に対する印象など

虐待行為があったことを受けてのTwitterでの反応

殺害行為自体は許されることではありませんが、今回の事件においては被害者側にも大きな問題があったとみられています。祖母や母親から虐待行為を受けていた可能性が浮上し、Twitterなどネット上では女子高生への同情の声も多く投稿されていました。

殺人事件現場（南幌町西町2丁目）場所の地図

佐竹さん宅の建物外観（ストリートビュー）