植松聖容疑者のFacebookに兆候なし 相模原の障害者大量殺傷事件

■2016/7/26　10：31 最終更新■

戦後史上最悪とも言える殺傷事件を起こした、神奈川県相模原市に住む自称無職・植松聖容疑者（２６）はFacebookを利用していたことがわかりました。しかし、そこでの投稿内容に異常はみられず、今回のような凶行を起こした経緯については見えてきません。植松聖＝うえまつ さとし

この事件は７月２６日未明、相模原市緑区千木良にある障害者施設「津久井やまゆり園」で、４０人以上が刃物で刺され殺傷されたもの。既に１９人の死亡が確認されており、ほか２０人が重傷や意識不明の重体、６人が軽傷を負っているということです。

負傷者数が多いことから、患者は複数の病院に搬送されていますが、そのうちの１ヶ所である東京医科大学八王子医療センターが会見を行いました。

その会見によると、２０代～５０代の男女４人が運ばれており、「４人ともが意識不明といっても良いほどの意識障害がある」ということです。

また、被害者４人にはいずれも共通して首に刺し傷があるということで、強い殺意を持って傷つけたことが見てとれます。そのほかにも、顔・胸・腕など上半身に対して大量の刺し傷があった模様。

被害者のなかには防御創のある人もいるといい、抵抗する被害者に対して執拗に刺して殺傷したものとみられます。

植松聖のFacebookアカウントに顔写真の画像

植松聖容疑者はFacebookを利用しており、２０１３年１月２０日には、誕生日を友人たちに祝ってもらったとも読み取れる投稿がありました。

酒のような瓶を片手に持ち、満面の笑みで写真に写っている植松聖容疑者。コメント欄には友人とみられる人からの祝福の声も多数投稿されていました。

投稿内容は以下のようなもの。

今日は最高に楽しかったです！皆さんありがとーございます(*^^*)23歳になりましたがこれからも末長くよろしくお願いします♪

そして、この写真画像が添付されていました。
※一部加工済み。ピンク色の服が植松聖容疑者

コメント欄には男女問わず「おめでとう！」などとコメントが１０人以上から投稿されており、このような凶悪事件を起こす犯人にたびたびみられる「社会からの孤立」もみられません。

学歴などに関する詳細な発表はありませんが、Facebook上の友達には帝京大学を卒業した人が大勢おり、植松聖容疑者も帝京大学に通っていた可能性があります。

FacebookのURL：Satoshi Uematsu

相模原市の自宅で1人暮らし、両親ともトラブルか

発表によると植松聖容疑者は、神奈川県相模原市の自宅で両親と暮らしていたということです。

しかし両親が数年前に自宅から出て行ったことから、現在は１人暮らしをしているとのこと。両親が出る前に、自宅内から大きな声が聞こえるなど、家族内でトラブルがあった可能性があることもわかっています。

以下は自宅の画像。

また知人の話によると、津久井やまゆり園で働く以前の職場でも、給料に対する不満を口にしていたということです。

近所に住む住民の話によると「明るい普通の良い子だった」「挨拶もするし、腰が低く明るい好青年という印象」として驚きを隠せない様子で、また自宅にはたびたび友人たちが訪れていたとの目的情報もあります。

悩みなどを友人たちに相談できていたのか、今回の事件をほのめかすような話をしていたのかどうかなど、植松聖容疑者の凶行直前の詳しい様子や、事件に至った詳しい経緯についてはわかっていません。

しかし事件が起きる前の７月２５日午後、警察官らが植松聖容疑者の自宅を訪問していたということで、何らかの前兆があったものとみられています。

法定刑と関連リンク

植松聖容疑者は今後、以下のような法定刑によって裁かれることとなりますが、死刑になる可能性が極めて高いとみられます。

【関連リンク】

• 第一報：相摸原市緑区千木良で無差別殺人事件 刃物で40人以上殺傷 植松聖容疑者
• 第二報：植松聖「障害者いなくなればいい」津久井やまゆり園の職員が殺人事件
• 第三報：現在の記事

植松聖容疑者の高校や大学にも言及、殺傷事件に知人ショック隠せず…Twitterでの反応

逮捕された植松聖容疑者について、Twitterなどのインターネット上では通っていた高校や大学に関しての情報も出回り、大変な話題となっていました。かつての同級生など知人らからはショックの声。

無差別殺人事件現場（神奈川県相模原市緑区千木良）場所の地図

以下、植松聖容疑者が刃物を持って侵入し、数十人以上の入所者を殺害・傷つけるなどした無差別殺人事件現場・ 神奈川県相模原市緑区千木良４７６「津久井やまゆり園」の地図（Googleマップ）。