大口病院で連続殺人事件か 新たに患者の点滴袋から界面活性剤を検出

■2016/9/27　12：43 最終更新■

神奈川県横浜市神奈川区大口通の大口病院で、男性患者が点滴袋に界面活性剤を混ぜられ中毒死した殺人事件で、新たに同じ病室に入院していた患者が中毒死であることがわかりました。連続殺人事件とみられています。

この事件は９月２０日に、横浜市神奈川区大口通の大口病院に入院していた横浜市港北区新吉田東３丁目に住む無職・八巻信雄さん（８８）が、点滴袋に界面活性剤を何者かに混ぜられ中毒死した殺人事件です。八巻信雄＝やまき のぶお

看護師が２０日午前４時ころに、八巻信雄さんの心拍数が低下していることに気付き、懸命の処置をしましたが、心拍数の低下から約１時間後の午前４時５５分に死亡が確認されました。

その後、２０日午前１０時４０分ころ、大口病院は点滴袋の中身が泡立っている異常に気付き「患者の点滴袋に毒物が混ぜられた可能性がある」などと、神奈川県警神奈川署に１１０番通報しました。

この通報を受け神奈川署は、点滴に残っていた成分や、八巻信雄さんの遺体などを詳しく調べたところ、死因は界面活性剤による中毒死だったということがわかり、２３日に特別捜査本部を設置し、殺人事件として捜査を始めたということです。

八巻信雄さんの点滴袋から検出された界面活性剤は、大口病院のナースステーション内の消毒液に含まれる「カチオン界面活性剤」と呼ばれるもので、ヘアリンスや殺菌剤などに含まれる成分でした。

大口病院では、今年４月に看護師のナース服が切りつけられるトラブルや、６月２０日には患者１人のカルテが数枚抜き取られるトラブルや、８月２０日には病院職員の飲料に漂白剤が混ぜられ、その飲料を飲んだ職員の唇がただれるトラブルなどが相次いでいました。

これらのトラブルと事件との関係の有無はわかっておりませんが、警察は大口病院の関係者の内部犯行の可能性もあるとみて調べています。

新たに入院患者から界面活性剤を検出、連続殺人事件か

その後の発表で大口病院では９月１８日以降、八巻信雄さんの他に８０代～９０代の男女の患者が計３人死亡していたことがわかり、事件に巻き込まれた可能性があるとして司法解剖を行った結果、このうちの１人が新たに中毒死していたことがわかりました。

司法解剖を受けたあとの２人の男女はいずれも病死と判明し、警察は事件との関係性はないと判断しました。

新たに死因が中毒死とわかったのは、横浜市青葉区に住む無職・西川惣藏さん（８８）です。西川惣藏＝にかわ そうぞう

西川惣藏さんは９月１３日に大口病院に入院し、八巻信雄さんと同様の寝たきり状態で、栄養剤を含む複数の種類の点滴を打っていましたが、徐々に容体が悪くなり１８日午後７時ころに死亡が確認されたということです。

西川惣藏さんの体内や点滴袋からは八巻信雄さんと同様の界面活性剤が検出されたことなどから、警察は同一犯による連続殺人事件とみて調べています。当時は病死と診断されていた模様。

大口病院には、未使用の約５０個の点滴袋がナースステーションに残されており、一部の点滴袋にはゴム製のふたの部分などに注射器を刺したような小さな穴があったことなどから、警察は点滴の内容物の鑑定を進めるとともに、点滴袋に接触可能な病院関係者などに事情を聴く方針です。

【関連リンク】

• 第一報 横浜市神奈川区大口通の大口病院で殺人事件 患者の点滴に毒物を混入
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画像出典：ANN

横浜の中毒死事件　別の88歳の男性も中毒死と判明

2016/9/27 10:00頃にANNnewsCHがYoutubeにアップロードした動画

連続殺人か　界面活性剤を検出、別の男性も中毒死

2016/9/26 21:00頃にANNnewsCHがYoutubeにアップロードした動画

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関連する犯罪の法定刑

殺人罪…死刑または無期もしくは５年以上の懲役

大口病院で患者2人が中毒死、連続殺人事件か…Twitterでの反応

横浜市神奈川区大口通の大口病院で、患者の男性が点滴袋に界面活性剤を混ぜられ中毒死した事件で、新たにほかの患者が中毒死していることがわかったことで、連続殺人事件の可能性もでてきたことなどから、Twitter上でも大変な話題となっていました。

点滴に異物混入で連続殺人とか…
なにそのチームバチスタ的な話
早く解決してほしいね

— も も こ (@mabo_0301) 2016年9月27日

横浜の病院の界面活性剤中毒死、にわかに連続殺人の様相を呈してきたけどどーなってるの？？
これ、かなり遡ってなくなった方の死因を確認しなくちゃならない事案？それとも同一病院でこの程度の規模なら3ヶ月で50人の患者が亡くなるって普通なの？？

— 土管 (@j_h_o_e) 2016年9月27日

点滴異物混入連続殺人…小説になりそうな事件だね～犯人は誰？

— くぅ (@kanjuku9) 2016年9月27日

入院患者中毒死が本当に５０人もの連続殺人なら、日本人の深刻な殺人離れにストップがかかることになる。
今年は大量すぎてグラフがおかしなことになりそう。

— 亜留間次郎 (@aruma_zirou) 2016年9月27日

大口病院に今入院してる患者たちの恐怖は相当なものだよね
連続殺人犯が今も普通の顔して自分に点滴をしにきてるかもしれないんだから

とにかく今すぐ退院させて欲しいだろうな

— よこちゃん (@yokoyokotyan) 2016年9月27日

全然気にして考えてなかったけど、点滴殺人のあった神奈川県の大口病院って、地名の大口だったのか！！全然気付かなかった！！しかも大口駅のすぐそばっていう…

— 藤森健次 (@kenjifujimori90) 2016年9月27日

最近やけにバタバタとヘリコプターが飛んでると思ったら例の点滴異物混入の病院ってウチの近所の大口病院って所なんだな
どーりでうるせー訳だ(　ﾟдﾟ)

— アパチャイ (@suimasen300) 2016年9月27日

大口病院の事件、8月にツイートしてた人もいたし、報告も入ってた？みたいだし、マークしてたのかな。新たに異物混入が分かった方もいるってことは、遺体を保存してたってことよね。

— ゆっきぃ (@yukkiukki) 2016年9月26日

大口病院での異物混入はね
また新たに一人被害者が出たとか
┓(￣∇￣;)┏怖い病院だよね～

— 男が嫌い《ネネ＆クル》 (@psycholgy0922) 2016年9月26日

これ事実なら障害者施設連続殺人と同じ臭い、同じ動機っぽいぞ

— たくみ (@bigjoe_uri) 2016年9月27日

連続殺人事件現場（神奈川県横浜市神奈川区大口通）場所の地図

以下、入院していた男性2人が点滴に界面活性剤を混ぜられ死亡した連続殺人事件現場・神奈川県横浜市神奈川区大口通１３０「大口病院」の地図（Googleマップ）。