土曜ドラマ・ファーストクラス徹底まとめ

最終更新■

女同士のドロドロした世界、お互いに格付けし合う”マウンティング“、華やかな世界に見えるファッション業界の裏側、そして表面上ではにこやかに接するも実際には罵詈雑言を浴びせあう女の”本音“と”心の声“。ネットで話題、注目度上昇中の土曜ドラマ「ファースト・クラス」についてまとめてみた。

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もくじ

ファースト・クラスとは

ファースト・クラスは、フジテレビで毎週土曜日23:10~23:55に放送されている土曜ドラマ。2014年4月19日から放送開始し、キャッチコピーは「私以外、全員悪女」。沢尻エリカが主演を務める。

ファッション雑誌「ファースト・クラス」の編集部で働くことになった吉成ちなみだが、その世界は女ばかりの陰湿な世界で、壮絶なイジメや嫌がらせに遭う。さらに、女同士の中でお互いを格付けし合う「マウンティング」にフォーカスをあて、女同士のドロドロしたリアルな世界が描かれている。

ストーリーの中ではたびたび、女性たちの笑顔の裏に隠された”心の声“が入り、表向きはお互い褒めちぎっているように見えるが、心の中では罵詈雑言を連呼したりといった恐ろしい描写がされる。

特に川島レミ絵のブラックな本音はネットでも話題となっており、フジテレビがYoutubeに投稿している「レミ絵様の金言・暴言・罵詈雑言!」という動画は現時点で8万回以上再生されており、再生回数は日々伸びている。

なお、フジテレビでは見逃した人のために、過去の放送を動画でも配信している。これまでに放送された動画は、フジテレビのオンデマンド(ファースト・クラス – フジテレビの人気番組を動画配信!|フジテレビオンデマンド)にて視聴可能。

マウンティング(MOUNTING)とは

恋愛・仕事・お金・持ち物・容姿・スタイル、様々な項目を総合的に比べて、自分より上・自分より下と、何の根拠もなく勝手な基準で個々の順位を付けあうことをいう。何をもって勝ちなのかは不明だが、それも含めてマウンティングだという。

ドラマのタイトルでもある「ファースト・クラス」とは、このマウンティングにおける上下関係の頂点のことを意味している。

ファースト・クラスの視聴率

ファースト・クラスのこれまでの視聴率一覧
放送日 視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
2014/4/19放送(第1話) 6.5%
2014/4/26放送(第2話) 9.1%
2014/5/3放送 (第3話) 6.1%
2014/5/10放送 (第4話) 6.7%
2014/5/17放送 (第5話) 6.1%
2014/5/24放送 (第6話) 8.8%
2014/5/31放送 (第7話) 7.8%
2014/6/7放送 (第8話) 8.9%
2014/6/14放送 (第9話) 9.2%
2014/6/21放送 (第10話) 10.3%
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登場人物

吉成ちなみ(26)
=よしなり ちなみ – 演(沢尻エリカ
キャッチコピーは「虐げられるシンデレラ」。ファッション業界で働くことを夢見ながらも、下町の衣料材料店「トーカイ」で販売員として働いていたが、とある巡りあわせから、憧れの雑誌であった「ファースト・クラス」の編集部で働けることになる。栃木県宇都宮市出身。

吉成ちなみの画像

西原樹(26)
=にしはら いつき – 演(中丸雄一
松田静香に付くカメラアシスタント。キャッチコピーは「まだ陽を見ぬ王子様」。吉成ちなみと同じくこの業界に夢を抱いて足を踏み入れたが、実際には全く想像と違い、華やかな世界ではなかった。先にこの業界に入った人間として、吉成ちなみに色々とアドバイスや忠告をしたりする、1番の味方。神奈川県横浜市出身。

西原樹の画像

大沢留美(41)
=おおさわ るみ – 演(板谷由夏
ファーストクラスの編集長。キャッチコピーは「業界の絶対的女王」。日本のファッション界の頂点に君臨する、まさにカリスマ的な存在。離婚歴があるが、現在は10歳年下の夫と再婚している。子供はいない。厳格な性格で吉成ちなみにもスパルタ教育だが、現実家で、他の女性編集部員らのようなドロドロした部分はあまりない。東京都杉並区出身。

大沢留美の画像

八巻小夏(41)
=やまき こなつ – 演(三浦理恵子
ファーストクラスの副編集長。キャッチコピーは「隠れ肉食系性悪女子」。大沢留美の同期で、編集長の座を狙っている。明るく振舞い、表向きはドロドロした部分をあまり見せないが、たまにその隠された牙を見せる。夫・子供・仕事、女性として全てを手に入れ幸せの絶頂。東京都八王子市出身。

八巻小夏の画像

川島レミ絵(24)
=かわしま れみえ – 演(菜々緒
ファーストクラスの正社員エディター。キャッチコピーは「腰掛系の腹黒コネ入社」。親のコネで詢香社に入社した。木村白雪とは仲が悪く、たびたびぶつかる。ファーストクラスのメンバーの中でも、”心の声”がトップクラスで腹黒い。帰国子女(2歳で帰国したため英語は喋れない)。

川島レミ絵の画像

木村白雪(31)
=きむら しらゆき – 演(田畑智子
ファーストクラスの契約社員エディター。キャッチコピーは「叩き上げハングリーモンスター」。過去に壮絶なイジメに遭った過去から強いハングリー精神を持ち、この業界でのし上がってやるという上昇志向が人一倍強い。川島レミ絵とは仲が悪く、また自分の立場を脅かす存在である吉成ちなみを嫌い、壮絶な嫌がらせをする。しかしその嫌がらせが裏目に出ることも。京都府出身。

木村白雪の画像

MIINA(25)
=みーな – 演(佐々木希
ファーストクラスのNo.1モデル。キャッチコピーは「危険なワガママピュア女」。小学生のころは学校イチのデブで、その経験から太ることに対して強い恐怖感を持つ。No.2モデルのERENAとは犬猿の仲で、同じ場所に2人を揃えてはならないという暗黙のルールがあるほど。群馬県高崎市出身。

MIINAの画像

ERENA(23)
=えれな – 演(石田ニコル
ファーストクラスのNo.2モデル。キャッチコピーは「したたか系セレブ帰国子女」。父親は世界的に有名な宝石店のオーナーをしていて、超お金持ち。大学まではビバリーヒルズで育ったため、英語が堪能。アメリカ・ロサンゼルス出身。

ERENAの画像

松田静香(35)
=まつだ しずか – 演(遊井亮子
人気フォトグラファー。キャッチコピーは「カリスマ気取りのサバサバ詐欺」。西原樹の上司で、数々の雑誌の表紙に使われる写真の撮影を任されるほどの人気ぶり。一見ドライだが、人間味のある部分を時折見せる。西原樹をペットのように扱い、顧客の接待をしている。神奈川県伊勢原市出身。

松田静香の画像

磯貝拓海(37)
=いそがい たくみ – 演(平山浩行
スタイリスト兼ファッションディレクター。キャッチコピーは「業界一のモテ男」。中立的な立場だが、西原樹の仕事上の悩みを聴いたり、吉成ちなみのことを陰ながら応援したりと、人柄のいい性格。東京都富良野市出身。

磯貝拓海の画像

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ファースト・クラス第1話のあらすじ

トーカイで働く吉成ちなみの画像「トーカイ」という、ボタン・生地・ファスナー・スパンコールなどを販売する下町の衣料材料店に勤めていた吉成ちなみ(沢尻エリカ)。

しかし地上げをきっかけに、トーカイが閉店してしまうことに。吉成ちなみは色々な転職先を探していたが、なかなか就職先が見つからず、どうするかを心配していた。

そんな中、同じトーカイに勤める同僚店員で友人の中山美佐枝(りりィ)が倒れ、病院に運ばれることに。普段から仲良くしていることもあり、吉成ちなみは中山美佐枝が病院に運ばれてからも付きっきりになって世話をしていた。そこに、中山美佐枝の娘である大沢留美(板谷由夏)が訪れる。

大沢留美から「お世話になりました。娘の留美です」と名刺を渡された吉成ちなみは、「ファースト・クラス編集長」と書かれた名刺を見て驚いた。ファースト・クラス(FIRST CLASS)は、吉成ちなみが毎月買って読んでいる憧れの雑誌。中山美佐枝の娘である大沢留美は、この雑誌の編集長だったのだ。

早速、「ファーストクラスの編集長?!す…凄い!私、毎月読んでます!」と話した。中山美佐枝はこの会話から、吉成ちなみがファーストクラスに憧れていたことを知り、娘の大沢留美に対し「留美のところで、ちなみちゃんお願いできないかしら?服飾の専門学校も出てるし、留美のところなら安心だわ」と吉成ちなみが働けないかと相談。

それを聞いた大沢留美は、吉成ちなみに対し「母をたらしこんだの?」と噛みつくが、最終的には了承。これをきっかけに、吉成ちなみはインターンの見習いとして、株式会社詢香社(読み:じゅんこうしゃ)のファーストクラス編集部で働くことになった。

2週間後(インターン初日)

ファーストクラス編集部に出社する吉成ちなみの画像憧れのファッション雑誌の編集部で働けることになった吉成ちなみは、最高の表情とテンションでファーストクラスの編集部事務所を訪れる。

キラキラした華やかな世界を想像し、期待と夢を胸に、事務所の扉を開けた。

ここで、ファーストクラス編集部で働く副編集長・八巻小夏(三浦理恵子)、編集部員の正社員エディター・川島レミ絵(菜々緒)、契約社員エディター・木村白雪(田畑智子)などと会う。

表向きでは吉成ちなみのことを「個性的」「かわいい」「モテそう」などと褒めちぎるが、内心では自分たちと比べて格付け。これこそが、マウンティング(人間の格付け)。心の中では(潰させてもらうわ)(本当にご愁傷様です)(何日持つかしら)などと女のドロドロした本音の声が。

吉成ちなみは素朴な性格からそういった裏事情について感付いておらず、夢の世界の入り口に立てたんだと期待に満ち溢れている状態だが、実はそこは女たちがお互いを落としあう弱肉強食の世界だった…。

吉成ちなみは、自分を除くと1番下っ端である木村白雪に付き、OJTで仕事を教えてもらう。木村白雪は早速、吉成ちなみに読者モデルのリストを渡し、電話とメールで60人の読モを集めるよう指示。吉成ちなみは指示通り、リストの読モに対して電話をしたりメールをしたりで一生懸命集める。

食堂で夜ご飯を食べながらも、読モ集め。そうしている中、撮影の現場にいたフォトグラファー・松田静香(遊井亮子)のカメラアシスタント・西原樹(中丸雄一)も同じ食堂に訪れる。2人はその場で、一緒に食事をすることに。

その中で、吉成ちなみから「夢の世界なんです」と言われた西原樹は、「ちょっと前の俺も、そうだったな」と意味深な切り返し。また編集長の母親の紹介で入社できたことを知った西原樹は、吉成ちなみに対して「その話は、嫉妬されちゃうかもしれないから、周りにはしない方が良いかも」とアドバイスした。

撮影当日

木村白雪に怒られる吉成ちなみの画像木村白雪から読モ60人を集めるように言われていた吉成ちなみだったが、実際撮影現場には34人しか集まらなかった。

それに対し木村白雪は、「今すぐ集めて。34人の撮影を進めているあいだに26人」と指示。吉成ちなみはすぐに撮影現場を飛び出し、街中を歩く人々に読モになってくれないかと声をかけまくった。

この無茶な注文にも吉成ちなみは、見事26人連れてくることに成功。

しかし木村白雪は、読モのリストに細工をしたのかしていないかは不明だが、吉成ちなみが60人中34人しか集められないことを想定しており、先週のスナップ26人分の写真をキープしていた。これにより、木村白雪は吉成ちなみが頑張って連れてきた読モ26人に対し、「ウチのカラーにあったファッションでないとダメでしょ」という理由で、次々と帰るよう断りを入れるのだった。

無理やり連れてこられた読モたちは、一斉に吉成ちなみを責めまくる。吉成ちなみに26人集めろと言ったのも、全て木村白雪の嫌がらせであった。吉成ちなみは、自分が踏み入れた世界の現実を思い知ることになった…。

建物の屋上で1人号泣する吉成ちなみ。その後、今にも泣きそうな顔で編集部事務所に帰る。そこでは、編集長・大沢留美が1人で仕事をしていた。もうこの仕事を辞めたいと伝えるかのようなトーンで「私…」と喋りかけた吉成ちなみに対し、大沢留美は「失敗なんてね、初めは誰でもあるものよ。慣れないことだらけなんだから」と優しい一言。吉成ちなみはこれを聞き、安堵の表情とも取れる表情。

かと思いきや大沢留美は、「…なんて言われることを期待してるの?うっとうしいのよ、そんな顔で立たれたら。あのね。よーく覚えておきなさい。あなたの味方は、自分だけ」と忠告。

そして「みんなで一緒の雑誌を作ってる仲間なんじゃないですか?」と刃向かう吉成ちなみに対し、大沢留美は「あのねぇ。ここには仲間はいないわよ。育ててもらおうなんて思ったら大間違い。ここはね、自分で勝手に育つ人間しか生き残れないの。勝った人間だけがクリエイティブな仕事に携われるし、勝った人間だけが夢を持つ権利を得られる。勝てなかった人間は去るだけ。辞めたくなったらいつでもどうぞ」と突き放す。

号泣する吉成ちなみ。
ひたすら泣いた吉成ちなみだが、この弱肉強食の世界で頑張っていくことを決意するのだった…。

決意を固めた吉成ちなみの画像

第1話終了時点でのマウンティングランキング

1.大沢留美(編集長)
2.八巻小夏(副編集長)
3.MIINA(No.1モデル)
4.松田静香(フォトグラファー)
5.川島レミ絵(正社員エディター)
6.ERENA(No.2モデル)
7.木村白雪(契約社員エディター)
8.吉成ちなみ(アルバイトエディター)

ファースト・クラス第2話のあらすじ

吉成ちなみを慰める木村白雪の画像吉成ちなみに対して嫌がらせをしたりキツくあたっていた木村白雪だったが、MIINAから「あのかわいこちゃん(吉成ちなみ)のことイジメたんだってねぇ。やりすぎたんじゃない?」と言われたことなどもあり、作戦を変更。

(うまくやらんとあかんわ。私が意地悪であんたが被害者やなんて思われたらたまらんし)と心の中でつぶやき、吉成ちなみに対して優しく接したり、仕事のことについて詳しく教えたりといった接し方を始めた。

NO.2モデルであるERENAは、イケメンF1レーサーとお台場デートしている姿を週刊誌に激写され、熱愛スクープとして時の人になっていた。週刊誌を見てそれを知ったMIINA。週刊誌ではERENAについて「人気ファッション誌『FIRST CLASS』トップモデル」という書かれ方をしており、それに対しMIINAは(はぁ?『FIRST CLASS』のトップモデル?トップじゃねぇだろ!NO.1は私だっつってんだろ!)と心の中で叫ぶ。

そんな中、ファーストクラスを出版している株式会社詢香社では、編集長会議が開かれていた。詢香社の中でも、1番苦戦しているのはファーストクラスであるということで、売上部数は前年度比8%減。編集長の大沢留美は「確かに部数は伸び悩んでいますが、Webのページビュー、それからアプリのダウンロード数は格段に伸びています。時間はかかりますが、連動させて売上につなげていくつもりです」と釈明。

それに対して社長は、「そんなことより、抜本的な改革が必要なんじゃないか?例えばセンターモデルをMIINAからERENAにチェンジするとか。ERENAもかなり認知度が上がったみたいだし、リニューアルにはいいんじゃないの?」と話す。大沢留美はこれに反対するが、社長はさらに「あぁそう。でもね、大沢編集長。このままだと廃刊も辞さないことは、肝に銘じておいてください」とクギを刺す。

企画書の作成

壁への張り紙から、吉成ちなみは近日中に企画会議が開かれることを知る。これを、偶然話かかけられた川島レミ絵に「来週、企画会議があるんですね」と話す。これに対し川島レミ絵は「何か思いつきました?」と問う。「今の時期なら、『情熱サマーガール。ミニ丈トップスをチェック』とか」と吉成ちなみ。

川島レミ絵は吉成ちなみにセンスがありそうだと判断し、企画を提出してみることを提案。私が代わりにプレゼンしておくからと話し、吉成ちなみに企画書を作成することを指示した。吉成ちなみはこの提案を真っ直ぐに受け止め、チャンスだとばかりに喜んだ。それから連日、吉成ちなみは夜遅くまでの作業も繰り返し、企画書をコツコツと仕上げていく。

MIINAと木村白雪コンビ、ERENAと川島レミ絵コンビの攻防

ERENAは川島レミ絵に対し、イケメンF1レーサーとの熱愛が週刊誌にスクープされた件に関して「あたし、知名度上がったかな?」と聞く。

レミ絵「上がった上がった」
ERENA「そのうちトップモデルになれると思う?」
レミ絵「もちろん。ウチも最近伸び悩んでてさ。こないだの編集長会議でも吊し上げられたって噂。抜本的な改革が必要なんじゃないかって」
ERENA「確かに。あの田舎者の元ヤマンバおばさんがトップ張ってるようじゃねぇ」
レミ絵「実力から言ってもERENAでしょ。私たちがMIINA・白雪チームに負けるわけないじゃない」
ERENA「だよね。彼のこと、紹介してくれてありがとう」
レミ絵(いいえ、そのうち必ず返してもらいますから)
ERENA「レミ絵さんのパパも人脈あるんだね」
レミ絵「ERENAのパパだって凄いでしょう?これからもタッグ組んでこう」
ERENA「うん」

同じころ、MIINAは木村白雪に対し「私、ERENAの売名なんかに負けないよね?」と聞く。

白雪 「当たり前じゃない。MIINAは不動のトップなんだから。心配するようなことなんて何もないって」
MIINA「だよね」
白雪 「うん。(よう覚えておいて。あんたが弱ってる時に支えたのは私、白雪やで)ERENA・レミ絵チームには、絶対負けないって」
MIINA「そうだよね」

消えた企画書

声を失う吉成ちなみの画像企画会議当日の朝、会社に出社しパソコンの電源をつけた吉成ちなみは、声を失った。毎晩夜遅くまで作業を続け、コツコツと仕上げてきた企画書ファイルが消えていたのである。

吉成ちなみは川島レミ絵に相談するも、企画会議までは残り40分。「しょうがないわね」と言う川島レミ絵に対し、「私、諦めません」と言って走り出す吉成ちなみ。元ファイルは消されてしまったが、前日にテスト印刷した後に捨てた紙媒体の企画書がゴミ箱にあるはず。しかしゴミ箱の中のゴミは既に今朝回収されており、社内のゴミが1ヵ所に集まるゴミ置き部屋へと走る。その途中、階段で西原樹とすれ違う。「どうしたの?!」と話しかけられるも、無視して全速力で階段を降りる吉成ちなみ。そのただ事じゃない雰囲気を心配した西原樹は、後をついていく。

ゴミ置き場に大量に集められたゴミ袋の中身を出し始める吉成ちなみ。その直後、西原樹も部屋に入ってくる。事情を聞いた西原樹も、一緒にゴミの中から企画書を探し始める。しかし、どれだけ探しても企画書が見つからないことから、諦めかける吉成ちなみ。それに対し西原樹から「最後までやれよ。頑張れよ!諦めんなよ!ここは俺が片づけておくから」と熱く説得され、残りわずかの時間しかないながらも、事務所に戻りイチから企画書を作り始める。

西原樹は部屋中に散らかっているゴミを袋の中に戻し始めるが、しばらくして、雑誌のゴミの山が視界に入る。もしかして…?

事務所では、吉成ちなみが泣きそうになりながら企画書の作成にかかる。しかし残り10分程度。間に合うわけがない。諦めかけたその時、西原樹がダッシュで事務所に入ってきた。企画書が見つかったのだ。

企画会議のために資料を持って会議室に向かう川島レミ絵を呼び止めた吉成ちなみは、企画書を渡す。それに対し、やや戸惑い気味のレミ絵は、「どうしよっかな…」と言いつつ、最終的には「これ、昨夜のです」と写真を出して吉成ちなみに渡す。そこには、吉成ちなみのパソコンを操作する木村白雪が。事務所内に設置された防犯カメラの映像に、吉成ちなみの企画書を消去する木村白雪の姿が映っていたのである。「これをどうするかは、ちなみさん次第です」と言い残し、川島レミ絵は会議室に向かった。

西原樹と松田静香の関係

企画書を探し出し、絶望的状態だった吉成ちなみを助けた西原樹。いつもの行きつけの食堂で、2人は一緒に食事をしていた。そんな時、携帯電話にメールが入る。西原樹は以前からたびたびこのようにメールが届き、どこかに呼び出されていた。そして西原樹は嫌々ながらも、その呼び出しに応じていた。今日もいつものように、呼び出しに応じる。

場面は変わり、とある建物のVIP ROOM。金持ちと思われる中年女性が複数人、高そうな酒を飲み、高そうな食事をしている。そこには、フォトグラファー・松田静香もいた。しかし様子がおかしい…。松田静香の手からはロープがつながっており、そのロープの先にある首輪が人間の首につながれている。犬のようにロープにつながれていたのは、西原樹だった。

静香「ほら。大切なお客様に、おかわり差し上げて」
樹 「はい。失礼します」
女性「ありがと♡」
樹 「失礼します」
女性「ありがと♡お肌ツヤツヤね~♡」

雑誌関係の会社なのか詳細は不明だが、この金持ちの中年女性たちは、この業界で力を握っている会社の人物であった。女性たちは松田静香の取引先で、松田静香はアシスタントである西原樹をまるでペットのように扱い、女性たちの接待をする。西原樹がいつも呼び出されていたのは、こういったマニアックな接待だったのだ。

企画・担当者発表日

レミ絵を問い詰める吉成ちなみの画像事務所に出社してきた吉成ちなみは、自分のデスクの上に置かれた1枚の紙を手に取る。「次号の決定企画」と書かれており、前回の企画会議の結果、採用された企画および担当者が書かれた紙だった。

紙を見てみると、そこには吉成ちなみが企画した『情熱サマーガール。ミニ丈トップスをチェック』が。喜ぶ吉成ちなみだったが、担当者名のところに川島レミ絵の名前が書かれていた。これについて、すぐ事情を聞きに行く。

ちなみ「あの」
レミ絵「ん?」
ちなみ「私の企画が、レミ絵さんの企画になってるんです」
レミ絵「ああ。企画を出した人と実際の担当者が違うのってよくあることだから」
ちなみ「私が考えた企画だってことは言ってくれたんですか?」
レミ絵「そんなことどうだっていいでしょ」
ちなみ「え?」

「スタジオ行ってきまーす」と立ち上がる川島レミ絵。

ちなみ「ちょっと待ってください」
レミ絵「しつこいなぁ」
ちなみ「レミ絵さん。もしかして、最初から自分の企画として…?」

やりとりを見ていた編集長の大沢留美が口を出す。

留美 「だったらどうだっていうの?特に斬新な企画ではなかったし、今までも似たようなものはあったわ。今回たまたまあなたが出したっていうだけで、放っておいてもいずれか誰かが出したでしょ」
ちなみ「だからって、自分のものにしていいって理由はないと思います」
留美 「あなたに、納得してもらう必要はないの」
ちなみ「こんな風に、人の足を引っ張ることを当たり前みたいに。こんなので本当にいい雑誌が作れるんですか」
留美 「いい雑誌…。あなたに、編集の何がわかるの。たかが身内の戦いに勝ち残れない人間が、この業界で勝ち残れる雑誌が作れると思ってんの?」
ちなみ「勝ち残るためなら何をしてもいいんですか?」
留美 「何度も言わせないで」

バッグから写真を取り出し、机にたたきつける吉成ちなみ。
ちなみ「人が作った企画書、消してもいいんですか?」
そう。川島レミ絵から渡された、木村白雪の姿が映された写真だった。

(ザワザワ…ザワザワ…)

木村白雪を問い詰める大沢留美。

留美 「どういうこと?」
白雪 「私は…」
小夏 「これはちょっとやり過ぎよ」
レミ絵「これは酷いですねぇ」
白雪 (レミ絵や…レミ絵にはめられたんや…)
レミ絵(ひどい。私は、はめてなんかないですよ?こういうの自業自得っていうんですよ?知らなかったです?)

留美 「次の号の、ミランダのインタビュー、担当、副編集長と吉成さんにお願いするわ。あなた(ちなみ)は小夏について。それから、白雪の企画もあなたが担当しなさい」
白雪 「ちょっと待ってください。私はどうなるんですか?」
留美 「あなたは、レミ絵と、この子(ちなみ)のサポートに回ってちょうだい」
小夏 「しょうがないわね」

留美 「それからもう1つ、次の号で、センターモデルを決める、読者投票します」
レミ絵「あの、それって」
留美 「えぇ、総選挙ね」
レミ絵「そんな…アイドルグループじゃあるまいし」
小夏 「いいアイデアじゃない。話題性抜群よ」

第2話終了時点でのマウンティングランキング

1.大沢留美(編集長)
2.八巻小夏(副編集長)
3.ERENA(No.2モデル)3UP↑
4.MIINA(No.1モデル)1DOWN↓
5.松田静香(フォトグラファー)1DOWN↓
5.川島レミ絵(正社員エディター)
7.吉成ちなみ(アルバイトエディター)1UP↑
8.木村白雪(契約社員エディター)1DOWN↓

ファースト・クラス第3話のあらすじ

笑顔の吉成ちなみの画像エディターとしての業務を潤滑にこなし、八巻小夏にも褒められ充実している吉成ちなみ。その一方で、新人である吉成ちなみに”抜かれる”形となってしまい、また自分の企画まで奪われてしまった木村白雪は、この現状に納得していない模様。次号の目玉企画『ミランダインタビュー』では、八巻小夏と吉成ちなみが2人で担当し、木村白雪がそのアシスタントをする。

ミランダのスタイリスト候補の写真をスタジオに持っていくよう頼まれた吉成ちなみは、木村白雪に対しミランダのプロフィールを確認しておくようお願いする。それに対し「はい、分かりました。ちなみさん、お忙しそうですもんね」と皮肉めいた言葉を混ぜて了承。続いて自ら「ケータリングは?私が準備しておきましょうか?」と言い、ケータリング(食事を配膳・提供するサービス会社)に関しても木村白雪が準備しておくこととなった。

ファーストクラス事務所に訪れるMIINA。編集長の大沢留美を呼び止め、「ねぇこれどういうこと?なんなの?センターモデルの読者投票って」と詰め寄る。2人は別室に移動し、話をする。

留美 「あなたが、ファーストクラスを引っ張ってきてくれたのは百も承知よ」
MIINA「だったら何で?どうしてこんな人をバカにするような企画を通すの?!」
留美 「気持ちだけじゃね、どうしようもないところまで来てるのよ。分かってほしい。抜本的な改革を上に見せる必要があるの」
MIINA「上にって…私は、留美さんに裏切られたとしか思えない」
留美 「それだけじゃないわ。このまま売上が伸びなければ、廃刊だってあり得る。あなたを傷付けてしまってごめんなさい。今度ゆっくりご飯でも行きましょう」

その場を後にする大沢留美。
しかし外では、ERENAが2人の話を盗み聞きしていた。

MIINA 「盗み聞き?信じらんない」
ERENA「人聞きの悪いこと言わないでください。そんなこと言って、MIINAさんらしくないな~。どう転んでもMIINAさんがNo.1です。MIINAさんを超えるモデルなんていないです」
MIINA 「…」
ERENA(…私以外。ね、オバサン)

MIINAは、その場を無言で去った。

その後MIINAは偶然、吉成ちなみと遭遇。話をすることになり、吉成ちなみの純粋さを気に入る。「ちなちゃん」と呼ぶようになるが、吉成ちなみの人柄があまりに良いことから、「気を付けてね。そんなんじゃ生きていけないよ、この世界じゃ」と忠告。携帯電話の連絡先も交換して、ご飯の約束をして2人は別れる。一方で、MIINAが事務所を訪れた際に木村白雪が”気付かないフリ”をしたことに腹を立てたMIINAは、木村白雪に対し「さっきアタシに、気が付かないフリをしたでしょ。ちゃんと見てたから」と言い、険悪な関係となる。

翌朝・ミランダの撮影当日

ミランダへのインタビュー当日を迎え、ミランダがスタジオ入りする。食事の準備をしている木村白雪のもとへ吉成ちなみが訪れ、「ミランダさんのサンドウィッチいただいてもいいですか?」と聞き、サンドウィッチを取ろうとする。

白雪 「あ、ダメ。それはダメ。ミランダは卵アレルギーだから」
ちなみ「え?」
白雪 「アレルギー表、目通してないの?」
ちなみ「アレルギー表?」
白雪 「これ、ミランダの資料のコピー。置いてあったでしょ?」
ちなみ「え…」
白雪 「アレルギー表は、プロフィールやサイズ表と同じくらい大事なものなの。覚えておいた方がいいですよ」
ちなみ「はい。すいませんでした。助かります」
白雪 「どういたしまして」

そういってサンドウィッチを皿に取る吉成ちなみ。それを見て怪しく微笑む木村白雪…。

吉成ちなみは、卵が入っていないサンドウィッチをミランダのもとへ持っていく。そして部屋を後にして廊下を歩いていると、ミランダの「ノー!」という叫び声が。急いで駆け付けると、ミランダが全身の肌を真っ赤にし、アレルギー反応を出している。パニックになり部屋を出るミランダ。これに対し、ミランダ側のマネージャーのような女性が激怒する。

女性 「この後もスケジュールぎっしりなんですよ!?明日には帰国しなきゃいけないのに!どうしてくれるんですか?!」
小夏 「申し訳ありません。すぐに弊社の、い…」
女性 「アレルギー表はちゃんと出しましたよね?」
小夏 「はい。ちゃんと確認した?」
ちなみ「卵は入ってなかったはずです」
小夏 「じゃぁどうしてこんなことになるの?」
ちなみ「本当に、申し訳ありません」
小夏 「申し訳ありません」

こうして、ミランダインタビューは台無しになった。

吉成ちなみは、その後すぐにケータリングの業者に電話して確認したところ、ポテトサラダに卵が入っていたことが判明。ケータリングの用意は、木村白雪がしたものだった。木村白雪は吉成ちなみに対し、明らかに卵が入っているのが分かる卵のサンドウィッチに関してはあえて注意を促し、見た目だけでは分からないポテトサラダに関しては何も忠告せずミランダに出させたのである。

代替企画の提案

留美と小夏の画像次号の目玉企画だったミランダインタビューがなくなり、ファーストクラスはどのように空いた枠を埋めるか考えていた。八巻小夏が、川島レミ絵のERENA企画を拡大することを提案するが、それで売れるとは思えないと判断した大沢留美は、新企画を募集することを決定。しかし残り時間はわずかしかない。エディターたちに対して3時間以内(17時まで)に新企画を提出するよう指示をする。

スタジオを訪れる吉成ちなみ。フォトグラファーの松田静香らに対し、撮影を飛ばしてしまったことにを謝罪。そこで松田静香に激励される。

静香 「あなたは17時までに何を出すの?」
ちなみ「あたしには、そんな資格…」
静香 「そのメンタルじゃこの仕事は無理だね。あなたのためなら何でもやりますみたいなモデルもいないだろうし、自分を素材にするなりなんなり、頭使って考えないと」
ちなみ「自分を?でも…」
静香 「ぼけっとしてないで、自分の強みは何なのか、知恵を絞って考えたら?」

一度スタジオを出て会社に戻った吉成ちなみ。そこで木村白雪と遭遇し、話をする。その結果、木村白雪がわざとミランダに卵を食べさせるよう仕向けたことを知った。自分への嫌がらせならまだしも、ファーストクラス内の複雑な人間関係と何の関係もないモデル、しかもアレルギーという命に関わるかもしれないことをした木村白雪に対し、怒りの感情を隠し切れない吉成ちなみ。しかし正反対の性格・考え方を持った2人はお互い理解できることなどなく、その場を後にする。

その後、吉成ちなみは再びスタジオに戻る。そして、松田静香に対し「私を撮ってくれませんか?」と提案。自分の強みは、読者に1番近い感覚を持っているっていうことだけ。それを活かした企画を出そうと思っている、そう伝えた。

これを了承した松田静香は、吉成ちなみの撮影を開始。着替えてメイクをした姿は見違えるほどの美女で、松田静香・西原樹も言葉を失うほどだった。最初は固まったり照れたりで撮影にならなかったが、西原樹から食堂で撮った写真を見せられるとともに「いつも通りのちなみちゃんでいいんだよ」と助言を受け、自分らしさを取り戻す。自然体の笑顔・自然体の吉成ちなみで、撮影を再開。表情なども格段に良くなった。

吉成ちなみは事務所に戻り、撮影してもらった写真をもとに急いで企画書を作成する。しかし時間はもうない。大沢留美は、ERENA企画の拡大でいくことを決定した。

そして期限を過ぎた17時10分、吉成ちなみの企画書が完成。大沢留美のところに企画書を持っていき、今日のことを謝罪した上で「企画書を見てください。お願いします」と直談判。これを見た大沢留美は「全然ダメ。自分でレイアウトしたんだろうけど、素人以下の出来ね」とダメ出しした上で、修正箇所を指摘。ERENA企画をやめ、この企画を採用することに決めた。

ファーストクラス発売日

ちなみとレミ絵と白雪の画像吉成ちなみの企画が大当たりし、売り切れ店が続出。何年振りとも言えるほどの売れ行きだった。川島レミ絵と木村白雪はこれを受け、吉成ちなみをベタ褒めし「むしろモデルになっちゃった方がいいんじゃない?」とエディターではなくモデルになるよう勧める。

そんな中、詢香社では新しい女性誌「Michelle(ミシェル)」を創刊する計画が進んでいた。ターゲットは20代後半~30代前半と、ファーストクラスのターゲット層と被るもの。社長は、これについて八巻小夏に相談。普段から媚びを売っていると思われる八巻小夏がMichelleの編集長に選ばれそうな雰囲気を醸し出す。

夜、吉成ちなみはMIINAと食事をしていた。吉成ちなみの企画が採用されたおかげでERENAの拡大がなくなり、それに感謝するMIINA。そして「私、1位になれるかな?」という問いに対して自信満々で「うん」と答える吉成ちなみ。仕事もできそうで性格もいいことから、MIINAはますます吉成ちなみを気に入る。

その後、手洗いのために席をはずしたMIINAだったが、なかなか戻ってこないことを心配した吉成ちなみがトイレを訪れる。ゆっくりとドアを開けると、洗面台にMIINAが立っていた。しかし何だか様子がおかしい。容器から大量の錠剤を出し、口に含むMIINA。この錠剤は、SOLというダイエットピルだった。

第3話終了時点でのマウンティングランキング

1.大沢留美(編集長)
2.八巻小夏(副編集長)
3.MIINA(No.1モデル)1UP↑
4.ERENA(No.2モデル)1DOWN↓
5.松田静香(フォトグラファー)
6.吉成ちなみ(アルバイトエディター)1UP↑
7.川島レミ絵(正社員エディター)2DOWN↓
8.木村白雪(契約社員エディター)

ファースト・クラス第4話のあらすじ

SOLの画像MIINAが飲んでいたSOL(ソル)という薬が気にかかっていた吉成ちなみは、インターネットでSOLについて検索し、調べていた。SOLはダイエット薬で、薬事法により日本国内では販売禁止となっているが、健康食品として個人輸入で手に入れることもできる。ただし過剰な摂取により肝機能が低下するなどといった副作用も。

読者投票では、この時点でMIINAが1位・ERENAが2位だったが、その差は僅差だった。一方で「その他」も急激な勢いで投票数が増えており、その内容は吉成ちなみへの投票であった。このことに目を付けた八巻小夏は、吉成ちなみを”使える”と判断。広告部とのタイアップ記事の打ち合わせに同席させ、「私が育てていこうと思う」と全面的に吉成ちなみをバックアップすることに。

総選挙に対する不安を抱えるMIINAだが、吉成ちなみが慰めるととても安心するという。順調に仲を深めていく2人だが、吉成ちなみがSOLについて触れたことで少し微妙な空気に。

ちなみ「あの、この前の薬のことなんですけど…」
MIINA「薬?」
ちなみ「レストランのトイレで」
MIINA「あぁ、ダイエットピルのことかぁ。薬とか言うから、何のことかと思っちゃった」
ちなみ「いつも、あんな風に飲むんですか?飲み過ぎは体に悪いって、ネットに書いてあったんです。副作用もあるみたいだし」
MIINA「お説教?!わたしそういうの大っ嫌いなんだけど」
ちなみ「ごめんなさい。余計なことだってわかってるんですけど。でも、やっぱり心配なんです。MIINAさんのこと。薬に頼る必要なんてないんじゃないかな。MIINAさんは、今のままで十分素敵です」
MIINA「みんなにそうやって思ってもらうためには、痩せ続けないとね」
ちなみ「でも」
MIINA「もういいって。お疲れ様」

そういって去るMIINA。
だが、この部屋には木村白雪が隠れて盗み聞きしており、一連の内容が全て木村白雪にバレてしまうのだった。

センターモデル投票結果発表

センターモデルの読者投票の結果発表の日。大沢留美がパソコンの集計結果を開き、それを印刷したものを八巻小夏がファーストクラスの編集部員らに配る。途中経過では1位であったMIINAだが、僅差でERENAに負けてしまった。丁度そのタイミングで、MIINAが「おはようございます」と事務所を訪れる。編集部員らは一斉に心の中で罵声をあびせる。

(やばい 笑いそう)(うわ~タイミング悪!!)(ざまーみろワガママ女)(目合わさないようにしよ)(あーあ、カワイソー)(ドンマイ)(MIINA ジ・エンド)(MIINAの天下もここまでか)(ここから転落人生かな)

別室に移り、大沢留美から読者投票の結果を聞くMIINA。センターモデルをERENAにチェンジしなければならないことを説明されるが、MIINAは納得がいかない。必死に大沢留美に文句を言うが、大沢留美もどうしようもない。ただ、謝るのみ。

そんな中、読者投票の結果の3位が、吉成ちなみであることが判明。そして、吉成ちなみの企画が連載することも同時に決まる。何もかもが調子よく進む吉成ちなみ。MIINAに恨みを持っている木村白雪は、MIINAが編集長と話している部屋から出てくるタイミングを狙って「ほらみなさん。ちなみさんに拍手拍手」と言って拍手し、さらに「それじゃちなみさん、総選挙第3位と連載決定の決意を一言、どうぞ(首位陥落のMIINAさんに向けて)」と言う。後ろでは、吉成ちなみは気付いていないが、MIINAが唖然として見ている。

レミ絵(ミサイル発射まで10秒前)
ちなみ「うれしいです。このチャンスを活かせるように、精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
白雪 「拍手拍手!」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

レミ絵(5、4、3、2、1)
白雪 「あ…」
レミ絵(ゼロ。発射!)

吉成ちなみが後ろを振り向き、唖然とした表情のMIINAと目が合う。

レミ絵(ボカーン!)
MIINA(コイツへの票が私に流れれば勝ててたのに)

走って事務所を出るMIINA。吉成ちなみがMIINAを追いかける。しばらく探していると、川沿いのベンチにMIINAが座っていた。

ちなみ「話がしたいんです」
MIINA「話?心の中で私のことバカにしてたくせに」
ちなみ「そんなことありません」
MIINA「連載って何?あなたからその話聞いてない」
ちなみ「それは」
MIINA「あなたに流れた票が、私をおとしめた」
ちなみ「待ってください。お願いします、話を聞いてください」
MIINA「あなたなんて信用できない」
ちなみ「MIINAさん!」
MIINA「触らないで!」

急に息が荒くなるMIINA。そして、その場に倒れてしまった。吉成ちなみが救急車を呼び、MIINAは病院に運ばれる。電話でこのことを報告しようと吉成ちなみは携帯電話を取り出すが、かろうじて意識のあるMIINAが吉成ちなみの手を取り、「言わないで。誰にも」とお願いする。しかし、離れた場所からスマホのカメラを向け、写真を撮っている人物がいた。それは、MIINAに恨みを持ち、ダイエットピルの服用などの事情を知ったばかりの、木村白雪だった…。

その後、病院に搬送され手当てを受けたMIINA。そこに吉成ちなみも一緒に行っており、目覚めたMIINAと話をする。モデルを辞めたいということを示唆するような発言をするMIINAに対し、励ましの言葉をかける吉成ちなみ。だがMIINAは、「あなたに私の気持ちは分からない。帰って」と突き放す。吉成ちなみは「明日待ってますね」とだけ言い残し、その場を後にした。

翌日(撮影当日)

SOLの画像MIINAがスタジオ入りする予定時刻は午後0時だったが、30分近くも過ぎているのに中々来ないMIINA。そして撮影30分前の午後1時半になってもMIINAは現れず、ついにクライアントの方が先に到着してしまう。撮影3分前になり、現場もざわつき始める。広告部のスタッフが「本当に来るんでしょうね?」と心配するのに対し吉成ちなみは「彼女は来ます。信じています」と言い切る。

西原樹の機転によりさらに30分の時間を稼いだが、クライアントも怒ってしまい、撮影はキャンセルという形になってしまう。そしてクライアントが帰ろうとした矢先、吉成ちなみが全力で謝罪。「今回の件は私の責任です。本当に申し訳…」とその時、「遅れて申し訳ありません」とMIINAが到着した。MIINAも一緒に謝罪し、クライアントの気もおさまり撮影へ。良い写真が取れ、結果的にはクライアントも満足するような形で撮影は終えることが出来た。

その後、川沿いで話をする吉成ちなみとMIINA。吉成ちなみに感謝しているMIINAは、「ありがとう」とお礼を言い、SOLも川に投げ捨てた。なぜダイエットピルを服用していたかということについても、自身が小学生のころは学校で1番のデブだったことを告白。そのことについて劣等感を持ち続けて生きてきたMIINA。だが痩せたことによって世界が変わったというMIINAは、「ダイエットピルを飲んで実際に痩せるかどうかは関係ない。効くと思って飲むこと自体が大切なの。お守りみたいなもの」と話した。この一件でまた、2人は仲を深めた。

撮影した写真などを大沢留美に見てもらった吉成ちなみ。写真などについては認められるも、クライアントを一瞬でも不安にさせたことについて、酷く怒られる。しかしその一方で、「来週きちんと契約する。フリーのエディターとして。同じ失敗は二度としないように」と言われ、インターン卒業・契約社員として働けることが決定する。これは、今までで最短記録だった。川島レミ絵や八巻小夏などにも、(表面上で)褒められた。

ファーストクラス発売日前日

ファーストクラスの発売日を翌日に控えたある日、新聞にMIINAのスキャンダルが載ってしまった。倒れて救急車で運ばれる直前、木村白雪が撮影していたあの写真だった。クライアントからも問い合わせが来ており、最悪の状態。そして吉成ちなみは、大沢留美から契約の白紙を言い渡される。

第4話終了時点でのマウンティングランキング

1.大沢留美(編集長)
2.八巻小夏(副編集長)
3.ERENA(No.2モデル)1UP↑
4.松田静香(フォトグラファー)1UP↑
5.川島レミ絵(正社員エディター)2UP↑
6.木村白雪(契約社員エディター)2UP↑
7.MIINA(No.1モデル)4DOWN↓
8.吉成ちなみ(アルバイトエディター)2DOWN↓

ファースト・クラス第5話のあらすじ

吉成ちなみと木村白雪の画像MIINAがSOLという薬を服用していたことなどを知っていながら黙っていたとして、大沢留美から連載や契約の白紙を言い渡され、マウンテンランキングも一気に最下位まで落ちてしまった吉成ちなみ。さらに引き継ぎが終わった後は、大沢留美から「あなたはもう来なくていい」と強く言われたにも関わらず、根性で次の日、そしてその次の日も出社してくる。その根性を認められたのか、いわゆる”様子見”で、出社してくること自体は黙認される。しかし立場は最悪で、木村白雪からもまさに”奴隷”のように扱われる日々。

白雪 「ちなみさん、ケータリングの手配どうなってる?」
ちなみ「すいません…。今まだスタジオの」
白雪 「どんだけ時間かかってんのぉ?!」
ちなみ「急ぎます」
白雪 「ロケバスの手配は?!」
ちなみ「すぐやります」
白雪 「静香さんと拓海さんのスケジュール抑えた?」
ちなみ「すぐやりますんで」
白雪 「困るんだけど!そういうの先回りしてやってよ」
ちなみ「すみませんでした」

立場が危うかった木村白雪がここぞとばかりに張り切り、吉成ちなみを使い倒し痛いくらいガムシャラに仕事をこなす。仕事の契約更新も近付いていたことから、焦っていたのだった…。

次の日

木村白雪は徹夜で仕事をし、風呂にも入れていない。朝、トイレで歯磨きをしていたところに、出社してきた川島レミ絵が。

レミ絵「あれ、白雪さん。もしかして徹夜ですかぁ?」
白雪 「うん、ちょっとやることが山ほどあって」
レミ絵「偉いですねぇ。私なんて昨日飲み過ぎて頭ガンガン。ダメですよねぇ。少しは白雪さん見習わなくっちゃ(やってる感、頑張ってる感、努力は報われる感、一生懸命が一番感、24時間戦えますか感。もはや大英博物館所蔵の生き方ですよね。間近で観察できて光栄です)」
白雪 「レミ絵ちゃんはいいよね。要領よくて羨ましいよ(頑張らんでも出来る感、汗とかかかない感、24時間横モレなしのセレブ感。それキープすんの必死なんが逆に寒いんやけど)」
他社員「おはようございまーす」
レミ絵「おはようございまーす」
白雪 「おはようございまーす」
レミ絵「ねぇ、何かこの部屋臭くない?異臭?っていうか」
他社員「異臭?いや、特には?」
レミ絵「あ、そう。気のせいか」
白雪 「(クソ…。下剋上、待っとけよ)」

同じころ、吉成ちなみが出社し、廊下で八巻小夏と遭遇。

ちなみ「お疲れ様です」
小夏 「へこんでるんじゃないかと心配してたけど、元気に出勤してて安心したわ。まぁ、今は白雪のアシスタントを全うすることね。何かあったら、相談して。私は、あなたなら頑張れると思ってる」
ちなみ「ありがとうございます」
小夏 「頑張ってね」
ちなみ「はい」
小夏 「(私があなたにかけた言葉、ノートにメモっておいて欲しいくらいだわ。あなたへの投資、必ず回収させてもらうから)」

出社した吉成ちなみは、木村白雪から代々木にある店の撮影許可をとってくるよう指示を受ける。しかしそこは、今までどこの雑誌にも撮影許可が出たことがない、古臭そうなオジサンが経営する店だった…。そして吉成ちなみは、指示を受けた店に行く。すぐに店を訪れ、取材のお願いをするも、あっけなく追い払われる。そこを偶然通りかかった女性が、近くでカフェを運営しているという。そこで撮影できるということになり、木村白雪から指示された場所での撮影は諦めることに。

しかし後日、諦めきれなかった吉成ちなみは、たい焼きを持って再度店を訪れる。

店主 「昨日も言ったけど、うちは撮影には貸さないよ。何言われてもね」
ちなみ「それは聞きました。でも、雑誌に載ることでプラスになることもあると思うんですけど。色んな人に知ってもらうチャンスにもなると思うし」
店主 「アンタらは、撮影と言えば貸してくれて当然ぐらいに思ってるんだろうけど、こっちにとっては店に来てくれるお客さんが1番大切なんだよ。撮影だからなんて言って、せっかく来てくれたお客さんを断ることは出来ない。だから店の中はもちろん、店の前でも撮影はさせない。それがアンタらには分からないんだよなぁ」
ちなみ「分かります。私、少し前まで衣料品の材料打っているお店で働いてたんです。うちに来るお客さんて、当たり前だけど、誰かのために何かを作ってあげようと思って来るんですよね。子供のため、孫のため、お父さんのため、どんな風に作ってあげたら喜んでくれるかなって、みんなそういうことを思いながら買いに来てくれるんです。それを手伝えることが、笑顔で帰っていくお客さんを見ることが、すっごく嬉しくて。だから分かります。お客さんを1番大切にしたいっていう気持ち、私よく分かります」
店主 「そうか…」
ちなみ「どうしても諦められなかったから、また伺っちゃいましたけど。すぐ近くのショップの方が、貸してくれることになったので、そちらで撮影させていただきます。お邪魔しました。今度は、お客さんとして来ます。それならいいですよね?」
店主 「あぁ」
ちなみ「失礼しました」

撮影当日

午前11時、予定時刻よりも2時間早く撮影現場に車が到着。しかし車から降りてきたのは、川島レミ絵だった。

レミ絵「お世話になります、ファーストクラスです」
女性 「急に早まるなんて」
レミ絵「すいません、うちの吉成が急に来れなくなりまして」
女性 「まぁいいけどね。今日は予定があるから早い方が助かるし」
レミ絵「ありがとうございます。こちらもなるべく早く終わらせるようにしますので」

2時間後の午後1時。吉成ちなみたちの車が到着するが、その時には既に撮影も終わり、女性は店を閉めてしまっていた…。女性に電話してもつながらない。激怒する木村白雪、絶体絶命の状態。しかし何度も電話をかけ続けていたところ、女性と電話がつながり、川島レミ絵に横取りされたことが発覚。どうしようもなく困っていたところ、最初に交渉して突き放された頑固なオジサンが通りかかった。

店主 「ウチでやれよ。撮影、ウチでやれ」
ちなみ「いいんですか?」
店主 「1時間だ。1時間だけ目つぶってやる」
ちなみ「でも、お客さん…」
店主 「1時間は客が来ないような気がする。でも1時間後は分からない。だから、1時間超えたら追い出す。分かったな」
ちなみ「ありがとうございます!」

どこの雑誌も撮影できたことのない頑固オジサンの店で、撮影することに成功。その後、編集を済ませるために会社に戻った吉成ちなみ達だったが、そこで今まで無理をしてきた木村白雪が倒れてしまう。入稿ギリギリなのに木村白雪が倒れてしまい、間に合うかどうか…という状況。さらに川島レミ絵が邪魔をしてきて揉めるが、その後川島レミ絵は帰る。吉成ちなみは西原樹に手伝ってもらい、急いで作業を進めていく。

そして翌朝、吉成ちなみと西原樹の活躍により、作業は終わっていた。ソファーで寝る西原樹と吉成ちなみ。目が覚めた木村白雪は、急いで事務所へ。するとデスクの上にはレイアウトが終わった資料が置かれていた。編集者のところには「木村白雪」の名前が。実際にやったのは吉成ちなみたちだったが、木村白雪の名前を書いてくれていたのだった。その後、編集者の名前に「吉成ちなみと連名で」と記載し、大沢留美に提出。そこで、1年間の契約更新も決まった。

寝ている吉成ちなみのところに行く木村白雪。起きた吉成ちなみが口を開く。

ちなみ「あ、白雪さん…。おはようございます。もう平気なんですか?」
白雪 「おかげさまで。アンタ見てると、エディターになりたての頃の自分を思い出す。嫌かもしれへんけど」
ちなみ「そんな嫌だなんて」
白雪 「アンタと私は全然違う。アンタは、私より全然強い。私も、アンタみたいに編集部に入りたての頃は、嫌がらせもされたり、イジメられたりもした。でも弱いから、自分を守りたい。自分を守るために他人をおとしめようとする。気が付いたら、自分も同じようなことしてた。けど、アンタは違う。ありがとう。これからもよろしく。勘違いせんといて、別にアンタと仲良くしようなんて思ってない。これからは、ライバルとして認めてあげるだけ」
ちなみ「はい」

握手を交わす2人。

恋の予感?

西原樹と2人で打ち上げをする吉成ちなみ。そして、店を出た後に一緒に歩く2人。

西原樹「ちなみちゃん、映画とか見る?」
ちなみ「見るよぉ。でもレディースデーでね」
西原樹「あぁ。例えばなんだけど、明日、映画とか行ったりしない?レディースデーじゃないから、俺が奢るよ」
ちなみ「ほんとにぃ?やったぁ。あぁ…でも、明日はMIINAさんの病院に行くんだった」
西原樹「お見舞い?」
ちなみ「それもあるんだけど、白雪さんに頼まれて」
西原樹「え?」
ちなみ「MIINAさんのところに連れてってって。謝りたいことがあるんだって」
西原樹「そっか。それは大事だね」
ちなみ「でも、その後だったら大丈夫だよ」
西原樹「よし、じゃぁ行こ」

再び歩き出す2人。
そして、吉成ちなみの手を握る西原樹。まんざらでもない吉成ちなみ。

そして翌日、木村白雪と一緒にMIINAの病院を訪れた吉成ちなみだったが、そこにはMIINAの姿は無かった…。

第5話終了時点でのマウンティングランキング

1.大沢留美(編集長)
2.八巻小夏(副編集長)
3.ERENA(No.2モデル)
4.松田静香(フォトグラファー)
5.川島レミ絵(正社員エディター)
6.吉成ちなみ(アルバイトエディター)2UP↑
J.MIINA(No.1モデル)
J.木村白雪(契約社員エディター)

ファースト・クラス第6話のあらすじ

吉成ちなみと木村白雪の画像木村白雪と一緒に病院を訪れた吉成ちなみだったが、入院していたはずの室内にMIINAの姿は無かった。嫌な予感がよぎる吉成ちなみ。看護婦に確認したところ、退院したわけでもなく、外出届も提出されていないとのこと。この状況に木村白雪は”自分のせいだ”と思い、MIINAを探すために病院を飛び出してしまった。

数日後

木村白雪は自身が担当する企画があるにも関わらず、仕事を無断欠勤している状態。そのため八巻小夏が川島レミ絵に木村白雪の仕事を振り、また丁度出勤してきた吉成ちなみに対しても仕事を振る。

その後仕事がひと段落した吉成ちなみは、磯貝拓海や松田静香から木村白雪の交友関係について教えてもらい、電話をかけて行方を調べるが手がかり掴めず。そこへ、川島レミ絵がコーヒーを持ってくる。

レミ絵「ちなみさん、朝からお疲れ様です。大変ですね。人探しも」
ちなみ「何ですか?」
レミ絵「いえ、特に何も。コーヒーどうぞ」
レミ絵「あ、すいませぇん。朝から走り回って喉が渇いてる人にホットなんて」
ちなみ「いえ。いただきます」
レミ絵「(あ~あ。せっかくの”顔面偏差値”の高いお顔が苦痛にゆがんで私の心を掻き立てる)」
レミ絵「でも、何でこんなことになっちゃったんだろう。ちょっと前まで2人とも普通に仕事してたのに。何かがちょっと変わると歯車がかみ合わなくなることってあるのかなぁ…。何が変わったんだろ(ウイルス感染的なことですよね、あなたという”ばい菌”の」
レミ絵「あ、でもあまり気にしない方がいいですよ。もしかしたら、2人ともリフレッシュしてるだけかも」
ちなみ「そんなわけ…」
レミ絵「ないない(笑)」

この悪女っぷりには、さすがの吉成ちなみも嫌悪感MAX。精一杯の嫌味を込めて「ないない」と吐き捨てた川島レミ絵は、その場を去った。

吉成ちなみと西原樹

西原樹「まだ連絡つかない?」
ちなみ「2人ともダメ。心当たりある人には連絡してみたんだけど…誰も知らない」
西原樹「そっか。…あ、から揚げでいい?たまには、コロッケ定食とか、いっちゃう?」
ちなみ「私のせいかな…。もう辞めたほうがいいかな」
西原樹「辞めるって?」
ちなみ「白雪さんもMIINAさんも、私が編集部に入る前までは普通にやってた。なのに…私が入ってからこんなことになった。私のせい。全部私のせいみたいな気がして」
西原樹「そんなの、ちなみさんらしくないよ」
ちなみ「樹君には分からないよ」
西原樹「分からないね。私にとっては夢の世界。ちなみちゃん、そう言ってたよね。忘れてた。俺もそう思ってたこと。その気持ちを忘れないで、俺ももう1度頑張りたいと思った。せっかく夢の世界が開けたのに、諦める?そんなの全然分かんない。分かりたくもない。ゴメン。じゃ。」

吉成ちなみを残して店を出る西原樹。いつもいつも励ましてくれ、力になってくれ、自分のことを考えてくれる西原樹。吉成ちなみは今まで西原樹が自分にしてくれたことを思い出していた。そんな中、西原樹は歩きながら帰る道中、誰かに携帯で電話をかける。「あ、俺。うん、元気だよ。あのさぁ、お前のホテル、モデルのMIINAがプライベートで使ってたよな?今って来てる?うん、ちょっと調べてくれないか?」

ブランド小物が集まらない

撮影のためにブランド小物をリースで集める吉成ちなみだが、どこのリース会社も「既に借りられている」とのことで断られてしまう。八巻小夏から「レミ絵の担当企画で穴埋めするか」と言われるも、吉成ちなみは「絶対に集めます」と宣言。

そんな中、ある従業員が川島レミ絵に頼まれたとみられる沢山の荷物を持って事務所にやってきた。物を川島レミ絵に渡した後、その従業員は帰る。この大量の荷物の中身はなんと、吉成ちなみが現在集めているブランド小物だった。吉成ちなみがどれだけリース会社をあたっても借りられなかったのは、川島レミ絵があらゆるリース会社から借りてしまい、吉成ちなみの仕事を妨害していたのが原因だったのだ。

その後、なかなかブランド小物が集まらないことに悩んでいた吉成ちなみは屋上にいた。そこへ、編集長の大沢留美がやってくる。会話を交わす2人、「最近よく分からなくなってきました」と弱音を吐く吉成ちなみに対し、大沢留美は遠回しに励ました。元気を取り戻した吉成ちなみは、再びブランド小物を集める作業を始める。

しかし結局ほとんど集まらず、撮影当日も、数少ない限られたブランド小物により撮影が行われた。

木村白雪とMIINA

西原樹が誰かしらからMIINAの居場所を聞き出し、それを聞いた木村白雪は、MIINAがいるホテルにやってきた。突然の訪問で驚くMIINA。

白雪「MIINA…私、あなたに酷いことした。MIINAが病院に運ばれるのリークしたの、私なの。本当に、本当にごめんなさい」
MIINA「もういいから。私はもう、トップモデルとしては終わった。でも、心のどこかで、ホッとしてる自分もいる。だけど、離れてみて私、思ったの。モデルっていう仕事が、大好きなんだなって。だからトップとかセンターとか、こだわらなくてもいいんじゃないかなって。好きなことをやれてれば、それでいいんじゃないかなって。イチからでも」
白雪「(笑)」
MIINA「おかしい?」
白雪「私も、同じこと思ってた。ある人に出会って、その人見てて、思ったの。誰かより上とか下とか、そんなことに縛られてる自分がバカらしいって。そんなことより、もっと大事なことがあるんじゃないかって。自分の好きなことを一生懸命やれればいいんじゃないかって」
MIINA「ある人…あの子?」
白雪「そう。あの子」

おもむろに携帯電話を取り出す木村白雪。そしてMIINAに手渡して見せる。画面を見て驚くMIINA。

絶体絶命の吉成ちなみ

相変わらずブランド小物が集まっていない吉成ちなみ。机の上に、小物特集に使う写真を並べ、考え事をしていたところに、川島レミ絵がやってきた。

レミ絵「それって、次の号の小物特集ですか?」
ちなみ「はい、そうです」
レミ絵「少ないですねぇ。これじゃ半ページも埋まらないんじゃないですか?でも大丈夫ですよ。そんなに大きな仕事じゃないですし。でも、ギブアップの時は早めに言ってくださいね。こっちの拡大準備もあるので」
ちなみ「ギブアップはしませんから」
レミ絵「はい?」
ちなみ「ギブアップはしません。まだこれから集めます」
レミ絵「そうですか(負け惜しみ?負け犬の遠吠え?虚勢?この人種の気持ち、理解不能)」

そして他の従業員に呼ばれた川島レミ絵は会議室へ。

吉成ちなみは意地でも集めようと各リース会社に電話をしまくる。同じころ、西原樹が磯貝拓海などに電話をかけ、何か行動を起こしているようだった。吉成ちなみはいくら電話をかけても商品が見つからない模様。絶対絶命…。しかしその時、事務所の扉が開き、西原樹や松田静香、磯貝拓海らが現れる。

さらに、「いやー重たい。私こんなの持ったことない。モデルよ、私」などと喋りながら、MIINAと木村白雪が大きな荷物を持って現れた。なんとその荷物の中身は、大量のブランド小物だった。涙を流す吉成ちなみ。これらのブランド小物は、木村白雪とMIINAが協力してかき集めたものだった。すぐに、MIINAがモデルとなり松田静香による写真撮影が行われた。

撮影終了後、磯貝拓海と木村白雪と吉成ちなみの3人で後片付けをしている際に、磯貝拓海が喋りだす。

拓海 「で、どういう流れでこうなったわけ?」
白雪 「樹君がメールくれたんです。これ」

木村白雪から携帯電話を受け取る磯貝拓海。
続いて、それを吉成ちなみにも見せた。

白雪さん
MIINAさんはパークオリオンホテルにいます。

それと、ちなみちゃんが小物特集で小物が集まらず困っています。なんとか助けてもらえませんか。
なんとかしてあげたいんです!

拓海 「これって、愛っていうんじゃない?」

西原樹のもとへ行くよう促す磯貝拓海。吉成ちなみは、走って事務所を出る。会社を出て少し離れたところには、歩いて帰宅している西原樹の姿が。走って近付いて呼び止めた吉成ちなみは、西原樹にキスをした。そして会話を交わした後、西原樹が吉成ちなみを引き寄せ、抱き合う2人。しかし遠くでその様子を見ている人影が…それは川島レミ絵だった。

ファーストクラスが一気に変化

詢香社から、八巻小夏が編集長の女性雑誌が新創刊されることに決定。八巻小夏は以前から吉成ちなみに目をつけており、引き抜かれる可能性も高い。

一方で、大沢留美の机の上には「退職届」が。裏面に書かれていた名前は、木村白雪であった。さらにMIINAに関しても、意味深な表情や言動があり、今後モデルとしての活動を辞めてしまうかもしれないような雰囲気。

ファーストクラスを去った木村白雪、モデルを辞めるかもしれないMIINA、八巻小夏が新雑誌の編集長に、引き抜かれるかもしれない吉成ちなみ。ファーストクラスは大きな分岐点に立たされた。

第6話終了時点でのマウンティングランキング

1.大沢留美(編集長)
2.八巻小夏(副編集長)
3.ERENA(No.2モデル)
4.川島レミ絵(正社員エディター)1UP↑
5.松田静香(フォトグラファー)1DOWN↓
6.吉成ちなみ(アルバイトエディター)
7.MIINA(No.1モデル)
J.木村白雪(契約社員エディター)

ファースト・クラス第7話のあらすじ

■■■の画像詢香社から、八巻小夏が編集長となり新たな女性雑誌が創刊されることになった。

読者ターゲットもかぶっていて、同じ社内でありながら、最大のライバルという関係。

そして木村白雪が退職。

ある朝、大沢留美から一連の報告がなされた。

留美 「まずは報告。白雪から昨日付で、契約終了の申し出があったのでそれを受理しました」
ちなみ「辞めたってことですか?」
留美 「そうね」
レミ絵「ずいぶん突然ですね(敗軍の将、兵を語らず。ざんねーん)」
ちなみ「どうしてですか?」
留美 「自分で聞いてちょうだい。じゃまずは、エディターたちの振り分けを。八巻編集長お願いします」
小夏 「けいこちゃん、くるみちゃん、ひめこちゃん、あやなちゃん、よろしくお願いします」
4人 「よろしくお願いします」
小夏 「そして、副編集長は…」
レミ絵「(副編ね、ま、悪くないか。抜擢と言えば抜擢だし)」
小夏 「ちなみさん、お願いします」

こうして、吉成ちなみが新雑誌の副編集長に大大抜擢された。

その後、吉成ちなみは八巻小夏から服装を変えるよう指示され「自分の好きな服を着ちゃいけないんですか?」と聞き返したことでコテンパンに罵倒される。

そして大沢留美からも「そんな程度なのよ、あなたの責任感なんて。外の人間はあなたを見て新雑誌を値踏みする。あなたはこれから、雑誌の看板になるの。その責任をしっかり果たしなさい。そしてファーストクラスをつぶして見せなさい」と激励される。

これらをきっかけに、吉成ちなみは磯貝拓海の力も借りて、ファッションやメイクなどをガラリと変えるとともに、喋り方や振る舞いなど全てを一新させた。

ファーストクラスvsプエルト

ライバル関係になった大沢留美ひきいるファーストクラスと、八巻小夏ひきいるプエルト(PUERTO)。詢香社の社長の意向で、売り上げの悪い方の雑誌が廃刊になることも決まり競争意識ははますます激化。

ファーストクラスの次号の目玉は、「MIINAの復活ファッションページ」「MIINAの独占告白インタビュー」というスキャンダラスなネタ。

一方でプエルトは、世界的に有名な超大物クリエイティブディレクター・樫本潤とERENAのクロストークグラビア。

樫本潤は過去にファーストクラス編集部で働いていたことがあり、八巻小夏や大沢留美、磯貝拓海らと仕事をしていた。

そして撮影当日、樫本潤に隠し子がいることが判明。その父親が磯貝拓海であった。

しかし子供を授かった時期と同時期に、仕事で大きなチャンスが到来したことから、樫本潤は磯貝拓海に子供を預けて海外に行って別々の人生を歩んでいた。

ファーストクラスは、この隠し子ネタを独占取材インタビューすることで、売り上げを伸ばすことに成功した。

吉成ちなみが氷の女と化す

レミ絵「すごーい。大スクープですね。潤に隠し子発覚。しかも独占インタビュー。絶対売れますね」
小夏 「レミ絵さん、邪魔しないで」
レミ絵「良かったですね。これでファーストクラスつぶせますよ」
小夏 「ちょっと!レミ絵!」
レミ絵「持ってない人ってとことん持ってないですよね~。あなたと仲良しのMIINAさん。せっかくスキャンダルからの復活ネタで生き返ろうとしてるのに」
小夏 「ちなみさん、気にしちゃダメ」
レミ絵「このネタに…ていうかあなたに潰されちゃいますね(笑)。MIINAさん可哀想~」
小夏 「うるさい!」
レミ絵「(鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス)ちなみさんの憧れの留美さんもこれで終了。まさか自分の入れたバイトに潰されるとは思いもよらなかったですよね~」
ちなみ「だからなに?だから何なんですか?私は、新雑誌を1人でも多くの人に読んでもらうために、やるべき仕事をやってるだけです」
レミ絵「(あなたは今、導火線に火をつけました。もう取り返しがつきません」
小夏 「(気を付けよう 暗い夜道と 吉成ちなみ)」

動揺する様子など一切みせず、強気の態度で軽くあしらった吉成ちなみ。

その後、退社しようと事務所から出たところに、川島レミ絵から手紙を預かっているという女性エディターが吉成ちなみに紙を渡した。

ちなみさんへ

さっきはごめんなさい。
気持ちに余裕がなくなりつい感情的になってしまい、反省しています。

ちなみさんと少しお話がしたいです。

フォトスタジオにいます

レミ絵

フォトスタジオを訪れる川島レミ絵。
そこには、西原樹の姿が。

レミ絵「お疲れ様。大変だよね、樹君も」
西原樹「別に、大変なんかじゃ」
レミ絵「だって静香さんの下でしょう?彼女の歴代の弟子、誰一人育ってない。それって育てようとしていない証拠でしょ?雑用しか与えず決して技術は教えない。なのに、ずっとそこに立ち止まったままで、夢を持ち続けるのは大変だよねぇ。今のあなたなら十分、独り立ちできるのに。私の企画で、カメラマンデビューさせてあげてもいいけど。その代わり…」

いきなり、西原樹にキスをする川島レミ絵。

そして、レミ絵からの手紙を読んだ吉成ちなみがそこに訪れる。

レミ絵「(はい、ちゅうもーく!薄汚いシンデレラ)」

呆然とする吉成ちなみ。

レミ絵「あっ」

吉成ちなみはフォトスタジオから走って出る。西原樹は走って追いかけるが、追い返されてしまう。

高笑いする川島レミ絵。

2雑誌の売れ行き結果と大沢留美

ファーストクラスの売上部数は200,394、プエルトの売上部数は205,837と、勝負はプエルトに軍配が上がった。

そして大沢留美から話が。

「みんなちょっといい?私は、次の号を最後に、編集長を辞めることにしました。詢香社も退社します。明日から、後任に引き継ぎながら、次の号の準備をします。後任のファーストクラスの編集長は…」

第7話終了時点でのマウンティングランキング

1.八巻小夏(編集長)1UP↑
2.大沢留美(編集長)1DOWN↓
3.吉成ちなみ(アルバイトエディター)3UP↑
4.ERENA(No.2モデル)1DOWN↓
5.川島レミ絵(正社員エディター)1DOWN↓
6.松田静香(フォトグラファー)1DOWN↓
J.MIINA(No.1モデル)
J.木村白雪(契約社員エディター)

ファースト・クラス第8話のあらすじ

6/7放送ファーストクラス第8話-小夏と留美が戻ってきた?に記載。

第8話終了時点でのマウンティングランキング

1.吉成ちなみ(編集長)2UP↑
2.川島レミ絵(正社員エディター)3UP↑
3.ERENA(No.2モデル)1UP↑
4.松田静香(フォトグラファー)2UP↑
J.大沢留美(元編集長)
J.八巻小夏(編集長)
J.MIINA(No.1モデル)
J.木村白雪(契約社員エディター)

ファースト・クラス第9話のあらすじ

6/14放送ファーストクラス第9話-雑誌廃刊の危機に記載。

第9話終了時点でのマウンティングランキング

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ファースト・クラス最終回のあらすじ

6/21放送ファーストクラス最終回-続編あり?

最終回終了後のマウンティングランキング

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8.吉成ちなみ(新人)

ファースト・クラスの続編決定

ファーストクラスが今年10月から続編を放送することが分かりました。
詳細はファーストクラスの続編が今年10月から放送開始にて。

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